by Andre Kiwitz(画像:Creative Commons)
いよいよリオデジャネイロオリンピック(2016年8月5日~8月21日)が始まります。
オリンピックを楽しむためには、いろんな情報を知っておくと、よりそのスポーツのことを知ることで、楽しむことができます。
そこで、これまで、このブログで取り上げた記事の中からオリンピック種目に関するものをまとめてみました。
■競泳(水泳)
世界水泳金の瀬戸大也選手が両かかと手術へ|水泳で起こりやすいケガまとめ(2015/8/20)
7月から痛めていた左かかとの検査結果を発表し、三角骨による損傷と炎症、また、右かかとにも同様の三角骨が確認されたため、9月15日に入院し、両かかとの三角骨摘出手術を行ないました。
足首の関節が柔らかい人は、かかとと脛の骨がぶつかることによって、足首の後ろが痛くなる「三角骨障害」が起こるそうです。
瀬戸大也選手の不調の原因は栄養不足だった!?|水泳(2016/3/7)
血液検査の結果、糖の値が低かったそうで、栄養士に相談したところ、栄養不足が原因だったそうです。
そこで、以下のように食事を改善したところ、調子が上がってきたそうです。
- 朝、練習前後、練習中にサプリメントを必ず摂取。
- 食事もどんぶり飯大盛りから、どんぶり飯2杯とハーフ麺と炭水化物を増やし、豆類などのミネラルも欠かさず食べるようになった。
- 代謝がよくなって、練習中もトイレに2、3回行っている
オリンピック選手直伝!おへそ引っ込め体操で腰痛・ひざ痛予防|ゆっくりジョギングでメタボ予防|ためしてガッテン(NHK)
一流選手の泳ぎと、一般の人の泳ぎの大きな違いが、 泳ぐ「姿勢」。
一流選手は、まっすぐ一直線の姿勢を キープして泳いでいます。 そのことで水の抵抗を最小限にしています。
そして、その真っ直ぐの姿勢をキープするカギが、「おへそを引っ込める」トレーニング。
おへそを引っ込めると「腹横筋」が働くそうです。
おへそを引っ込めるトレーニングをすると、腹横筋が太く強くなっていきます。
腹横筋は、腰周りを支え、姿勢を維持するのに重要な働きをする、いわば「天然のコルセット」です。
腹横筋を鍛えることによって、姿勢が安定し、腰痛の予防・改善につながるそうです。
●五輪チームドクター直伝!コルセット筋トレーニング
腹横筋は、腰骨よりちょっと内側の柔らかいところ。軽く咳をしてみると動くところを、自分の意志で収縮する。
おへそ引っ込め体操 1
呼吸を止めずに、おへそを引っ込めたまま、30秒間キープ
※腰骨の左右のでっぱりの内側の部分が、硬くなることを確かめる
おへそ引っ込め体操 2
手とひざを床について、背中が反らないようにして、おへそを引っ込めながら、片手を上げて、その反対側の足を上げ、体の水平を保つ。
→ 腰痛(腰が痛い)|腰痛の原因・治療・予防 について詳しくはこちら
→ 膝が痛い|関節痛・変形性膝関節症の原因・症状・治療・予防法 について詳しくはこちら
星奈津美選手、「バセドー病」と闘いながら銅メダル獲得(2012/8/2)
200メートルバタフライの星奈津美選手はバセドー病(疲れやすくなったり、動悸が激しくなったりする病気)と闘いながら、銅メダルを獲得しましたが、リオオリンピックでは金メダルの期待がかかっています。
■体操
内村航平選手のインタビューによれば、筋トレはほとんどせずに、筋肉は体操だけで自然とついたそうです。
内村航平選手「金」!漫画に触発された「空中感覚」(2012/8/2)
内村航平選手「金」!漫画に触発された「空中感覚」(2012/8/2)https://t.co/IxyjsrDM3O
お母さんの周子さんの影響を受け、自ら一流選手の体操ワザを分析し、コマ送りしたイラストを描いていたそうです。 pic.twitter.com/IYXEp64mxY— hakuraidou (@hakuraidou) 2016年8月2日
お母さんの周子さんの影響を受け、自ら一流選手の体操ワザを分析し、コマ送りしたイラストを描いていたそうです。
また、他の選手の演技中の景色が見える主人公の体操漫画「ガンバ!Fly high」にも強い影響を受けているそうです。
■レスリング
吉田沙保里選手が股関節痛を発症 タックル自粛|レスリング(2016/7/26)
リオデジャネイロ五輪女子レスリング日本代表の53キロ級吉田沙保里選手は股関節痛(右脚付け根の腸腰筋が急に痛み始めた)を発症したそうです。
そのため、患部に負担をかけないよう全力でタックルはできない状態なのだそうです。
吉田沙保里選手の病気は「ぜんそく」|走っても練習でも呼吸が上がる(2015/12/17)
9月の世界選手権前からせきが止まらなくなることがあり、走っても練習でも呼吸が上がって、寝ても寝られないことがあり、病院に行ったところ、ぜんそくであることが判明したそうです。
■テニス
