「コルチゾール」タグアーカイブ

「コルチゾール顔」が美容トレンドに?ストレスホルモンは肌や顔にどんな影響を与えるの?

SNSでは「コルチゾール顔」という言葉が注目され、ストレスホルモン「コルチゾール」が顔のむくみや赤み、ニキビ、シワなどを引き起こすという情報が広がっています。

ストレス対策として、十分な睡眠やジャーナリング、カフェインを控えることなどを勧める投稿もみられます。

しかし、本当に日常生活のストレスでコルチゾールが増えると、顔つきまで変わってしまうのでしょうか?

そこで今回は「コルチゾール顔」と呼ばれている現象について、コルチゾールと皮膚・肌老化に関する研究をもとに調べてみました。

■そもそもコルチゾールとは?

コルチゾールは、副腎から分泌される「糖質コルチコイド」と呼ばれるホルモンです。

一般的には「ストレスホルモン」として知られていますが、決して悪者というわけではありません。

コルチゾールは、ストレスに対応するだけでなく、血圧の維持、血糖値の調節、炎症の抑制、食べ物からエネルギーを作ることなどにも関係しています。NIDDK「Cushing’s Syndrome」でも、こうしたコルチゾールの役割が説明されています。

コルチゾールの分泌は「HPA軸(視床下部-下垂体-副腎系;Hypothalamic-Pituitary-Adrenal axis。身体がストレスを感じたときに作動する、脳とホルモンを繋ぐ重要なストレス応答システムのこと)」によって調節されています。

ストレスなどによって視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌され、下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌されると、副腎でコルチゾールの産生が促されます。一方、コルチゾールには視床下部や下垂体へフィードバックする仕組みもあります。

そのため、「コルチゾール=悪いもの」ではなく、必要なホルモンだけれども、慢性的な過剰状態には問題があると考える方が適切です。

■「コルチゾール顔」という病気があるわけではない

ここが今回の大事なポイントです。

SNSなどで使われる「コルチゾール顔」と、医学的に知られている「クッシング症候群」に伴う顔貌変化は分けて考える必要があります。

クッシング症候群とは、長期間にわたりコルチゾールが過剰になることで生じる疾患です。

2026年の高コルチゾール血症に関するレビューでも、明らかなクッシング症候群では中心性の脂肪蓄積、筋力低下、皮膚の脆弱化、高血圧、耐糖能異常などが典型的な特徴として整理されています。

したがって、

「最近ストレスが多い」
↓
「コルチゾールが増えた」
↓
「顔がむくんだ」
↓
「これがコルチゾール顔だ」

と単純に結論づけることはできません。

■コルチゾールが本当に多いと「ムーンフェイス」になることがある

一方で、コルチゾールが慢性的に過剰になる病的な状態では、実際に顔の見た目が変化することがあります。

代表的なのが「ムーンフェイス(moon facies)」です。

米国国立医学図書館のMedGenでは、ムーンフェイスについて、こめかみや頬などへの脂肪沈着を伴う、丸く膨らんだ顔として説明しています。またクッシング症候群は、過剰なコルチゾール産生による全身症状を呈する病態とされています。

つまり医学的には、

慢性的なコルチゾール過剰 → 脂肪分布などの変化 → 顔が丸く見える

という現象は確かに存在します。

ただし、これは一般的なストレスによって「朝、少し顔がむくんだ」という話とは別です。

■ストレスとコルチゾールは「肌」にも影響する?

では、病的なクッシング症候群ほどではないストレスの場合、肌にはどのような影響が考えられるのでしょうか?

ここが非常に興味深いところです。

コルチゾールと肌については、日本でも興味深い研究があります。

ポーラ化成工業は2018年、培養した表皮細胞にコルチゾールを添加すると、肌のうるおいに関係するフィラグリンが減少したと報告しています。また線維芽細胞にコルチゾールを添加した実験では、コラーゲンの産生量も減少しました。

ただし、これは培養細胞を使った実験です。そのため、「ストレスを感じると人の肌でそのまま同じ変化が起こる」と断定することはできません。

一方、2024年にJournal of Cosmetic Dermatologyに掲載された研究では、慢性的な心理的ストレスと皮膚老化の関係が調べられました。

研究では、慢性的なストレスが比較的強いグループで、

抗酸化能力の低下
皮膚バリアの完全性への影響
肌表面の凹凸や細かいシワなどの変化

が報告されました。

さらに細胞レベルの実験では、コルチゾールやエピネフリンといったストレスホルモンを用いて、DNA、細胞外マトリックス(ECM)、創傷治癒、皮膚バリアなどへの影響が調べられています。

つまりストレスと美容を考える場合、

「コルチゾールで顔がむくむ」

だけに注目するよりも、

慢性的なストレス
↓
ストレスホルモンなどの変化
↓
皮膚バリアや細胞機能などへの影響
↓
肌のコンディションや老化に関係する可能性

という視点の方が研究に近いといえそうです。

こうした研究を合わせて考えると、コルチゾールと美容の関係は単なる「顔のむくみ」に限らず、うるおいや皮膚バリア、コラーゲン、肌の修復など、皮膚そのものの機能との関係から研究されていることがわかります。

■コルチゾールとシワの関係は?

