by zhouxuan12345678(画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > 肝臓 > 肝臓の病気 > 肝硬変 > 肝硬変に有効な分子標的治療法 臨床試験年内にも|札幌医科大・日東電工
■肝硬変に有効な分子標的治療法 臨床試験年内にも|札幌医科大・日東電工
肝硬変に有効な新治療法 臨床試験年内にも 札医大・新津教授ら
(2009/1/25、北海道新聞)
札幌医科大の新津洋司郎・特任教授と、大手素材メーカー日東電工(大阪)のグループは、共同開発している肝硬変などに有効な新しい分子標的治療法について、今年後半にも臨床試験の開始を目指す。
新津教授らの治療法は、肝硬変などの原因となるコラーゲンを分泌する肝臓内の「星形細胞」に、遺伝子の一部(siRNA)を送り込み、コラーゲン分泌を促すタンパク質をつくる遺伝子に干渉して、分泌を抑制する。
体内にはもともとコラーゲンを溶かす酵素があるため、コラーゲンの分泌を抑えることができれば肝細胞が再生することを確認した。
札幌医科大の新津洋司郎・特任教授と日東電工のグループは、肝臓の病気である肝硬変に有効な分子標的治療法の臨床試験を今年の後半にも開始する予定なのだそうです。
この研究が進めば、肝臓だけでなく、肺やすい臓など他の臓器にも応用ができるそうなので、その他の治療法の確立にも役立ちそうです。
【関連記事】
【追記(2017/1/26)】
分子標的DDS技術を用いた線維症治療薬 肝硬変治療薬の患者様への投与試験を国内にて開始
(2015/5/28、日東電工)
Nittoは2008年より札幌医科大学並びに北海道大学からの協力のもと、肝硬変をはじめとする臓器線維症治療薬の開発を進め、2013年6月より米国にて実施した健常人に対する治験第Ⅰa相試験では、高用量の薬剤投与においても高い安全性が示されました。
また、2014年9月米国にて開始した患者様を対象とした治験第Ⅰb/Ⅱ相試験では、第1コホートの投与を終え、第2コホート(本年4月開始)からはブルガリアも実施サイトに加え、欧米にて安全性と治療効果の検証を進めています。
日東電工は札幌医科大学や北海道大学と協力して、分子標的DDS技術を用いた肝硬変をはじめとする臓器線維症治療薬の開発を進めているそうです。
【関連記事】
肝臓関連ワード
■肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)
■肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因
■脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方
■肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック
■NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法
■NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因
■肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事
■肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期)
■肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値
■肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP
■ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因
■AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因
■γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因
■胆管とは|胆管がんの症状
■胆のうの位置・働き(機能)・病気(胆嚢炎・胆のうがん)
■肝臓に良い食べ物|肝臓と食事
■亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量
■タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物
■コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事
■中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)