「コラム」カテゴリーアーカイブ

【スヌーピー名言】配られたカードで勝負するっきゃないのさ… それがどういう意味であれ

Pick a card! Any. (IMG_1488)

by Peter Békési(画像:Creative Commons)




「ピーナッツ」というタイトルよりも「スヌーピー」のほうがご存知の方も多いのではないでしょうか。

今回はそのスヌーピーの世界の名言を紹介します。

”You play with the cards you’re dealt.. Whatever that means”

「配られたカードで勝負するっきゃないのさ… それがどういう意味であれ」

自分が持っていないものを他の人が持っていると悔しいと感じたりすることがあると思います。

人によっては、妬みや嫉みといった感情が生まれることもあるでしょう。

しかし、どんなに人を羨んだり、妬んだりしても、それでは救われることはありません。

どんな場面でも自分に与えられたカードで勝負するしかないのです。

それがどんなに苦しい場面であっても。

ただ、カードの切り方を磨くことはできます。

自分にとってはどんな平凡なカードであっても、他人からするとその平凡なカードがレアカードであるかもしれませんし、タイミングによっては、切り札となることもあるのです。

あなた自身にできることは、どんなカードの切り方をするのかを磨き上げていくことなのです。

P.S.

Snoopy Playing Cards

by Mark Anderson(画像:Creative Commons)

”He says it’s terrible to go through life wishing you were something else.”

「自分以外の人間になりたいと願いながら、人生を送るのは耐え難いって」







【関連記事】

天才チェスプレーヤー ボビー・フィッシャーが持っていた能力とは?|完全なるチェックメイト PAWN SACRIFICE

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参考画像:Pawn Sacrifice Official Trailer #1 (2015) – Tobey Maguire, Liev Schreiber Movie HD|YouTubeスクリーンショット




トビー・マグワイアが天才チェスプレイヤーに!「完全なるチェックメイト」12月公開
(2015/10/16、映画.com)

米ソによる東西冷戦時代、15歳でチェスの最高タイトル“グランドマスター”を最年少で獲得した天才プレイヤーのボビー・フィッシャーが、チェス最強国ロシア(当時はソ連)の絶対王者ボリス・スパスキーに挑んだ世紀の対局を描く。IQ187を誇り、類まれな才能を持ちながらも、自分の主張が通らないと大事なゲームすら放棄するなど奇行を繰り返した天才を演じたマグワイアは、製作も務めた。

米俳優トビー・マグワイアが実在の天才チェスプレイヤーボビー・フィッシャーを演じた映画「完全なるチェックメイト(原題:PAWN SACRIFICE)」12月25日から全国で順次公開されるそうです。

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参考画像:Pawn Sacrifice Official Trailer #1 (2015) – Tobey Maguire, Liev Schreiber Movie HD|YouTubeスクリーンショット

この映画のストーリーの原作を読みましたが、それぞれの人の視点によって、感想は違ったものになってくる内容です。

私が気になったのが、「天才」について。

天才の主人公を題材にしていますが、もちろん知能はIQ187と普通の人にとってはそれだけで「天才」といってしまいます。

しかし、本を読む限り、ボビー・フィッシャーという人物は、努力の天才でもあるのです。

彼は、風呂の中でもチェス盤を離さないほど四六時中、チェスの研究に励んでいるのです。

10000時間の法則であなたも「本物」になれる?で紹介した「天才!成功する人々の法則」(著:マルコム・グラッドウェル)の中でマルコム・グラッドウェルが提唱する1万時間の法則によれば、どんなに才能に恵まれた人でも1万時間の練習を続けることで本物になっているそうです。

天才! 成功する人々の法則

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成功する人が共通して持つ「グリット」という能力とは?によれば、心理学者のAngela Lee Duckworth(アンジェラ・リー・ダックワース)氏が成功に必要なものとして提唱したのが、「グリット」という能力です。

「グリット」とは、物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のことです。

どんなに才能に恵まれていても、その才能を伸ばすための長期的・継続的な努力が足りなければ成功するのは難しいということですね。

IQの高さより自己鍛錬が大事によれば、持って生まれた才能(IQの高さ)よりも継続して努力することの方が学業の成績がのびるという結果が出たそうです。

ボビー・フィッシャーは持って生まれた才能だけではなく、その才能を伸ばすために長期的に・継続的に粘り強く努力したことによって、天才と呼ばれるようになったのです。

Pawn Sacrifice Official Trailer #1 (2015) – Tobey Maguire, Liev Schreiber Movie HD







完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯(著:フランク・ブレイディ―)

完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯

ENDGAME

Bobby Fischer’s remarkable rise and fall from america’s brightest prodigy to the edge of madness

Endgame: Bobby Fischer’s Remarkable Rise and Fall – from America’s Brightest Prodigy to the Edge of Madness

【教育 関連記事】

石黒浩さん(アンドロイド研究第一人者)が考える20年後の未来とは?

