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認知症患者は肺炎や股関節骨折などの病気やケガでの再入院リスクが高い!|医療経済研究機構や国立がん研究センターなど

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■認知症患者は肺炎や股関節骨折などの病気やケガでの再入院リスクが高い!|医療経済研究機構や国立がん研究センターなど

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by Will Culpepper(画像:Creative Commons)

認知症患者、再入院1・5倍…機能低下などで

(2018/2/21、読売新聞)

高齢で認知症を患っていると、退院して間もなく同じ病気やけがで再入院するリスクが約1・5倍に高まるとする調査結果を、医療経済研究機構や国立がん研究センターなどのチームが発表した。

股関節の骨折や脳梗塞(こうそく)、肺炎などでの再入院が目立ち、入院による身体機能の低下や退院後の服薬の難しさが原因とみられる。

医療経済研究機構や国立がん研究センターなどのチームが行なった認知症を患う27万人と認知症ではない156万人で、退院後30日以内に再入院した割合を比べた調査によれば、認知症患者は肺炎や股関節骨折などの病気やケガでの再入院するリスクが高いことがわかったそうです。

■アドヒアランス

これまでにもアドヒアランスのニュースについていくつか取り上げています。

患者の半数以上が6か月以内に自己判断で服薬を中止し、特に更年期障害などの中高年タイプでは、治療後3か月以内に86.5%の患者が服薬を中止で紹介した大規模なアドヒアランス(服薬遵守状況)実態調査によれば、全てのタイプのおいて、患者の半数以上が6か月以内に自己判断で服薬を中止し、特に、更年期障害などの中高年タイプでは、治療後3か月以内に86.5%の患者が服薬を中止したそうです。

緑内障 患者判断で治療中断18.7%によれば、「大した症状がない」、「継続受診が面倒」、「治療効果が実感できない」など病気自体への理解度が低いことや治療効果についての理解が低いという理由で、患者判断で緑内障の点眼治療を中断してしまっているそうです。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。

高齢者宅には年475億円分の残薬(飲み残し・飲み忘れの薬)がある!?|解決する4つの方法で紹介した日本薬剤師会が2007年に薬剤師がケアを続ける在宅患者812人の残薬を調査したところ、患者の4割超に「飲み残し」「飲み忘れ」があり、金額ベースでは処方された薬全体の24%にあたり、厚労省がまとめた75歳以上の患者の薬剤費から推計すると、残薬の年総額は475億円になったそうです。

なぜ高齢者の薬のもらい過ぎという問題が起きるのか?によれば、次のような理由で高齢者の薬のもらい過ぎという問題が起きています。

  • 高齢者になると複数の病気にかかることが多い
  • 複数の医療機関・複数の薬局にかかる
  • 薬剤師は「お薬手帳」で患者がどんな薬を飲んでいるか把握するが、薬の重複がわかっても、薬の整理までは手が及ばない
  • 医療機関に問い合わせてもすぐに返事がもらえず、患者を待たせないため、処方箋通りに薬を渡せばよいと考える薬剤師がまだ多い
  • 薬の情報が、医師や薬剤師間で共有されていない

処方された薬を適切に服用できずに、その結果、症状が悪化して薬が増えてしまい、また、その薬を飲み残してしまい、症状が更に悪くなっていく悪循環に陥ってしまうこともあるようです。

糖尿病予備軍に電話で予防のアドバイスを続けることで発症率が4割下がる|国立病院機構京都医療センターで紹介した国立病院機構京都医療センターによれば、糖尿病予備軍の人に電話で予防のアドバイスを続けることで、発症率が4割下がったそうです。

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■アドヒアランスを向上させるアイデア

こうしたことを受けて、いかにしてアドヒアランスを向上させるかについてのアイデアを紹介してきました。

●IoTを活用した服薬忘れ防止システム

その問題を解決する方法の一つとして注目されているのが、いま注目のIoT(モノのインターネット)を利用して、アプリや薬剤ケース・ボトルを連動させて薬を飲むタイミングを通知する飲み忘れ防止システムです。