SNSでは「コルチゾールが増えるとシワが増える」といった情報も見かけます。

これについても少し慎重に考える必要があります。

先ほど紹介した2024年の研究では、慢性的な心理的ストレスが比較的強い人で、肌の質感や細かいシワに関係する変化が報告されています。また、細胞を使った実験では、ストレスホルモンによって細胞外マトリックスの合成などが影響を受けることも調べられました。

ただし、この研究から

「コルチゾールが直接シワを作る」

とまで断定することはできません。

皮膚の老化には、加齢だけではなく紫外線など外部要因も関わります。皮膚老化についてのレビューでも、内因性老化と外因性老化が相互に作用すると整理されています。

つまり、コルチゾールは「肌老化に関係する可能性のある一要素」として考える方がよさそうです。

■ストレスが続くと「肌の回復力」にも影響する?

もう一つ注目したいのが「傷の治り」です。

2024年の研究では、慢性的な心理的ストレスと皮膚老化を調べるとともに、細胞レベルでコルチゾールやエピネフリンが皮膚機能に及ぼす影響も検討されました。その結果、DNA、細胞外マトリックス、創傷治癒、皮膚バリアに関する指標への影響が報告されています。

ただし、細胞実験の結果をそのまま「日常的なストレスが人の傷を治りにくくする」と読み替えることはできません。

一方で、このレビューでは影響がステロイドの種類や用量、使用期間などによって異なる可能性があり、さらに質の高いヒト研究が必要とも指摘されています。

そのため、

「ストレスがあると必ず傷が治らなくなる」

という意味ではありません。

ただ、「ストレスホルモンと肌の関係」を考えるとき、見た目だけではなく皮膚の修復機能にも目を向ける必要がありそうです。

■コルチゾールが増えるとニキビになる?

ニキビについても、

「コルチゾール=ニキビの原因」

と単純に考えるのは避けた方がよいでしょう。

実際、前述の2024年の研究論文でも、心理的ストレスはコルチゾールやエピネフリンの放出を介し、ニキビを含む複数の皮膚疾患と関連することが紹介されています。

しかし、これだけで「コルチゾールが直接ニキビを作る」とはいえません。

肌トラブルにはさまざまな原因が関係するため、「ストレスとニキビには関連が報告されている」という程度に捉えておく方が正確でしょう。

■「顔の赤み」もすべてコルチゾールのせい?

顔の赤みについても注意が必要です。

慢性的にコルチゾールが過剰となるクッシング症候群では、皮膚症状が現れることが知られています。2026年のレビューでも、高コルチゾール状態は皮膚を含む複数の臓器系へ影響することが整理されています。

しかし、

赤ら顔=コルチゾールが高い

と自己判断できるわけではありません。

特にSNSで「むくみ」「赤み」「ニキビ」「シワ」といった非常に一般的な症状をまとめて「コルチゾール顔」と判断するのは慎重になる必要があります。

■「コルチゾール顔対策」として何をすればいいの?

SNSでは「コルチゾール顔対策」として、睡眠、ジャーナリング、カフェインを控える、サプリメント、運動などさまざまな方法が紹介されています。

ただ、ここで注意したいのは、「美容のためにコルチゾールをできるだけ下げればいい」ということではないという点です。

コルチゾールは生命維持に必要なホルモンであり、ストレスへの対応だけでなく、血圧や血糖、炎症、エネルギー代謝などにも関わっています。NIDDK「Cushing’s Syndrome」でもこうした生理的役割が説明されています。

美容という点から考えたいのは、コルチゾールそのものを悪者にすることではなく、慢性的なストレスを減らし、睡眠や生活リズムなどを整えることです。

では、研究されている方法を見てみましょう。

●適度に体を動かす

2025年に44研究を対象に行われた系統的レビュー・ネットワークメタ解析では、心理的ストレスを抱える成人への運動介入はコルチゾールの低下と関連し、なかでもヨガで比較的大きな効果が示されました。

また別の系統的レビュー・メタ解析でも、身体活動プログラムはコルチゾールの低下と睡眠の質の改善に関連していました。ただし研究対象者に偏りがあるため、一般の人にそのまま当てはめるには注意が必要です。

そのため、散歩やヨガなどの無理なく続けられる運動を生活に取り入れることは、ストレス管理の選択肢のひとつになりそうです。

●睡眠を大切にする

コルチゾールは一日の中で一定ではなく、日内リズムを持つホルモンです。

睡眠や運動と翌日のコルチゾールリズムとの関係も研究されていますが、「必ず7時間30分~8時間眠ればコルチゾールが下がる」というような単純なものではありません。高齢者を対象とした2025年の研究でも、睡眠時間や運動それぞれ単独と翌日のコルチゾール指標との独立した関連は認められませんでした。

「コルチゾールを下げるために○時間眠る」と考えるより、十分な睡眠を確保し、規則的な生活を心がけると考える方がよさそうです。

●呼吸法など自分がリラックスできる習慣を取り入れる

深呼吸や腹式呼吸、マインドフル呼吸などについても研究されています。

2025年のレビューでは、さまざまな呼吸法を継続した研究がまとめられ、対象となった複数の研究で睡眠の質の改善が報告されています。

ただし、「吸う:吐く=1:2にするとコルチゾールが下がる」とまでは、この研究からはいえません。

大切なのは、

「コルチゾールを下げなければ」と頑張りすぎるのではなく、自分が無理なく続けられるストレス対策をひとつ取り入れること

なのかもしれません。

■「コルチゾールを下げる食べ物」はあるの?

