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体内時計を使った最新がん治療|抗がん剤を患者の体内時計に合わせて投与する時間治療とは?|#たけしの家庭の医学

2010年5月25日放送のたけしの家庭の医学では「体内時計」を特集しました。




■体内時計を使った最新がん治療

Female Holding Flowers Dancing in Field

by Image Catalog(画像:Creative Commons)

解説 横浜市立大学附属病院消化器・肝移植外科チーム(チームリーダー 遠藤格先生)

時間治療を取り入れて抗ガン剤治療を行なっている。

時間治療とは、最も優れた効果が期待できる時間を割り出して行う治療のこと。

時間治療は、抗がん剤の投与方法に秘訣がある。

一般的に、抗癌剤治療は、例えば24時間ずっと同じスピードで抗がん剤を点滴しているが、時間治療では、患者の体内時計に合わせて増減させる。

横浜市立大学附属病院では、時間治療を取り入れた抗癌剤治療によって、手術不可能な患者の80%が手術可能になったそうです。

時間治療の特徴は副作用がほとんどないこと。

※抗がん剤治療は、通常は吐き気や食欲不振等の副作用が出ることが多い。

夜10時に抗癌剤の投与がはじまることが時間治療最大のポイント。

夜10時から翌朝10時までの12時間だけ投与する。

そして、朝4時に最大値をとるように機械を設定する。

抗がん剤の総投与量が1.5倍を一気に投与する。

※通常の抗がん剤治療では一定量の薬を投与し続ける。

そもそも抗がん剤治療は、がん細胞が増えようと細胞分裂するときに攻撃し、増殖を防ぐという役割がある。

しかし、抗がん剤治療は、正常な細胞の分裂も攻撃し、その結果吐き気や倦怠感といった副作用が現れてしまう。

そこで、時間治療が注目したのは、正常な細胞の分裂活動。

がん細胞は一日中分裂しているが、正常な細胞の分裂は一日の中で大きく変化していることがわかったのです。

正常な細胞分裂の一日のリズムは、正午に最大になり、その後減少傾向に、そして午前4時前後に最も細胞分裂が減少する時間帯が訪れるようになっている。(出典:Smaaland R et al,Cancer Res,1993)

そのため、午前4時をピークに抗がん剤を投与するようにすれば、なるべく正常な細胞を傷つけずにガンを攻撃することができる。

通常の1.5倍の抗がん剤を投与しても副作用が少なかったのは、体内時計が司る細胞分裂のリズムを活用したおかげだったのです。

現在、横浜市立大学附属病院のがんの時間治療は、肝臓ガンのみ、転移がある場合に限る等様々な条件がある。

時間治療により、肝臓がんのがん細胞がすべて消えたケースもあるそうです。

時間治療を行った3割の方のがん細胞が全て消失したそうです。

※時間治療によるポイント

抗がん剤を排出させる酵素の活性率が最も高くなるのが午前4時。

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IBMの人工知能システム「Watson」によってがん治療がスピードアップする!?




■IBMの人工知能システム「Watson」によってがん治療がスピードアップする!?

MD Anderson Taps IBM Watson to Power "Moon Shots" Mission Aimed at Ending Cance

by ibmphoto24(画像:Creative Commons)

将来のがん治療を変えるIBMの人工知能システム「Watson」の運用が開始される

(2015/5/7、GIGAZINE)

IBMが開発した人工知能システム「Watson(ワトソン)」を、「がん」の治療に役立てる試みがアメリカとカナダで開始されました。Watsonは膨大な過去の医療データや論文などをデータベースに格納しており、これと実際の患者の医療データを照らし合わせることで、最も適切と思われる治療方針や薬についての情報を医師や患者に提案してくれるシステムとなっています。

IBM’s Watson supercomputer to speed up cancer care – BBC News
http://www.bbc.com/news/technology-32607688

アメリカとカナダにある14の医療機関がWatsonの活用を始めるそうです。

Watsonは膨大な量の医療データや論文などのデータベースが格納されており、患者のデータを高速で解析し、医療データを照らし合わせることで、患者に最も最適と思われる治療方針を提案することで、医師や患者が意思決定の支援をするシステムです。