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●デジタルメディスンのアイデア

世界初のデジタルメディスン「エビリファイ マイサイト(Abilify MyCite®)」 米国FDA承認|大塚製薬・プロテウスによれば、「デジタルメディスン」は錠剤に胃液に接するとシグナルを発すセンサーを組み込み、患者さんの体に張り付けたシグナル検出器で服薬の日時や活動量などのデータを記録します。

そのデータをもとに、患者さん自身がアプリで服薬状況や活動量を確認したり、医師や看護師などの医療従事者と情報共有することにより、アドヒアランス(患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること)を向上し、治療効果を高めることが期待されます。

●PillPackのアイデア

PillPackは人の習慣を活用して薬の飲み忘れを防ぐリマインダーアプリを開発中によれば、患者の中には、積極的に治療方針の決定に参加し、治療を受ける人がいる一方で、そうではない人がいて、薬にお金を使いたくないという人や薬が効くと信じていないという人、また、物忘れではなくて習慣が影響している場合もあるそうです。

人の習慣を利用して「ちゃんと薬を飲む」ようにしてくれるアプリ

(2015/8/8、WIRED)

パーカーはもともとアドヒアランスをある程度理解していた。薬剤師である父親が、処方箋を患者にわたすのを少年時代に見ていたからである。薬を飲み忘れる理由は単なる物忘れだけでなく、習慣も関係する。

「薬を受け取る余裕がない、薬にお金を使いたくない、さらに、あるいは薬が効くと信じていないという人もいる」と、アーカンソー大学薬学部の准教授セス・ヘルデンブランドは言う。これは意図的な「ノンアドヒアランス(nonadherence、患者が治療に対して積極的でないこと)」と呼ばれる。

このアプリは、意図的でないノンアドヒアランスの人を対象に設計されている。「アプリを使うために多くの入力を患者に強いることで、アドヒアランスを更に高める必要はない」とヘルデンブランドは言う。

パーカーはコンテクスト・アウェアネスをアプリでより実現し、より直感的なものにしている。

Pillpackでは、薬局や保険給付のデータを集めて、誰にどのような処方箋が出ているかがわかる「データベース」をつくることで、基本情報を入力すれば、患者の処方箋を自動で設定できるようになっているそうです。

こうした仕組みをバックグラウンドで動かすことによって、アプリユーザーの入力の手間を省き、薬の飲み忘れを防ぐためのお知らせをするシンプルなシステムになっています。

また、コンピュータが状況や変化を認識!『コンテキスト・アウェア・コンピューティング』|コベルコシステムによれば、

今までのように、個人が必要な情報を検索したり、スケジュールを確認したりするのではなく、過去の行動履歴、現在の時刻・スケジュール・位置情報などに基づいて、次の行動に必要な情報がシステムの側から積極的に提供されます。

ということで、Pillpackでは、ユーザーの位置情報に基づいてアラートを設定できるそうです。

つまり、習慣の強力な力を活用して、薬の飲み忘れを防ごうというアイデアですね。

●自動的に薬を投与するインプラント

生体工学で健康管理|緑内障を調べるスマ―ト・コンタクトレンズという記事で、このブログでは、定期的にインシュリンを注射しなければならない糖尿病患者の皮膚に超薄型で伸縮自在の電子装置を貼り付け、自動的に注射できるような仕組みというアイデアを考えてみました。

妊娠をコントロールする避妊チップの開発に成功ービル・ゲイツ財団出資の企業によれば、海外では腕の内側などにホルモン剤を含んだ細長いプラスチック製の容器を埋め込む「避妊インプラント」が広く普及しているそうで、将来的には、糖尿病治療も同様の方法をとっていくことが予想されます。