The Future Is Here

by Alisa Perne (Alisa26)(画像:Creative Commons)




「家族という概念が人類を悲惨にした」 チームラボ猪子氏が語る、現代のつながりがもたらした不幸とは

(2014/12/23、ログミー)

■石黒浩(アンドロイド研究第一人者)が考える20年後の未来とは?

僕は、哲学的になると思ってるんですよ。

<中略>

技術によって人間の定義が変わると同時に生活は楽チンになるわけですよね。楽チンになればなるほど、自分に問いかける時間が出てくると。技術によって進化した自分の生活とか自分の体とか、そういったものを見ながら自分について考えるっていうのが未来だと思ってて。

ロボットやテクノロジー、人工知能が進化していくにつれて、人間の生活は楽になっていくと予想されます。

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そうなると、時間にも余裕ができて、今まで考えてこなかったことについても考えるようになり、哲学的になるだろうというのが、石黒さんの考える数十年後の未来です。

哲学的になることがいいかどうかは別として、この数十年後の未来というのは、数十年前の感覚に近いのではないでしょうか。

つまり、ケータイ・スマホ・SNS・コミュニケーションアプリができる前の時代です。

つながっていても孤独?|つながりすぎることで失ったものとは何か?では、「スマホが普及したことで失ったものとは何か」について書きました。

  1. 孤独な時間
    スマホで常につながっている中で、そうした孤独なプライベートな時間が全くなくなっています。
  2. 相手との関わり方を考える時間
    97%の大学生が場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある!?そうです。
    場の空気を読むということが重視されていますよね。場の空気を読むということは大事な能力だと思いますが、その能力は間違えてしまうと、自分の感情を押し殺し、相手に合わせようとすることで無理を重ね、ストレス感を強めていくのではないでしょうか。
    内省する時間を作り、「大切にする自分」とは何か、「譲れない一線(美意識)」を自覚し、どこまで他者に合わすことができるかということを考えることが重要になるのです。
  3. リアルのコミュニケーション
    ちょっと暇な時間があったとき、昔は何をしていたかなと考えると、おしゃべり(雑談)だったのではないでしょうか。雑談は内容自体は全く意味のないものがほとんどかもしれませんが、それこそがその人自身を作り上げているような感じもします。そして、その雑談が大事なコミュニケーションなのではないでしょうか。
  4. 読書の時間
    コミュニケーションツールやアプリ(ゲームアプリ)などがその代替する時間となっていると思います。ひとまとまりの文章を読む機会を失うことで何かを失っているのではないかと思います。
    「マリアビートル」(著:伊坂幸太郎)にはこう書かれています。

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    「本を読み、内容を噛み砕く事で、語彙が増え、知識が増え、いっそう読解力が増した。
    本を読む事は、人の感情や抽象的な概念を言語化する力に繋がり、複雑な、客観的な思考を可能にした。」
    本を読むことを通じて、他人の感情を慮ることや自分にはこんな感情があるんだということに気づき、そして、著者が経験したことから学ぶこともできます。

  5. 考える時間
    「魔王」(著:伊坂幸太郎)の中に

    『おまえ達のやっていることは検索であって、思索ではない-。』

    という台詞があります。

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    この台詞を読んだ後、何かわからないことがあったらすぐに検索してしまいその情報が本当にあっているのかどうか考えることなくわかったような気になっているなと思わされました。
    情報を仕入れることは大事ですが、それを自分の考えにするのには、長い時間がかかります。

    静かに横たわって、のんびりして、待っていること、しんぼうすること―だが、それこそ、考えるということではないか!
    ニーチェ(ドイツ)

    静かに横たわって、のんびりして、待っている時間は決して無駄な時間ではなく、考えるための必要な時間ともいえるのではないでしょうか。

  6. ぼーっとする暇な時間
    暇な時間はコミュニケーションツールやゲームアプリで埋めてしまっていないでしょうか。
    暇で暇で何もすることがないと思うからこそ何かに興味を持つ知的好奇心を生み出してくれるのではないでしょうか。

時間に余裕ができて、暇になることによって、人は考えるようになるのではないかというのが石黒さんの予測ですが、もしかすると、全く考えなくなる人も生まれるかもしれません。