SNSでは「コルチゾールを下げる食べ物」として、鮭、ヨーグルト、キウイなどが紹介されることがあります。

実際、食事とコルチゾールの関係については研究されています。しかし、「この食品を食べればコルチゾールが下がる」と単純に分類できるほど簡単ではありません。

コルチゾールには朝に高く夜に低くなる日内リズムがあり、食事そのものによっても分泌が変動します。2025年のレビューでは、食事のタイミングや栄養素、食事パターンなどがコルチゾール分泌やそのリズムに影響することが整理されています。

一方で、特定の栄養素について興味深い研究もあります。

オメガ3脂肪酸については、中年成人138人を対象としたランダム化比較試験で、4か月間のオメガ3脂肪酸摂取によって、実験的なストレス負荷中のコルチゾールが低くなったことが報告されています。

ただし、これは「鮭を食べればコルチゾールが下がる」と証明した研究ではなく、オメガ3脂肪酸のサプリメントを使った研究です。

プロバイオティクスについても、2024年の46件のランダム化比較試験をまとめた系統的レビュー・メタ解析では、摂取によってコルチゾールが低下する可能性が示されました。ただし研究間のばらつきが非常に大きく、エビデンスの確実性は低いと評価されています。したがって、「ヨーグルトを食べればコルチゾールが下がる」とまではいえません。

キウイについても研究があります。2021年の小規模な試験では、運動前のキウイまたはビタミンC摂取と運動ストレスが調べられましたが、コルチゾールへの影響が示されたのは主にビタミンC飲料で、キウイをそのまま「コルチゾールを下げる食品」とするには根拠が十分とはいえません。

反対に、カフェインにはコルチゾール分泌を一時的に増加させることを示したヒト研究があります。

しかし、ここでも「コルチゾールが上がる=体に悪い」とは限りません。

つまり、

「健康によい食品」=「コルチゾールを下げる食品」
「コルチゾールを下げる」=「健康によい」

とは限らないということです。

コルチゾールを下げる食品を探すことよりも、バランスのとれた食事をとり、慢性的なストレスを減らし、コルチゾール本来の日内リズムを乱さない生活を考える方がよさそうです。

■まとめ:「コルチゾール顔」は本当にあるの?

今回、論文や公的医療情報を調べてみると、「コルチゾール顔」という言葉について3つに分けて考えるとわかりやすいことが見えてきます。

1.病的なコルチゾール過剰では、本当に顔つきが変化することがある

クッシング症候群などの慢性的なコルチゾール過剰状態では、中心性の脂肪蓄積や皮膚の脆弱化などがみられ、ムーンフェイスと呼ばれる丸い顔貌がみられることがあります。

2.心理的ストレスと肌状態の関係も研究されている

慢性的な心理的ストレスが比較的強い人では、皮膚バリア、抗酸化能、肌の質感や細かいシワなどへの影響を示した研究があります。細胞実験ではストレスホルモンと皮膚機能との関係も調べられています。

3.だからといって、むくみやニキビを「コルチゾール顔」と自己診断することはできない

ここが最も重要です。

SNSで「コルチゾール顔」という新しい美容現象が発見されたというより、

以前から研究されてきた「ストレス・コルチゾール・皮膚」の関係が、「コルチゾール顔」というキャッチーな言葉で再び注目されている

と捉える方が実態に近いのかもしれません。

そして美容という観点から本当に面白いのは、

「ストレスで顔がむくむか?」だけではなく、「慢性的なストレスが皮膚のバリア機能や修復機能、さらには肌老化にどのように関係するのか?」

という点ではないでしょうか。

【関連記事】

HAKURAIDOUでは、これまでもコルチゾールやストレス、代謝について紹介しています。

「肥満や病気とコルチゾール分泌が関係あるの?コルチゾール値を下げる方法とは?」
「29日間で1日8~10時間のハイキングで体はどのように変わったの?|心拍数・血糖値(HbA1c)・コルチゾール・テストステロン・代謝(脂肪の燃焼効率)」
「女性は運動前に軽く食べた方がよく、空腹での有酸素運動を続けると後で過食になりやすい!」
「うつ病で太る・抗うつ薬で太る仕組みをわかりやすく解説」
「なぜ急に痩せたらハゲてしまうの?」

【参考文献】

Pujos M, et al. Impact of Chronic Moderate Psychological Stress on Skin Aging: Exploratory Clinical Study and Cellular Functioning. Journal of Cosmetic Dermatology. 2024. doi: 10.1111/jocd.16634. PMID: 39506493.

Raff H, Carroll T. Cushing’s syndrome: from physiological principles to diagnosis and clinical care. The Journal of Physiology. 2015;593:493-506. doi: 10.1113/jphysiol.2014.282871. PMID: 25480800.

Mohamed M, et al. Hypercortisolism: Causes, Consequences and Clinical Significance – A Review of Pathophysiology. Diabetes, Obesity and Metabolism. 2026;28(Suppl 4):3-16. doi: 10.1111/dom.71022. PMID: 42385154.

Khalid KA, Mohd Nawi AF, Zulkifli N, Barkat MA, Hadi H. Aging and Wound Healing of the Skin: A Review of Clinical and Pathophysiological Hallmarks. Life. 2022;12(12):2142. doi: 10.3390/life12122142. PMID: 36556508.