糖尿病治療用「スマート・インスリンパッチ」が開発される(2015/6/24)によれば、米ノースカロライナ大学とノースカロライナ州立大学の研究チームは、血糖値の上昇を検知し、糖尿病患者に適量のインスリンを自動的に投与できるパッチ状の治療器具を開発したそうです。

糖尿病患者に朗報!?グラフェンを使った血糖値測定と薬の投与を行なう一体型アームバンドによれば、韓国の基礎科学研究院の研究者たちは、ユーザーの汗をモニターして、血糖値を測定し、血糖値が下がってきている場合には、極小の針で薬を注射するという血糖値の測定と薬の投与の一体型デバイスを糖尿病患者のためにデザインを行なったそうです。

「薬の飲み忘れ」を根本から解決!複数の薬を異なる速度で自在に放出できるゲルの開発に成功|東京農工大学によれば、東京農工大学大学院の村上義彦准教授の研究グループは、体内に薬を運ぶための入れ物である「薬物キャリア」として利用されている構造体(ミセル)に着目し、「物質の放出を制御できる機能」をゲルの内部に固定化するという新しい材料設計アプローチによって、「複数の薬を異なる速度で自在に放出できるゲル」の開発に成功しました。

「複数の薬を異なる速度で自在に放出できる」というアイデアが実現することになれば、「残薬(飲み残しの薬)が減ることによって医療費削減」「認知症などの人が飲み忘れることがなくなる」「治療継続の負担がなくなる」といったことが期待されます。

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■まとめ

ただ、今回のニュースの問題は、認知機能が低下した患者さんの服薬状況をいかに向上させることができるかです。

認知症の人への薬の提供方法の問題について考える|認知機能が低下すると、たくさんの薬が出ると、飲まない、飲めないことが起こるでも取り上げましたが、飲む必要がある薬も認知機能の低下によって、飲まない・飲めないということが起こりうるということですね。

このことを考えると、自動的に薬を投与する仕組みを取り入れることが介護をする側の負担も軽減されるため良いように思いますが、あなたはどう思いますか?







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心肺持久力と握力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高い!|心肺持久力が低いと血圧やnon-HDLコレステロールは高い!|新潟大学

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■心肺持久力と握力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高い!|心肺持久力が低いと血圧やnon-HDLコレステロールは高い!|新潟大学

Cross Country ISST Paris: Varsity Boys Race

by Roman Boed(画像:Creative Commons)

新潟大学と新潟県阿賀野市による共同研究によれば、体力テストで心肺持久力を測るシャトルランと上肢筋力を測る握力の両方が低い中学生は代謝異常(メタボまたは生活習慣病)リスクが高いことがわかったそうです。

また、血圧および動脈硬化促進性の血中脂質であるnon-HDLコレステロールは、心肺持久力が低いと有意に高くなったそうです。

■より詳しく!

体力テストが中学校の生活習慣病高リスク者の発見に有用であることを明らかにしました

(2018/2/28、新潟大学)

●心肺持久力と握力の両方が低い中学生は、共に高い中学生に比べ代謝異常リスクを持つ可能性が統計的に有意に、しかも相乗的に約 4.3 倍まで上昇

●代謝異常リスクのうち、肥満度の指標である BMI は、心肺持久力、上肢筋力、下肢筋力が低いと有意に高くなり、血圧および non-HDL-C(非 HDL コレステロール)*は、心肺持久力が低いと有意に高くなった。

新潟大学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科の曽根博仁教授・森川咲子客員研究員、同健康寿命延伸・生活習慣病予防治療医学講座(阿賀野市寄附講座)の藤原和哉特任准教授らと新潟県阿賀野市は、阿賀野市の中学生を対象とした共同研究において、中学生の体力テストの結果とを併せて解析したところ、心肺持久力(20m シャトルランの成績)と筋力(上肢筋力は握力の成績)の両方が低い者は、両方が高い者と比べると、統計学的有意かつ相乗的に約4.3倍代謝異常リスク(=生活習慣病あるいはメタボ傾向)が高いことがわかったそうです。