錦織圭選手のコンディショニング戦略(栄養管理・ピリオダイゼーション・ケガの予防)(2014/9/9)
●栄養管理
- 栄養管理の基本戦略
必要な各栄養素の量や試合時間から逆算した補給のタイミング - 試合や練習までに、いかに多くのエネルギー源=糖質を蓄えておけるか
- 運動で空になった糖質と、筋肉の材料となるたんぱく質をいかに素早く摂取できるか
身体に備わっている回復力が最も発揮されるこのタイミングで、十分な糖質とタンパク質を取る
●ピリオダイゼーション
テニス界でもフィジカル的要素の占める割合が増えている傾向があったのですが、以前の錦織圭選手はシーズン中のトレーニング量は十分とはいえなかったそうです。
錦織圭選手は基礎づくりのために、出場する試合を減らし、ピリオダイゼーションを行なっていたそうです。
ピリオダイゼーションとは、トレーニングの量や強度を変えることでより効果的に身体能力を伸ばし、そして、試合当日にピークの状態で臨むことを目指すトレーニング理論と言えます。
●ケガの予防
●「アライメント(姿勢)」
錦織圭選手の場合は、「アライメント(姿勢)」が良いとはいえず、猫背で肩が前に出ている状況だったそうで、猫背を改善し、また左右のバランスを改善したことで、姿勢が良くなり、周りからは身体が大きくなったと思われたのだそうです。
●「正しい動き」・「それを維持する筋力」
一部の筋力が弱かったり、使うことが意識できないと、動きの癖となって、筋肉や関節に負担がかかり、ケガを起こしやすくなるそうです。
■卓球
福原愛選手の病気は「咳喘息」|「アスリート喘息(運動誘発喘息)」という病気がある!?
福原愛選手は「咳喘息(せきぜんそく)」と診断されており、遠征には喘息をケアするための吸入器や保湿できるマスクを持って行っているそうです。
■ウエイトリフティング
オリンピック選手直伝!おへそ引っ込め体操で腰痛・ひざ痛予防|ゆっくりジョギングでメタボ予防|ためしてガッテン(NHK)
■ウエイトリフティングの選手はジャンプ力がすごい!
腕の力や上半身の力だけでは、 ウエイトは持ち上がらないんです。
実は、ウエイトリフティングの選手は、ジャンプの力でウエイトを持ち上げているのです。
ちなみに、バレーボール選手たちよりもジャンプ力が高いそうです。
■ジャンプで骨密度UP!
ウエイトリフティングをしている方の体の特徴としては、「骨密度が高いこと」が挙げられます。
そして、ジャンプにこそ骨密度をアップさせるポイントがあるそうです。
骨の中では古い骨が壊され新しい骨が作られるという作業が繰り返されています。
このバランスが加齢によって崩れてくることがあり、この状態が骨粗しょう症というわけです。
ジャンプによって骨がたわむことが刺激になって、 骨を作る細胞の働きが活発になるそうです。
●骨密度アップの運動
※年齢や日頃の運動習慣に合わせて、週2~3日を目安に。
- 高くジャンプ 10回/日
若い方や日頃運動している方向け。 - 軽くジャンプ 50回/日
ラジオ体操第1第2を通して行うと、およそ50回分に相当するそうです。中高年におすすめ。 - 階段をポンポンと下りる 4階分程度/日
「軽くジャンプ」と同様の効果が期待できるそうです。
※骨粗しょう症の方や足腰に痛みのある方は、無理をせず、医師とご相談ください。
→ 骨粗鬆症とは|骨粗しょう症の症状・原因・予防・食 について詳しくはこちら
■サッカー
サッカー選手たちの練習風景でよく見る、ゆっくりとしたジョギングには、筋肉の毛細血管が増えるということがわかったそうです。
バテてくると乳酸という物質がたまり、筋肉が動かなくなります。
ゆっくりジョギングで筋肉の毛細血管が発達していると、乳酸が血液に取り込まれてエネルギーとして再利用できるそうです。
それが、スタミナアップに繋がります。
スロージョギング(疲れない程度の速さで長時間運動すること)で、 筋肉の毛細血管が発達すると、糖や脂肪が効率的に消費され、 メタボ・糖尿病予防にもよいそうです。
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■アイシングの極意
ねんざや肉離れ、寝違えや筋肉の疲労など、炎症を起こしたとき、アイシングをすることで、炎症の広がりを抑え、痛みや腫れを少なくすることができるそうです。
アイシングのポイントは、いち早く冷やすこと。
※筋肉痛は、翌日になってから痛みが強くなりますが、筋肉を激しく使った場合には、痛みが出てからではなく、運動直後に冷やすのが効果的なのだそうです。
冷やす効果が特に高いのは、「氷水」。
水は熱伝導率が高いので熱を奪いやすく、氷があることで水温は常に0℃近くに保たれるため、冷却効果は抜群です。
■まとめ
将来オリンピック選手になりたい子供たちは、栄養・コンディショニングについても学ぶようにしてくださいね。
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