Valerie EED. Corticosteroids and wound healing: A literature review. Wounds International. 2025.

National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases (NIDDK). Cushing’s Syndrome. National Institutes of Health.

National Center for Biotechnology Information (NCBI) MedGen. Moon facies. U.S. National Library of Medicine.

【参考リンク】

ポーラ化成工業株式会社. ストレスが肌のうるおいを奪うメカニズムを解明-ストレスホルモンの影響を解消するオリジナルエキスを開発. NEWS RELEASE. 2018年6月11日.

【補足】コルチゾールは脳とも関係している?

コルチゾールの研究は美容だけにとどまりません。

コルチゾールやHPA軸の調節異常は、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患との関連についても研究されています。

アルツハイマー病についての系統的レビュー・メタ解析では、患者で朝のコルチゾールが高い傾向が報告されています。ただし、認知機能が正常な人を対象とした研究では結果が一致しておらず、「コルチゾールが高いことがアルツハイマー病の原因」と証明されたわけではありません。

パーキンソン病についても、HPA軸やコルチゾールの調節異常との関連が研究されています。2019年の系統的レビューでは、コルチゾールを評価した研究の一部で高値が報告されています。

さらに、進行性核上性麻痺(PSP)については、2017年に生活上のストレスとの関連を調べた研究があり、高度にストレスフルな出来事への曝露とPSPとの関連が報告されました。

ただし、この研究で測定されたのは生活上のストレスであり、「コルチゾールがPSPを引き起こす」ことを示した研究ではありません。

神経変性疾患とストレス・HPA軸・コルチゾールの関係については、今後さらに研究が必要な分野といえそうです。

【参考文献】

Zheng B, Tal R, Yang Z, Middleton L, Udeh-Momoh C. Cortisol hypersecretion and the risk of Alzheimer’s disease: A systematic review and meta-analysis. Ageing Research Reviews. 2020;64:101171. doi:10.1016/j.arr.2020.101171.

Soares NM, et al. Cortisol levels, motor, cognitive and behavioral symptoms in Parkinson’s disease: a systematic review. Journal of Neural Transmission. 2019;126(3):219-232. doi:10.1007/s00702-018-1947-4.

Kelley KD, et al. The Role of Stress as a Risk Factor for Progressive Supranuclear Palsy. Journal of Parkinson’s Disease. 2017;7(2):377-383. doi:10.3233/JPD-160945.







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
この街の歩き方をまとめたページがあります。

▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

▶ この街の地図を見る(全体像を把握したい方へ)

※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

▶ 料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

▶ この街の中心に置いている憲法を読む

肥満や病気とコルチゾール分泌が関係あるの?コルチゾール値を下げる方法とは?




肥満や病気の原因がコルチゾールの分泌と関係があるのか、またコルチゾールの分泌を抑制する方法として「舌出し」は有効な方法なのかについて論文をベースに調べてみました。

■コルチゾールとは?

コルチゾールは、副腎(腎臓の上にある腺)が生成・分泌する。糖質コルチコイドと呼ばれるステロイドホルモンの一種で、ストレスホルモンとして有名ですが、コルチゾールが高すぎても低すぎても健康に影響を及ぼすため、一定のレベル(恒常性)を維持することが大事です。

【コルチゾールの役割】

1)体のストレス反応を調整する
ストレスを感じると、体はアドレナリンなどの「闘争・逃走」ホルモンを分泌した後、コルチゾールを分泌します。

2)体がエネルギーとしてブドウ糖(糖)を利用する方法を調節する
コルチゾールは膵臓に働きかけ、血糖値を下げる「インスリン」の分泌を減らし、血糖値を上げる「グルカゴン」の分泌を増やします。

3)炎症を軽減・抑制する
コルチゾールは短期間であれば炎症を抑えることで免疫力を高める効果があります。

4)血圧を調整する
コルチゾール値が高いと高血圧を引き起こし、コルチゾール値が正常値より低いと低血圧を引き起こす可能性があります。

5)睡眠・覚醒サイクルをコントロールするのに役立ちます
ほとんどの人は、就寝前の夕方にコルチゾール値が低くなり、起床直前の朝にピークを迎えます。このことから、コルチゾールは概日リズム、つまり体が目覚める仕組みにおいて重要な役割を果たしていることが示唆されます。

長期間にわたってコルチゾール値が高い状態(高コルチゾール血症)が続く場合、通常は クッシング症候群です。

先日TWICEのジョンヨンさんがクッシング症候群であることを告白しましたが、クッシング症候群の症状としては、以下のようなものがあります。

  • 体重増加、特に顔とお腹周り
  • 肩甲骨の間の脂肪沈着
  • お腹に幅広の紫色の 妊娠線
  • 上腕と太ももの筋力低下
  • 高血糖はしばしば 2型糖尿病へと進行する。
  • 高血圧
  • 女性における過剰な体毛の成長 (多毛症)
  • 骨が弱くなる(骨粗鬆症)および骨折

コルチゾール値が高い場合の症状には、高血糖や体重増加があり、コルチゾール値が低い場合の症状には、疲労感や体重減少があります。

一般的にコルチゾール値を下げる方法としては、1)質の高い睡眠、2)運動、3)深呼吸、4)笑う、5)健全な人間関係(緊張感のある関係はストレスの原因に)です。

【参考リンク】

SNSで「40秒舌を最大限出す→首・顔の緊張解放→迷走神経刺激→コルチゾール低下」という投稿については論文ベースでは書かれておらず、リラックス効果がある可能性がある程度のようですね。