また、同様に心肺持久力と下肢筋力が共に高い者と比べても、両方とも低い者では代謝異常リスクを持つ可能性が、約3.2倍有意に高まることがわかったそうです。

しかし、低筋力であっても、同時に心肺持久力も低くなければ、心肺持久力も筋力も高い者と比較して代謝異常リスクは有意に高まらないことも確認できたそうです。

体力テストの、心肺持久力(20m シャトルラン)、上肢筋力(握力)、下肢筋力(立ち幅跳び)、筋耐久力(上体おこし)の成績と健康診断の結果との関連を重回帰分析で検討したところ、肥満度の指標であるBMIは、心肺持久力、上肢筋力、下肢筋力が低いと統計的に有意に高くなり、血圧および動脈硬化促進性の血中脂質である non-HDL-Cは、心肺持久力が低いと有意に高くなったそうです。




【補足】Non-HDLコレステロール

日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省
日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省

参考画像:第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)|スクリーンショット

「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・計算・対策|#ガッテンによれば、Non-HDLコレステロール」は、言葉通り、HDLコレステロールではないコレステロールという意味で、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版より導入されているそうです。

LDLコレステロールだけでなく、レムナントやsmall dense LDLコレステロールも動脈硬化を促進する因子であるにもかかわらず、LDLコレステロールだけを測定すると、それらの因子を見逃してしまうことがあるため、注目を集めています。

Non-HDLコレステロール=総コレステロールの数値-HDLコレステロールの数値

健康診断の数値をチェックする際に、総コレステロールが記載されていない場合もあります。

その場合には、LDLコレステロールに30を加えてみると目安になるそうです。

基準値の目安となる数値は、「150-169mg/dl やや危険」、「170mg/dl 危険」なのだそうです。

肥満気味の人や中性脂肪が高い人、糖尿病の人はNon-HDLコレステロールが高くなる傾向にあるので注意しましょう。

■持久力

全身持久力の基準を継続的に達成すると2型糖尿病の発症リスクは低い|#東北大によれば、ランニングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動によって高めることができる「全身持久力」の基準を継続的に達成すると2型糖尿病の発症リスクが低いことがわかりました。

また、50歳の時、速足が無理なくできる体力があれば、心筋梗塞などで死亡する危険性が低くなる|筑波大で紹介した筑波大の研究チームが米医師会誌(JAMA)に発表した研究によれば、50歳のとき、速足(時速6.4キロ程度)での歩行に相当する身体活動が無理なくできる体力があれば、心筋梗塞など冠動脈疾患で死亡する危険性が低くなることがわかったそうですが、どのくらい持久力があるかが病気のリスクを判断する基準になるかもしれません。

■握力

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り|NO分泌入浴法のやり方によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)で紹介した厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)で紹介したカナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

■まとめ

今回の研究のポイントは2つ。

1.体力テスト(シャトルランと握力)で中学生の生活習慣病リスクの発見につながる可能性がある

2.心肺持久力と筋力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高いことから、運動をすすめる指導を行っていく必要がある

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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慢性腎臓病(CKD)は検査による早期発見と生活習慣改善が予防のカギ

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■CKDの定義とは

Framed Embroidery Kidney Anatomy Art. Hand Embroidered.

by Hey Paul Studios(画像:Creative Commons)

慢性腎臓病 生活習慣改善で予防 健診で早期発見、進行を抑制

(2016/2/1、毎日新聞)

CKDの定義は(1)尿や血液検査、画像診断で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白(たんぱく)の存在が重要(2)腎臓の働きを表す、糸球体濾過(ろか)量が60ミリリットル/分/1・73平方メートル未満。(1)(2)のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態です。

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

米国腎臓財団が提唱したCKDの定義は次の通り。

(1)尿や血液検査、画像診断で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白(たんぱく)の存在が重要

(2)腎臓の働きを表す、糸球体濾過(ろか)量が60ミリリットル/分/1・73平方メートル未満。

(1)(2)のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と定義するそうです。

■なぜ生活習慣病で腎機能が低下するの?

