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■「アンダーマイニング効果(面白いことでもお金稼ぎが目的になると楽しめなくなり、自発的なやる気が低下する)」を脳科学実験で確認|玉川大など
お金目当てでは楽しめない=脳科学実験で初確認-教育上の参考に・玉川大など
(2010/11/16、時事通信)
面白いことでもお金稼ぎが目的になると楽しめなくなり、自発的なやる気が低下することが、脳活動の変化として裏付けられた。
玉川大の松元健二准教授やドイツ・ミュンヘン大の村山航研究員らが15日までに行った実験の成果で、米科学アカデミー紀要電子版に発表される。
これまで心理学の行動実験では知られていたが、脳科学実験で確認されたのは初めて。
教育上の参考になりそうだ。
玉川大の松元健二准教授やドイツ・ミュンヘン大の村山航研究員らが行なった脳科学実験によれば、面白いことでもお金稼ぎが目的になると楽しめなくなり、自発的なやる気が低下することが、脳活動の変化として表れたそうです。
【参考リンク】
- 「お金がやる気を失わせる」脳のしくみを解明|玉川大学脳科学研究所
ボランティア活動も自発的に無報酬で行なう時にはやる気があっても、報酬を与えられて仕事としてやると、なぜだかやる気が出なくなるということがあります。
やる気と報酬の関係について1 -アンダーマイニング効果-|京都橘大学
人が自発的に進んでやっていること(専門的には、内発的動機づけに基づく行動といいます)に金銭的報酬が与えられると、一時的に行動は増えますが、その報酬がなくなると行動(やる気)は減少してしまうという現象です。自発的な行動とは、例えばスマホのゲームや、お年寄りに席をゆずるなど、進んで行っている行動と考えてください。もともとは何の報酬もなく行っていた行動に対して、1回すればいくらもらえるという金銭的報酬が与えられると、その報酬がなくなれば、自発的な行動は減少してしまう可能性があるということです。
元々自発的に進んで行動していた(内発的動機づけに基づく行動)のに、その行動に対して報酬を与えられる(外発的動機づけ)と、やる気が減少してしまうということを「アンダーマイニング効果」というそうです。
今回の脳科学実験はその「アンダーマイニング効果」が存在することを証明する一つのデータといえそうです。
【参考リンク】
- アンダーマイニング現象の意味(1) ~ デシの実験 ~
社会全体の利益(公益)と企業の利益が一致しないと企業として成長できない時代に入っていると感じているのですが、自分個人の利益を捨てて他人の利益のためだけに行動することは長続きしないのではないでしょうか?
動機づけの理由として「自分のためにもなる」というのがよいと思うのですが。 https://t.co/y30QvkMun8— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年7月4日
Prosocial apathy for helping others when effort is required|nature human behaviourhttps://t.co/Lq1I4dEt7k
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年7月4日
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