■LIFE SHIFT(ライフ・シフト) が話題!寿命100年時代に社会はどう変わる?
by Paul Downey(画像:Creative Commons)
平均年齢100年時代をどう生きるかということを問われている本「ライフシフト」が話題ですよね。
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誰もが100歳まで生きることができるようになったときに、どのようなライフプランを立てたら良いのかというのは、これまで生きてきた人から学ぶことができないため、自分たちで考えていかなければならない問題です。
100歳までというと、あとどのくらい働いて、どのくらいのお金を貯める必要があって、どのような社会保障となるシステムが必要なのかを今のシステムの延長線上で考えてしまうおそれがあるので、こういう場合には、1000歳というとんでもない数字を目標に考えてみると全く新しいシステムを作り上げなくてはならないため、思考実験としていいのではないでしょうか?
1000歳というと馬鹿げた数字のようにも思えますが、ある英国の科学者が人間の寿命が1000歳まで伸びるという仮説を立てています。
■人間の寿命は今後20年で1000歳以上に延びる!?
英科学者が寿命について大胆予測「今後25年で1000歳まで生きられるようになる!」
(2011/7/6、ロケットニュース24)
英国の科学者が寿命に関して、大胆の予測を立てている。
それは今後、150歳の誕生日を迎える人が大勢現れ、25年先には1000歳まで生きることも可能のなるとしているのだ。
この予測は、老化の戦略的予防を考える「Strategies for Engineered Negligible Senescence(SENS)」のオブリー・デ・グレイ博士によるものだ。
彼は老化防止や若返りの権威であり、過去に寿命に関する発表を多数行っており、学会でもその名を知られている。
彼によれば、「今後、およそ25年以内に、医学は老化に対して決定的なレベルに達する」という。
世界中の多くの伝染病の治療法が発見され、医学と疾病との闘いは終わると予測している。
そのうえで、細胞レベルでのダメージの蓄積を修復し続けていれば、長寿は夢ではなくなる、寿命1000歳も夢ではないと結論付けているのだ。
「長寿遺伝子を鍛える カロリーリストリクションのすすめ」(著:坪田一男)でオーブリー・デ・グレイ博士による「人間の寿命は今後20年で1000歳以上に延びる」という説(2004年)を目にしたときは驚きました。
人間による「不老不死」「長寿」への夢は、医学の進歩によって、もしかすると叶うかもしれません。
「Beyond Human 超人類の時代へ」(著:イブ・ヘロルド)では、人工心臓をはじめとする人工臓器(人工肝臓・人工肺・人工腎臓・人工膵臓)の研究について紹介されていて、最先端の医療テクノロジーにより、寿命が大幅に長くなる未来が描かれています。
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■寿命が100歳まで延びたら、社会はどうなる?
寿命が100歳まで延びたら、私達の社会はどうなってしまうのでしょうか?
そうなったとき社会の形は大きく変わらざるをえなくなります。
例えば、こうしたことが考えられます。
- 企業のスパンが以前よりも短くなっていることを考えると、終身雇用で定年まで居続けられる人はほとんどいなくなるであろうことが予想されます。
- また、長寿になれば、60歳以降も働かなければならないという人は増えるでしょうし、第2、第3の人生まで考えないといけないでしょう。(セカンドライフ⇒サードライフ)
- 平均寿命が100歳を超えてきたとしたら、年金のシステムはどうなるのでしょう?
- 100歳まで生きることを前提としたマネープランをたてないといけなくなる。
他にもいろんなことがでてくるでしょう。
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■まとめ
(2016/10/6、BBC)
人間の寿命はどんなに伸びても最長で約115年かもしれない。米ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医科大学の研究者らが、研究成果を英科学誌ネイチャーに発表した。
1000歳というのはとんでもない発見がない限り難しいとは思いますが、だれもが100歳にまで生きられる時代に突入していく中で、「もし寿命が1000歳まで延びたら」「平均寿命が100歳を超えたら」という視点で社会をみてみると、面白い意見が出てくると思います。
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