慢性腎臓病 生活習慣改善で予防 健診で早期発見、進行を抑制

(2016/2/1、毎日新聞)

腎臓の機能は体内の老廃物をろ過して尿を作ることです。ろ過機能を担当しているのが糸球体と呼ばれる毛細血管の塊です。成人では片方の腎臓に約100万個、左右で200万個もあるとされています。CKDは糸球体が障害を受けることが大きな原因となっています。高血圧や糖尿病などの生活習慣病に共通しているのは動脈硬化を起こすことです。糸球体の毛細血管の動脈硬化が、腎機能低下の一因となります。

メタボを放っておくと、慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。

メタボ→高血圧高血糖動脈硬化→糸球体のろ過機能低下→腎臓機能低下

メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。

腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下します。

その結果、腎機能の低下が起こります。

そして、生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら




■CKDを早期発見するには

CKDかどうかは尿検査と血液検査で知ることができます。

尿タンパク検査

糸球体のろ過機能に異常があるかどうかを調べる「尿検査」では、主に尿にたんぱくが混じっているかどうかを調べます。

尿に蛋白が混じっているということは、毒素や老廃物をろ過する糸球体がうまく機能していない、つまり腎臓の機能が低下しているということが考えられます。

血清クレアチニン検査

「クレアチニン検査」とは、腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかがわかる検査です。

クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物で、腎臓のろ過機能を示す指標です。

CKDは早期では症状がないため、定期的に検査を受けることが重要になります。

→ 腎臓の数値|クレアチニン・eGFR について詳しくはこちら

■CKDの治療

CKDは前述しましたように一つの病気ではありませんので、腎機能を低下させている原因を明らかにして、治療していきます。腎臓のろ過能力によって重症度が5段階のステージに分けられます。さらに、尿蛋白量によって重症度が変わります。例えば、糖尿病が原因のCKDで早期であれば、血糖値のコントロールを第一に行い、進行を抑えるようにします。ステージが進行すれば腎臓の機能低下に伴う合併症の治療を行います。末期腎不全になれば透析療法や腎移植が必要な状態となります。

CKDは原因となる病気を問わず慢性的に腎臓の機能が60%未満に低下した状態を指しているため、治療に当たっては、腎機能低下の原因を明らかにすることがまずは重要です。

糖尿病が原因で腎機能が低下している場合には、血糖値のコントロールを行ない、そのうえで、腎機能の低下を抑えるように治療していくそうです。

腎臓のろ過能力によって重症度が5段階のステージに分けられており、それぞれのステージに合わせた治療を行なっていくようです。

−末期腎不全になってしまったら。
◆透析療法か腎移植が必要になります。透析療法には腹膜透析と血液透析があります。
<中略>
腎移植に関しては、近年症例数もかなり増加してきています。安全で、効果的な免疫抑制薬の開発や移植医の努力のたまものだと思っています。

糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなります。

放置すれば生命の危険もあり、健康時の1割程度になると、腎臓の働きを代行する人工透析が必要になります。

人工透析は身体的にも、経済的にも、時間的にも、患者に負担がかかってきます。

できるだけ人工透析を避けられるように生活習慣を改善していきたいですね。

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■CKDにならないようにするためには

健康診断受診者のデータから10年間で軽度のCKDになってしまうリスクは加齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満と喫煙です。

CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事や運動、ダイエット(肥満解消)、塩分少なめの食事、水分補給、禁煙が重要です。

特に注意しなければいけないのは糖尿病です。透析療法が必要となる原因の第一位は糖尿病です。さらに、高血圧が合併しているとより危険度が増します。

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、高脂血症脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら







