寝ているだけでダイエット
寝ているだけでダイエットという興味深いタイトルの記事を見つけましたので、ご紹介します。
快眠のツボ:「寝ているだけでダイエット」 調布睡眠クリニック・遠藤院長に聞く(その1)
(2008/11/11、毎日新聞)
ポイントをまとめてみました。
●睡眠は休息だけのためにあるのではなく、寝ているときにも、体の中では、成長ホルモンが古くなった細胞を新しくしたり、コルチゾールというホルモンが蓄積した栄養素をエネルギーに変えたりしている。
●成長ホルモンは、朝7時と夜11時に分泌され、昼間はほとんど出ていないそうです。
●コルチゾールとは、
コルチゾールはストレスホルモンと言われ、ストレスにさらされると出るものですが、実は別の働きもあります。
体内のグリコーゲンを分解してブドウ糖を作る働きです。
人間は、食事に含まれるブドウ糖を体内で燃やすことで活動しています。
朝ごはんのブドウ糖で昼まで、昼ごはんで夕方、夕ご飯で夜まで生きる。
夜中の2時、3時にコルチゾールが分泌され、身体に蓄積された脂肪を燃やしたり、グリコーゲンを分解してブドウ糖を作ります。
体内の栄養素で朝まで生きるので、寝ているだけでダイエットになります。
逆に、夜遅く食事をすると、燃やす予定のエネルギーが脂肪に変わって、身体に蓄積されてしまう。
●もともと人間は夜の絶食に備えるため、その場で使うより少し多めにエネルギーを摂取しています。
コルチゾールはそのためのホルモンであるそうです。
●もう一つ、メラトニンというホルモンが夜9時ごろに分泌されはじめます。
メラトニンは、夜間はそのまま分泌され続けて、朝になると低くなる。
日本では未認可ですが、メラトニンは米国ではホルモン剤として販売されている。体内で分泌されても、薬として摂取しても眠くなります。
つまり、体に蓄積された脂肪を燃やすコルチゾールが分泌されるために、寝ているだけでダイエットになるという意味のようです。
しかし、夜遅く食事をすると、本来脂肪やエネルギーを燃やす予定だったものが、脂肪に変わってしまうために、体に蓄積され、太ってしまう恐れがあるようです。
夜に食べると太るというのは、このことから考えても正しいようですね。
夜遅く食事をするのはできるだけ控えたほうがよいようです。