他にも論文ベースでコルチゾールを低下する研究ありました。

1)マインドフルネス・瞑想

マインドフルネスと瞑想およびリラクゼーション介入は、コルチゾールレベルの変化に最も効果的であったそうです。

【参考文献】

2)運動

運動はコルチゾール値を低下させ、睡眠の質を改善することがわかりました。

ヨガが最も大きな効果を示しました。一方で、HIIT(高強度インターバルトレーニング)はコルチゾールレベルを上昇させる傾向がありました。

29日間で1日8~10時間のハイキングで体はどのように変わったの?|心拍数・血糖値(HbA1c)・コルチゾール・テストステロン・代謝(脂肪の燃焼効率)によれば、ストレスホルモンともいわれるコルチゾールの値は平常が10-23μg/dLのところ、ハイキング前17.8μg/dL→ハイキング後10.8μg/dLと、コルチゾール濃度の正常範囲の最高値に達しました。

このことは、ハイキングにストレスを軽減する効果があることが期待されます。

森に行くだけでストレスホルモンは減少する!?で紹介したフィンランドのタンペレ大学カレビ・コーペラ教授(Prof. Kalevi Korpela)によって行われた実験によれば、森に行ったグループはストレスホルモンが下がり、リラックス効果が高かったことがわかったそうです。

3)睡眠

睡眠不足がコルチゾール上昇の大きな要因であるため、十分な睡眠をとること、そして運動や瞑想と組み合わせるとより効果的だと考えられます。

4)呼吸法

5分程度の深い腹式呼吸(呼気が長い)をすることで、副交感神経優位になり、コルチゾールが低下するそうです。

【参考文献】

5)オメガ3を含む食事

他にもオメガ3脂肪酸が豊富な食事で炎症やコルチゾールが低下するという研究もあります。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

長崎県産えごま油(50g)
長崎県産えごま油(50g)

→ 長崎県産えごま油(50g) 1,944円(税込) のご注文はこちら

島根県産えごま油|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう!
島根県産えごま油|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう!

【新物】島根県産えごま油(50g)|低温圧搾生搾り|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう! 1,944円(税込)

■まとめ

コルチゾールのレベルが高いと感じている人は1)十分な睡眠、2)瞑想、3)運動(ヨガ)、4)深い腹式呼吸・長い呼気、5)オメガ3脂肪酸が豊富な食事を取り入れてみませんか?

ちなみに、あるろうそく屋さんで話を聞いたところ、マインドフルネス・瞑想の流行でキャンドルが海外でものすごく売れているそうで、その背景に隠されているのは実はストレス社会にあるのかもしれませんね。

【関連記事】

そこで、一つ思い出したのが、スマホの使い過ぎが「TCH(トゥースコンタクトハビット、上下の歯を接触させる)」の原因の一つになっていること。

肩こりや歯の痛み、顎関節症の原因になるTCHはスマホの使い過ぎで起きる?|TCHの予防法によれば、上下の歯の間には常に空間があり、本来は接触しないようにできているのですが、最近では寝ているときだけでなく、起きているときにも歯をかみ合わせる人が出てきているそうです。

TCHにより常に顎や顔の筋肉が緊張状態になると、脳がこれを「身体的なストレス」として感知し、コルチゾールが分泌されるのではないかという仮説です。

コルチゾールを低下させる研究として、マインドフルネス・瞑想、運動、睡眠、呼吸法などがありましたが、そもそもコルチゾールレベルを高くしてしまう生活習慣を避ける方法が重要なのではないでしょうか?







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
この街の歩き方をまとめたページがあります。

▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

▶ この街の地図を見る(全体像を把握したい方へ)

※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

▶ ばあちゃんの知恵袋

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

▶ この街の中心に置いている憲法を読む

29日間で1日8~10時間のハイキングで体はどのように変わったの?|心拍数・血糖値(HbA1c)・コルチゾール・テストステロン・代謝(脂肪の燃焼効率)




■29日間で1日8~10時間のハイキングで体はどのように変わったの?

#hiking

by Adam Bautz(画像:Creative Commons)

This Is What Happens to Your Body on a Thru-Hike

(2016/10/14、Outside)

I ran five miles a couple times a week, went mountain biking about once a week, and periodically lifted weights.Like most Americans , much of my day was spent in front of a computer.I was 35 years old, 5’9″ tall, and 150 pounds, with a BMI of 22.2 and body fat composition of about 13 percent.

極端な例ですが、29日間で1日8~10時間のハイキングを行ない、合計約500マイル(約800キロ)に到達したときに体にどのような変化が起きたのかを調べたという記事を紹介します。

hike vlog | Osmo Action with Hohem iSteady pro 2 [#ASMR]

【Kyle Boelteさんの基本データ】

  • 35歳
  • 男性
  • 身長175cm
  • 体重68kg
  • BMI値22.2
  • 体脂肪率13%
  • 日ごろはコンピューターを使って座って作業をする仕事
  • 週2回8キロほどのジョギング
  • 週1でマウンテンバイクに乗る
  • 定期的にウエイトを上げる

【29日後のデータ】

Post-hike, I weighed 140 pounds, with a BMI of 20.7. My body fat was 5 percent, according to a Tanita digital scale.