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中谷美紀さんが「血糖調節異常」を告白!血糖値が乱高下により「耐え難き眠気」「大人のニキビや倦怠感」に悩まされるため医師から糖質制限の指導を受けている

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中谷美紀さんが「血糖調節異常」を告白!血糖値が乱高下により「耐え難き眠気」「大人のニキビや倦怠感」に悩まされるため医師から糖質制限の指導を受けている
中谷美紀さんが「血糖調節異常」を告白!血糖値が乱高下により「耐え難き眠気」「大人のニキビや倦怠感」に悩まされるため医師から糖質制限の指導を受けている

Toni Koraza |unsplash

中谷美紀さんが自身のインスタで「血糖調節異常」であることを明かしました。

万が一おにぎりなどを口にしようものならたちまち血糖値が乱高下して、耐え難き睡魔が襲って来る上、大人のニキビや倦怠感にも苛まれる体質でして、糖質は極力控えています。

中谷美紀「12年間、砂糖摂取していない」 引退考えるほどの不調変えた“砂糖断ち”でメンタルも安定(2023/1/25、eltha)

「2010年に医師の方にお勧めされてから、お砂糖を摂取していません。それ以来、大人のにきびがなくなりましたし、気分の浮き沈みもなくなりました。調味料はエリスリトールやキシリトール、羅漢果などを代用しています。以前は、引退を考えるほど常に不調で不機嫌で疲れやすい体質だったのですが、お砂糖をやめて、必要な栄養素を摂るようになってからは、メンタルも体もバランスを崩すことがなくなりました」

#中谷美紀 さん、肌のくすみの原因となる糖化を防ぐために7年間砂糖断ち!肌のたるみを防ぐためにタンパク質をとって運動|#マルコポロリによれば、2018年1月7日放送の「マルコポロリ!」に出演した中谷美紀さんは、肌がくすまないようにするために、砂糖抜きを続けており、糖化を防いでいるといっていましたが、今回の告白によれば、実際は糖質を摂取すると、血糖値が乱高下してしまい、睡魔や倦怠感などに悩まされる体質であったために、医師の指導により糖質制限を始めていたそうです。

炭水化物食べた昼食後に猛烈睡魔の人 機能性低血糖症の恐れによれば、炭水化物を食べた後に猛烈な睡魔に襲われる人は機能性低血糖症の恐れがあり、食後2~3時間以後の猛烈な眠気やだるさ以外に、突然イライラする、不安感が増すなどの精神的症状もあらわれるそうです。

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中谷美紀さんのInstagram(2023/9/3)によれば、中谷さんはフリースタイルリブレ(24時間血糖値を観察することのできるセンサー)を身につけていることで、GI値が低いので問題ないと思っていた玄米や、十割蕎麦、ZENBヌードル、梨なども食後血糖値を上げてしまうことがわかったそうです。

血糖調節異常と糖尿病には明確な違いがあって、それは血糖調節異常の場合、糖尿病の方とは異なり、インスリンが出過ぎてしまうので、上昇した血糖値が大きく下がってしまうこと。

最近話題になった「血糖値スパイク(グルコーススパイク)」というものです。

実は血液検査で空腹時血糖値やHbA1cに異常がなくても食後血糖値が急上昇・急降下する人もいます。

自身の状態をチェックするためにもセンサーで血糖値を管理するというのはこれから重要になってくるかもしれませんね。

■まとめ

血糖値の乱高下は怖いもので、血糖値スパイク(グルコーススパイク)が危ない!~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~|#NHKスペシャルで紹介したジェットコースターのように血糖値が急上昇及び急降下する「血糖値スパイク(グルコーススパイク)」になると、突然死のリスクが高まると考えられるそうです。

血糖値が急激に変動すると、「活性酸素」という毒性を持った物質がつくられやすくなった結果、血管の壁が傷つきやすくなり、修復しようと集まった免疫細胞によって血管がふさがってしまいます。

