「カーボンナノホーン」タグアーカイブ

がんの光線力学療法に「カーボンナノホーン」応用|産業技術総合研究所と藤田保健衛生大など

20080923carbon_nanohorn

参考画像:カーボンナノホーンへ光治療用物質の内包に成功|産総研スクリーンショット




<カーボンナノホーン>がんの光線力学療法に応用、腫瘍消滅

(2008/9/23、毎日新聞)

毛髪の太さの1万分の1という極小の炭素集合体「カーボンナノホーン」にがんの光線力学療法の治療薬を詰め、患部に注射して治療を施すことでマウスの腫瘍(しゅよう)をほぼ消滅させることに、産業技術総合研究所と藤田保健衛生大などが成功した。「容器」のナノホーン自体がレーザーを吸収して高温になり、がん細胞を殺し光線力学療法との相乗効果を高めたという。

産業技術総合研究所と藤田保健衛生大などによれば、「カーボンナノホーン」にがんの光線力学療法の治療薬を詰め、患部に注射して治療を施すことでマウスの腫瘍をほぼ消滅させることに成功したそうです。

■開発の社会的背景

カーボンナノホーンへ光治療用物質の内包に成功

(2008/9/23、産総研)

薬剤を患部に届けるドラッグデリバリーシステム(DDS)開発では、ポリマーミセルやリポソーム運搬体などがよく研究されており、実用に供されているものも少なくない。しかし、一般的に、患部に到達する効率が低いという問題をかかえており、ナノマテリアルが、新規運搬体として関心がもたれているのも、患部への到達効率を改善できるかもしれないという期待によるところが大きい。

DDS開発ではポリマーミセルやリポソーム運搬体などで研究されているが一般的に患部に到達する効率が低いという問題があるそうです。

ナノ素材には患部への到達効率を改善できる期待があることから関心がもたれているそうです。

■用語解説

■カーボンナノホーン(CNH:Carbon Nanohorn)とは?

カーボンナノホーンへ光治療用物質の内包に成功

(2008/9/23、産総研)

飯島澄男博士らのグループが1998年に発見したカーボンナノチューブの一種。直径は2~5nm、長さ40~50nmで不規則な形状を持つ。数千本が寄り集まって直径100nm程度の球形集合体を形成している。

■光線力学治療(PDT:Photo-Dynamic Therapy)とは?

カーボンナノホーンへ光治療用物質の内包に成功

(2008/9/23、産総研)

光感受性物質を腫瘍などの患部に集積させて、レーザー光を照射することによって腫瘍細胞などを死滅させる治療法で、臨床応用も一部で行われている。

■ドラッグデリバリーシステム(DDS:Drug Delivery System)とは?

カーボンナノホーンへ光治療用物質の内包に成功

(2008/9/23、産総研)

薬剤を患部に選択的に送り届けるためのシステム。薬剤の投与効率を上げるとともに、副作用軽減を目的としている。例えば薬剤を静脈に注入した場合、薬剤が患部にだけ届けられれば副作用を減らし、薬剤の効果を高めることができる。

ナノカプセルで疾患部位にピンポイントで治療薬を届ける技術|ドラッグデリバリーシステム(DDS)によれば、直径数十ナノメートル(ナノは10億分の1)ほどの小さなカプセル=ナノカプセルを使い、狙った患部だけに薬剤を届ける仕組みを「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」と呼びます。

ピンポイントで治療薬を届けるアイデアの例

現在さまざまなアプローチからピンポイントで治療薬を届けるアイデアが開発されています。

ナノカプセルで疾患部位にピンポイントで治療薬を届ける技術|ドラッグデリバリーシステム(DDS)によれば、片岡一則氏らのグループが研究しているのは、「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」というナノカプセル(ミセル化ナノ粒子)の中に薬を入れて、体の中の疾患部位にその薬を届けるという技術です。

ナノ粒子を用いたアテローム性動脈硬化症の新治療法とは−米研究によれば、ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている部位で治療薬を放出させるという研究が行われているそうです。

血液の中を泳いで薬を届ける「3Dプリント魚」が開発される|カリフォルニア大学サンディエゴ校によれば、3Dプリントでできた魚型ロボットが、人間の血液の中を泳いでいって、毒素を探知したり、目的部位に薬を運んだりすることができるようになるかもしれないそうです。

ROBOT ORIGAMI |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発によれば、小さな医療用ロボットが人体内部の奥深くに薬品を届けたり、医療行為を行ったりするのに利用できる可能性が期待されています。







【関連記事】