  • 体重63.5kg(-4.5kg)
  • BMI値20.7(-1.5)
  • 体脂肪率5%(-8%)

■休息時心拍数

( Though a very low heart rate may have its own health risks. ) After hiking for eight to ten hours a day for a month, my resting heart rate fell considerably, from 48 to 40 beats per minute.

休息時の心拍数はアスリートの平均が40-60のところ、ハイキング前毎分48bpm→ハイキング後毎分40bpmに下がっています。

【関連記事】

■血糖

A result greater than 5.6 percent is an indication of prediabetes; my A1c was 5.9 percent.

2~3か月の平均血糖値を示すHbA1c(ヘモグロビンA1c)の値は、正常範囲が4.8-5.6%のところ、ハイキング前5.9→ハイキング後5.6に下がっています。

坂の傾きが約1.5度上がると、中等度の糖尿病になるリスクが18%低下する|東京医科歯科大学などで紹介した東京医科歯科大学など研究チームが65歳以上の男女8904人の調査によれば、坂の傾きが約1.5度上がると、中等度の糖尿病になるリスクが18%低下するという調査結果が出たそうです。

【関連記事】

■コルチゾール・テストステロン

My cortisol level was at the high end of the normal range before the trip and dropped by 40 percent during the hike—a testament to the stress-reducing benefits of being in nature , even when you’re pushing your body.

ストレスホルモンともいわれるコルチゾールの値は平常が10-23μg/dLのところ、ハイキング前17.8μg/dL→ハイキング後10.8μg/dLと、コルチゾール濃度の正常範囲の最高値に達しました。

このことは、ハイキングにストレスを軽減する効果があることが期待されます。

森に行くだけでストレスホルモンは減少する!?で紹介したフィンランドのタンペレ大学カレビ・コーペラ教授(Prof. Kalevi Korpela)によって行われた実験によれば、森に行ったグループはストレスホルモンが下がり、リラックス効果が高かったことがわかったそうです。

【関連記事】

During the trip, my testosterone level more than doubled, which is a fairly astonishing increase.

男性ホルモンのテストステロンは正常範囲が8.7-25.1pg/mLのところ、ハイキング前4.4pg/mL→9.9pg/mLと2倍以上に上昇しています。

【関連記事】

■代謝

Before the trip, I was burning 66 percent fat and 34 percent carbs during low-intensity exercise or any activity during which I had a heart rate of 112 bpm. At a slow long-run pace, with a heart rate of 145 bpm, I was burning 52 percent fat and 48 percent carbohydrates. My crossover point—the heart rate at which I was burning carbs and fat equally—was 153 bpm, or a moderate-to-slow running pace. 
After the trip, I was, as my test administrator at Real Rehab in Seattle put it, “a fat-burning machine.” At 110 bpm, I was burning 91 percent fat and 9 percent carbohydrates. At 145 bpm, I was burning 70 percent fat and 30 percent carbohydrates. My crossover point had moved to 168 bpm, which I reached at a fairly fast running pace. And even at my maximum heart rate (184 bpm), I was still getting a quarter of my energy from fat.  

ハイキングを行なう前には、心拍数が112bpmの低強度の運動では、脂肪66%、炭水化物34%燃焼させ、心拍数145の運動では、脂肪52%、炭水化物48%燃焼させ、脂肪と炭水化物の燃焼量が同じになるときの心拍数は153bpmでした。

ハイキングを行なった後は、心拍数が110bpmでは脂肪91%、炭水化物9%燃焼させ、心拍数が145bpmでは脂肪70%、炭水化物30%燃焼させ、そして脂肪と炭水化物の燃焼量が同じになるときの心拍数は168bpmでした。

つまり、脂肪の燃焼効率が上がっていることを示しています。




■まとめ


今回の29日間ハイキング生活で改善されたポイントは大きく分けて2つあります。

1.長時間椅子に座る生活から歩く生活に変わっていること

Kyle Boelteさんは、定期的に運動をする生活をしていましたが、日ごろはコンピューターを使って座って作業をする仕事をしています。

座る時間が長いと健康に悪いということが言われていましたが、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいによれば、座っているときは、体の代謝に必要な仕組みがストップされているそうです。

長時間座ることはどのくらい健康に悪いのか?によれば、長時間座ることの健康への影響は次のようなものが挙げられています。

  • 脂肪を分解する酵素が90%減少
  • インスリン値は下がる
  • 善玉コレステロール減少
  • 血圧は上がる(高血圧)
  • 脚の筋肉で支えていた体重は首と背骨にかかり、座ることで脳の血栓ができやすくなる
  • 肥満、糖尿病、心循環系の病のリスクも高まり、心臓病のリスクも2倍になる
  • 乳がんにも悪影響を与える

普段からよく歩く人達に歩く量を減らしてもらう実験を行うと、糖分や脂肪の代謝機能が低下し、体脂肪率が増加したそうです。

定期的に運動していれば、「座る」と「立つ」に健康リスクへの差はない!?で紹介したエクセター大スポーツ健康科学部のメルビン・ヒルズドン(Melvyn Hillsdon)さんによれば、「座っていようが立っていようが、同じ姿勢で動かないことは、エネルギー消費が低く、健康に有害である可能性がある」そうです。