これが心臓の血管で起きれば心筋梗塞に、脳の血管で起きれば脳梗塞にと、突然死のリスクが高まります。

→ 動脈硬化 について詳しくはこちら

家族に糖尿病の人がいる人や血糖値が高めと指摘されたことがある人は、空腹時血糖値だけにとらわれるのではなく、『ブドウ糖負荷試験』を受けて、血糖値スパイク(食後高血糖)のチェックを受けることをおすすめします。

→ 血糖値とは|血糖値を下げる食品・正常値・空腹時血糖値・食後血糖値 について詳しくはこちら







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

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この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
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この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

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寝る前10分のストレッチ&ヨガで「更年期障害の症状」と「うつ」が改善!おすすめのやり方とは?

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■寝る前10分のストレッチ&ヨガで「更年期症状」と「うつ」が改善!

Katrina

by Earl McGehee(画像:Creative Commons)

就寝前のストレッチは、女性の更年期症状と抑うつを改善させることが判明

(2016/8/16、マイナビニュース)

明治安田厚生事業団体力医学研究所が行なった研究によれば、寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期症状の評価に使用した「簡易更年期指数」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善
寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善

参考画像:世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を

簡易更年期指数と抑うつ度のストレッチ群と比較群の比較
簡易更年期指数と抑うつ度のストレッチ群と比較群の比較

参考画像:世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を




■背景

世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を

(2016/8/15、アットプレス)

これまでに、ジョギングやエアロビクスなどの中強度以上の運動が、「更年期症状」と「抑うつ」を改善することが研究されてきました。しかし、すでに顔のほてり(ホットフラッシュ)がある女性は、強い運動をするとホットフラッシュを誘発してしまう可能性があるうえ、更年期の女性の多くは仕事や家事に忙しく、運動のために時間が取れない等の問題がありました。

■なぜ就寝前にストレッチをすると、「更年期症状」と「抑うつ」の改善ができるのか?

なぜ就寝前にストレッチをすると、「更年期症状」と「抑うつ」の改善ができるのでしょうか。

甲斐主任研究員によれば、更年期症状は女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって自律神経のバランスが乱れることで生じており、これまでも、ストレッチは交感神経の働きを抑え、副交感神経が活性化することが報告されていたそうです。

就寝前のストレッチで寝つきが良くなることもわかっていたことから、これらの影響が「更年期症状」と「抑うつ」の改善につながったのではないかと分析しています。

自律神経のバランスを整えるポイントは「ゆっくり」を意識することによれば、自律神経とは、呼吸や心臓の動き、血の巡りなど体の基本的な働きをコントロールしていて、大きく分けると、交感神経と副交感神経に分けられます。

交感神経 → 血管を収縮・アクティブ

副交感神経 → 血管を拡張・リラックス

男性30代、女性40代になると、副交感神経の働きが急激に低下するそうです。

交感神経の働きが優位になると、血管が収縮し、血流が悪くなり、肩こり高血圧むくみ便秘になりやすく、場合によっては、脳梗塞心筋梗塞の危険性が高まるそうです。

また、更年期になり、エストロゲンが減少することによって、ホルモンバランスが崩れると、自律神経が乱れてしまい、様々な更年期症状が現れます。

筋トレ前にヨガのような「静的ストレッチ」をすると逆効果になる?によれば、ヨガのように一つ一つの筋肉をじっくり伸ばして静止する静的ストレッチの場合、副交感神経を優位にする効果があるそうです。

ヨガポーズ(英雄のポーズ・鶴のポーズ・子どものポーズ・バッタのポーズ・全身の伸び・死者のポーズ)
ヨガポーズ(英雄のポーズ・鶴のポーズ・子どものポーズ・バッタのポーズ・全身の伸び・死者のポーズ)

参考画像:世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を

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【参考リンク】
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