> 健康・美容チェック > 中性脂肪 > 太っていくにつれて中性脂肪が高くなるメカニズムを解明|東北大
【目次】
■太っていくにつれて中性脂肪が高くなるメカニズムを解明|東北大
by Tony Alter(画像:Creative Commons)
肝臓のアミノ酸量増加で発せられる神経シグナルが肥満時の血中中性脂肪上昇に関与-東北大
(2015/8/19、QlifePro)
肝臓でのアミノ酸が増加したというシグナルが、自律神経を通じて脳に伝わり、脳から神経を通じて血中の中性脂肪の分解を抑える指令が発せられるというシステムを発見したという。
東北大、肥満による中性脂肪値上昇の仕組み解明-「栄養が多すぎる」情報が脳に伝達
(2015/8/19、日刊工業新聞)
研究チームは肥満状態で血中の中性脂肪が高くなるとともに、肝臓でのアミノ酸量が増えていることに着目した。
肥満ではないマウスに肝臓へのアミノ酸の流入量だけを増やすと、肥満時と同様に血中の中性脂肪が高値になった。
東北大学大学院医学系研究科の片桐秀樹教授や宇野健司助教らは、太っていくにつれて中性脂肪が高くなるメカニズムを解明したそうです。
2つの記事と東北大学プレスリリースよりそのメカニズムをまとめてみます。
■実験
参考画像:「太っていくにつれて中性脂肪が上がる」メカニズムを解明~肝臓からの神経シグナルでメタボリックシンドローム発症~(2015/8/17、東北大学プレスリリース)|スクリーンショット
●ポイントとなる前提
●疑問・仮説
肥満ではないマウスに肝臓へのアミノ酸の流入量だけを増やすとどうなるか?
●結果
肥満ではないマウスに肝臓へのアミノ酸の流入量だけを増やすと、肥満時と同様に血中の中性脂肪が高値になるという結果になった
●メカニズム
- 肝臓でアミノ酸量が増加する
- その情報が脳に伝えられる
- 脳が中性脂肪を分解する酵素リパーゼの産生を減らすように体に指令を出す
- 血中の中性脂肪が分解できなくなる
- 中性脂肪値が上昇する
■まとめ
今回の研究によって、体内の中性脂肪値を減らす治療法の開発につながることが期待されています。
→ 中性脂肪を下げる食事・運動・サプリメント について詳しくはこちら
【関連記事】
- コレステロールと中性脂肪の違い|コレステロール値と中性脂肪値を下げる方法(食事・運動・サプリ)
- 中性脂肪とアルコールの関係|なぜアルコールが中性脂肪値を高める原因になるの?
- 中性脂肪が高くなる原因|炭水化物・アルコール・肥満による運動不足・タバコ
- 肝機能が低下すると中性脂肪がコントロールできなくなり脂肪肝になってしまう!?
- 沖縄、男女とも中性脂肪値が全国最悪 男性の3人に1人が基準値を超えている!?
- 中性脂肪が高い人のダイエット方法とは?
- 中性脂肪値が高くなると様々な病気を引き起こす原因になる!?
- アディポネクチンの健康効果|中性脂肪を減らす・メタボリックシンドロームの改善・高血圧予防
- AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる|ためしてガッテン(NHK)5月12日