IBM collaborates with More Than a Dozen Cancer Centers

by ibmphoto24(画像:Creative Commons)

Watsonに期待されているのはこの部分だと思います。

残念なことに、現在はがんの遺伝子を解析して患者ごとの診断を行い、治療方針を決める際には、専門の医師によるチームでも数週間という長い時間を要してしまいます。Watsonの活用により、これが劇的に短縮されることになるでしょう

現在でも様々ながんの治療法(外科手術、抗がん剤による化学療法、放射線治療など)があります。

そして、がんの遺伝子を解析して患者ごとの診断を行い、がんを引き起こす特定の変異細胞を狙った治療ということも実現しています。

しかし、ワシントン州立大学・McDonnell Genome Instituteのルーカス・ウォルトマン医師が語るように

がんと立ち向かうことは、時間との闘い

なのですが、遺伝子を解析し、治療方針を決めるまでには長い時間が必要になるのが現状です。

そこで、Watsonを活用することで、遺伝子情報の解析、医療データや論文などと照らし合わせる作業の時間短縮が可能になります。

今後の医療がいい方向に進むといいですね。







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新たな胃がん治療法を発見|がん細胞自身からがん抑制因子の合成を促進する治療法|大阪市立大

Soybean Research in a Lab

by United Soybean Board(画像:Creative Commons)

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■新たな胃がん治療法を発見|がん細胞自身からがん抑制因子の合成を促進する治療法|大阪市立大

大阪市立大、新たな胃がん治療法を発見

(2014/12/26、財経新聞)

大阪市立大学医学研究科 腫瘍外科学の平川弘聖(ひらかわ こうせい)教授、八代正和(やしろ まさかず)准教授らのグループは25日、がん抑制物質のひとつである「プロスタグランジンD2」(※)の合成を促進する酵素の投与により、動物実験レベルで胃がん治療に成功したと発表した。

<中略>

※プロスタグランジン:生体膜構成成分のアラキドン酸から合成される脂質系の生理活性物質

がん増殖抑制物質(プロスタグランジンD2)合成促進酵素を用いた 新たな胃がん治療法を発見

(2014/12/25、大阪市立大学)

我々は、PGD合成酵素が胃がん細胞の内因性PGD2を増加させ、胃がん増殖を抑制することを見出しました。さらに、このPGD合成酵素を胃がんマウスに投与すると、非投与のマウスに比べ腫瘍サイズが有意に抑制されることを発見しました(図1)。

大阪市立大学医学研究科の平川弘聖教授、八代正和准教授らのグループが行なった動物実験によれば、「プロスタグランジンD2」の合成を促進する酵素を投与することにより胃がんの治療に成功したそうです。

がん増殖抑制物質(プロスタグランジンD2)合成促進酵素を用いた 新たな胃がん治療法を発見

(2014/12/25、大阪市立大学)

PPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性受容体γ)発現が多い胃がん細胞に対して、PGD合成酵素が増殖抑制効果を示すことをも見出しました。すなわち、PGD合成酵素投与により、がん細胞の内因性PGD2を増加させ、PPARγを介してがん細胞自身が抑制されることを発見しました(図3)。このように、がん細胞自身からのがん抑制因子産生を促す方法は、今までにない新しいがん治療法です。

<中略>

PGD合成酵素はPPARγの発現量が多い消化器がんに対して優れた治療効果を示すので、がん細胞のPPARγを予め測定しておくことによってPGD合成酵素の投与が有効ながん患者を選別し、より確実ながん治療を行うことが期待されます。

今回のがん治療法は、がん細胞自身からがん抑制因子の合成を促進する治療法なのだそうです。

PGD合成酵素はPPARγの発現量が多いがんに対して治療効果を表すので、がん細胞のPPARγを測定しておくことによって、この治療法が効果的ながん患者を選んで治療を行うことが期待されます。

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