現代の人の生活は、暇であったり、すきま時間があることを嫌い、また、常にだれかとつながっていたいと思っています。

つまり、ロボットやテクノロジー、人工知能によってもたらされた時間をそのまま現在すきま時間を埋めるために行なっていることに費やす人も出てくることが予想されます。

■まとめ

数十年後の未来は、時間が増えることによってより哲学的になる人とそうでない人に分かれる。







【関連記事】

リアルよりリアリティ|あの人ならやりかねないと思わせる

{Explore}

by Marius Brede(画像:Creative Commons)




唐突だが、孫正義さんはこれまで誰もが無理だと思ったことを成し遂げてきた人だと思う。

なぜ彼にできて他の人にできなかったのか。

それは、殆どの人はやりたくても(その人にとっての)常識的に無理だと考えて行動をしなかっただけなのだ。

そして、彼は今もなおそういうチャレンジをしている。

どんなに大きなことであってももしかしたら本当にやるのかもと思わせる何かがある。

それは、それまで達成してきたことがあって、それが見ているものの記憶に刷り込まれているからだろう。

 

それっていろんなところで起きている。

お笑い好きの人なら、とんねるずならテレビをぶっ壊すのが当然だと思ってるだろうし、台本通りに行くわけがないと思わせている。

でも、それって最初からそんなふうになっていたわけではない。

ちょっとずつやっていってテレビの常識を覆してきたからこそ、そう思わせることに成功しているのだ。

 

だからこそ、自分が描く未来の理想像になるためには、周りの人にそう思わせるということが大事なのではないだろうか。

すごく大変そうだけど、あの人ならやりかねない。

あの人ならきっと成功するよね。

あの人のいったことについて行けばいいんだ。

そう思わせることができるようになった時、きっとその人は自分の理想像に近づいているのだろう。







P.S.

内村光良とさまぁ〜ずのお笑いの話

(2012/6/3、てれびのスキマ)

三村: 俺が『内村さまぁ〜ず』で学んだのは、「スゲェ面白い」って思わすことなんだよ! バカっ!

「面白い」と思わせることが大事。

 

P.P.S.

甲本ヒロトの受け身

(2014/5/12、てれびのスキマ)

そうです、リアリティーです。“リアル”より“リアリティー”だ。それってリアルじゃなくてもリアルなんだよね。

ご存じない方のために補足すると「リアルよりリアリティー」というのはTHE HIGH-LOWSの名曲「十四才」に出てくる印象的なフレーズである(参考)。

この記事のタイトルを考えた時、ピタリと合うと思ったのが、「リアルよりリアリティ」だった。

実際にはそうではないかもしれない。

でも、そう思わせてしまう何か(雰囲気、存在感、オーラなど)によって人は勝手にそう思ってしまうのだ。

なぜジャックは魔法の豆と牛を交換したのか?|「ジャックと豆の木」という物語に隠された意味とは?

Jack & the beanstalk 2.0

by Kristian C(画像:Creative Commons)




「ジャックと豆の木」という話を覚えていますか?

ジャックと豆の木 (世界傑作絵本シリーズ)

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有名なお話なので、覚えている人も多いのではないでしょうか?

ただ、よくよく振り返ってみると、疑問に思うことがあります。

それは、なぜ、お金に困っているジャックが、魔法の豆と牛を交換しようと言われ、その豆が本当に魔法の豆かどうかもわからないのに、牛を手放したかということです。

ジャックと豆の木の隠された意図:「物語」を新しいマネジメント理論で活かす方法とは?(2011/8/27、オルタナティブブログ)によれば、ひょっとすると本当に魔法の豆なのかもしれないという「可能性」にかけたのではないかと書かれています。

海外ドラマ「フレンズ」のエピソードにも同様の話が出てきていて、何かを捨てて可能性を得るというジャックと豆の木が例えとして紹介されています。

悪く言えば、ギャンブラーの発想ともいえそうですが、新しいチャレンジをする上ではリスクを背負うことも必要だということを言っているようにも考えられます。

そして、ここから得られる人生訓として、ジャックと豆の木の隠された意図:「物語」を新しいマネジメント理論で活かす方法とは?(2011/8/27、オルタナティブブログ)では、

「人生で創造的なことに取り組むときには、他の大勢がやらないことであっても、インスピレーションに従って行動をするのがよい」

と書かれています。

周囲の人からどんなに反対にあったとしても、自分の人生における大事な決断をするときには、インスピレーションに従ったほうがよいということではないでしょうか。







P.S.

こうした意味は後付けされているとは思うのですが、大人になって、このようにして物語を読むと面白いですよね。

【参考リンク】