つまり、座る姿勢に問題があるということではなく、同じ姿勢で動かないことが健康にとっては良くないということなのです。

長時間座り続けることがなぜ健康に良くないのかということについて、これまでは体を動かす時間が少なくなることでエネルギー消費が減ってしまうためとか、座ることによって代謝に必要な仕組みがストップしてしまうためなどと考えていましたが、【#ガッテン】1時間座り続けると22分寿命が縮む!?耳石が動かないと自律神経や筋肉の働きが衰えてしまう!30分ごとに立ち上がってアンチエイジング!によれば、「耳石があまり動かないこと」が全身の筋肉や自律神経の働きが衰え、筋力の低下、循環機能低下、代謝の異常などが起こしてしまうということがわかりました。

2.毎日長時間運動すること

今回の実験では一日8-10時間ハイキングを行っていますが、短時間であっても、運動をすること=筋肉に刺激を与えることによって、糖尿病や脂肪肝を予防することができるという記事をこれまでも取り上げてきました。

<糖尿病>1日の歩行時間30分未満、糖尿病のリスク2割増|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、1日の歩行時間が30分未満の人は、2時間以上の人と比べて糖尿病になっているリスクが2割高いということがわかったそうです。

<糖尿病患者>熱心な運動で死亡リスク半分に|厚労省研究班で紹介した厚生労働省研究班によれば、日頃から熱心に運動している糖尿病患者は、ほとんどしない人に比べて死亡の危険性がほぼ半分に下がるという結果が出たそうです。

週250分の運動で脂肪肝改善 「やせなくても効果あり」|筑波大研究グループで紹介した筑波大の研究グループによれば、、肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質「抗炎症性アディポカイン(adiponectin)」が増えていること、肝臓の貯蔵鉄(ferritin)と過酸化脂質(TBARS)の減少がわかったそうです。

【関連記事】

マイオカイン(血糖値を下げるホルモン)で糖尿病・脂肪肝を予防|たけしのみんなの家庭の医学

ウォーキング+スクワットで、筋肉を動かし、マイオカイン(肝臓の脂肪分解するホルモン)を分泌することで、糖尿病や脂肪肝の改善を行う。

血糖値を下げるグルット4活性術で糖尿病対策|たけしのみんなの家庭の医学

小田原雅人教授(東京医科大学)

グルット4(GLUT4)は糖の保管に関わっている。

グルット4は筋肉の中にあるたんぱく質で、筋肉内に血液中の糖を取り込むという作用を持つ。

グルット4を活性化させるには、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要。

有酸素運動や筋トレといった筋肉の収縮を伴う運動をすることによって、インスリンなしで直接グルット4が活性化される。

※筋トレは短時間で効く!また、インスリンを節約することができる。

グルット4が糖を取り込み血糖値が下がる。

AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる|ためしてガッテン(NHK)

宮下政司 次席研究員 (早稲田大学スポーツ科学学術院)が、有酸素運動の効果に関して画期的な研究成果を発表したそうです。

自転車こぎ 3分間の運動を一日に10回をしてもらいます。

翌日、脂肪を多く含んだ食事をとってもらい、血液中の中性脂肪の量を詳しく調べたところ、前日運動しない場合に比べ、中性脂肪値が下がっていることがわかったそうです。

運動後1日たっても筋肉に脂肪がたまりにくくなっていたということです。

脂肪を燃やす有酸素運動は、一般的に長い時間行わなければいけないといわれていますが、3分間細切れに行なった運動でも中性脂肪を低下させる効果が出るということです。

藤井宜晴教授(首都大学東京)

筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。

インスリンと同等くらい強力なのだそうです。

宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)

どんな運動でもどんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。

毎日これほど長時間の運動をすることは難しいでしょうが、少しでも体を動かす時間を増やすことによって、健康になるということがわかってきていますので、ぜひハイキングをやってみてくださいね。

ちなみに、スマホやPCから離れて4日間自然の中でハイキングを中心とした生活をすると創造性と仕事のパフォーマンスがアップする!?|ユタ大学によれば、米ユタ大学のデイビッド・ストレイヤー教授の研究によれば、コンピューターのつながらない自然の中でハイキングを中心とした生活をすることで創造性と仕事のパフォーマンスがアップすることがわかったそうですよ。







【関連記事】
続きを読む 29日間で1日8~10時間のハイキングで体はどのように変わったの?|心拍数・血糖値(HbA1c)・コルチゾール・テストステロン・代謝(脂肪の燃焼効率) →

【仮説】テキストメッセージが増え、触れ合い(直接会う・スキンシップ)や電話で話すことが減ったことで世界は不安定になっている!?

今回考えた仮説というのは、こちらです。

【仮説】テキストメッセージが増え、触れ合いや電話で話すことが減ったことで世界は不安定になっている!?

