by Kristian Bjornard(画像:Creative Commons)
ぜんそく:原因の「悪玉細胞」特定 理研、新薬開発に期待
(2008/11/18、毎日新聞)
アレルギー性ぜんそくなど気道過敏症の原因となる体内物質を作る細胞を、理化学研究所がマウス実験で突き止めた。
ヒトにも同じメカニズムがあると考えられ、症状を抑えたり発症を予防する新薬の開発につながると期待される。
17日付の米実験医学誌に発表した。
理研によると、国内のアレルギー性ぜんそくの患者は約300万人。
慢性化すると、気管支拡張薬やステロイドなどを用いる対症療法が中心となり、根本的な治療法は確立していない。
発作的なぜんそくや、せきを起こす直接の原因物質は分かっているが、これらがどの細胞で、どう作られるのかは不明だった。
理化学研究所がマウス実験によれば、アレルギー性ぜんそくなど気道過敏症の原因となる体内物質を作る細胞を突き止めたそうです。
このような研究が進むことで、ぜんそくがひどくなる前に予防することなど根本的な治療法が見つかるといいですね。
【参考リンク】
- 白血球「好塩基球」の喘息における新メカニズムを解明-好塩基球と自然リンパ球(NH細胞)との共同作業で喘息が起きる-(2014/5/16、理化学研究所)
- ステロイドが効かない重症ぜんそくのメカニズムをマウスで解明-Stat5阻害剤投与で重症ぜんそくが改善-(2013/10/25、理化学研究所)
- 小児ぜんそくなどを引き起こす悪玉細胞の発生起源を解明-アレルギー・炎症性疾患治療への応用に期待-(2012/2/8、理化学研究所)
- アレルギー性喘息など気道過敏症をひき起こす細胞を発見 IL-17RB陽性NKT細胞の創薬ターゲットとしての可能性(Jstage)
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