※ここでいうテキストメッセージとは、文字を使ったコミュニケーションアプリを指します。

なぜこんな仮説を考えたのか、紹介していきます。




【目次】

■スキンシップによって幸せホルモン「オキシトシン」が分泌され、ストレスホルモン「コルチゾール」のレベルが下がる

Texting ...

by kimdokhac(画像:Creative Commons)

オキシトシンで痛みやストレスが和らぎ、血圧が下がる|簡単タッチケアの方法|#ガッテン(#NHK)によれば、カラダに触れられると脳から出てくる「オキシトシン」というホルモンは、痛みやストレスを緩和し、血圧を下げたり、認知症にも効果的だったり、ストレスや不安も軽減してくれるそうです。

ハグをする実験によれば、ハグをすることによって、「オキシトシン」というホルモンが増えたそうです。

なぜスキンシップが多いバスケットボールチームは強いのか?|身体的接触のもたらす2つの効果で紹介した米ジョンズ・ホプキンス大学のデイビッド・リンデン教授によれば、スキンシップによって絆や信頼などの感情を呼び起こすオキシトシンが分泌され、チームの絆が強くなり、個人・チーム両方の生産性を向上させると考えられるそうです。

また、スキンシップにはストレスを軽減する効果があるということです。

New Research Focuses the Power of Physical Contact

(2010/2/22、The New York Times)

A warm touch seems to set off the release of oxytocin, a hormone that helps create a sensation of trust, and to reduce levels of the stress hormone cortisol .

スキンシップによってオキシトシンが分泌され、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを下げるそうです。

In the brain, prefrontal areas, which help regulate emotion, can relax, freeing them for another of their primary purposes: problem solving.

スキンシップによって、感情を調節するのに役立つ脳の前頭前野がリラックスして、問題解決に集中することができるそうです。

今のところ、「会う」以上のコミュニケーション手段はない!で紹介した英チェスター大学の調査結果によれば、直接もしくはスカイプで対話すると笑いが50パーセント増しになり、幸せと感じる度合いが増すことが明らかになったそうです。

ところで、ニホンザルはなぜ毛づくろいをするのか?によれば、毛づくろいには3つの意味があるそうです。

1.シラミをとる(直接的)

2.不安を和らげる(心理的)

3.社会的な絆を深める(社会的)

毛づくろいを「コミュニケーション」に置き換えて考えるとすれば、毛づくろいというコミュニケーションによって、オキシトシンが分泌されることにより、ストレスが軽減することにより、不安を和らげることができると思います。




■オキシトシンは信頼する人との電話でも分泌される

オキシトシンは触れ合うことだけでなく、信頼する人と電話をすることでも分泌されるそうです。

UW-Madison Research Finds Mom’s Comfort Lowers Stress Levels

(2010/5/12、University of Wisconsin-Madison School of Medicine and Public Health)

A simple phone call from mom can calm frayed nerves by sparking the release of a powerful stress-quelling hormone, according to researchers at the University of Wisconsin-Madison.

米ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin at Madison)の研究によれば、母親からの電話は、強力なストレス解消ホルモンの放出を促すことによって、疲れた神経を落ち着かせることがわかったそうです。

【参考リンク】

■インスタントメッセージではオキシトシンは分泌されない

しかし、母親と直接コミュニケーションをとっている子供とは異なり、インスタントメッセージを送った女の子はオキシトシンを放出しなかったことがわかったそうです。

Leslie J. Seltzer, Ashley R. Prososki, Toni E. Ziegler, and Seth D. Pollak Instant messages vs. speech: hormones and why we still need to hear each other Evol Hum Behav. 2012 Jan; 33(1): 42–45.

(2012 jan、NCBI)

Indeed, speech between trusted individuals is capable of reducing levels of salivary cortisol, often considered a biomarker of stress, and increasing levels of urinary oxytocin, a hormone involved in the formation and maintenance of positive relationships.

We discovered that unlike children interacting with their mothers in person or over the phone, girls who instant messaged did not release oxytocin;

信頼している個人間の話は、ストレスのバイオマーカーと見なされるコルチゾールのレベルを低下させることができ、良好な関係の形成および維持に関与するホルモンである尿中オキシトシンレベルを上昇させることができるそうです。

直接触れ合うことや身近で慰めの声を電話で聞くことではオキシトシンが放出されたのに対して、インスタントメッセージでは得られなかったことは、テキストメッセージ全盛の現代において重要な問いかけをしているのではないでしょうか?

つまり、声によるコミュニケーション(ボーカルコミュニケーション)からテキストメッセージによるコミュニケーションが多くなった現代において、もしかするとオキシトシンの分泌が減少しており、そのことによって、神経が疲れた状態になっているのではないかと考えたのです。

【関連記事】

■まとめ

この仮説が正しければ、人々はつながろうとして、新しいコミュニケーションツールを開発するたびに、実は幸せからは離れていっているのではないでしょうか。

どんなにテキストメッセージを送りあっても、オキシトシンは分泌されず、コルチゾールのレベルは下がらない、つまり、体には何の反応も得られていない行動をやっているだけなのです。

もっと自分自身の体を幸せにすること、例えば、電話をしたり、できれば直接会うことを増やせば、自分の体は幸せな反応を示すはずで、それが自然と世界を幸せにしてくれることにつながるのではないでしょうか。

性別(男性・女性)・年齢階級別にみる悩みやストレスの原因からわかることで紹介した厚生労働省の平成13年 国民生活基礎調査の概況にある「性・年齢階級別にみた上位5位までの悩みやストレスの原因」によれば、女性75歳以上、男性85歳以上の悩みの中には「話相手がいない」が挙がってきます。

人生において、仕事やお金、人間関係、健康など様々な悩みがありますが、「人生100年時代」となったときに最後に「話し相手」がいれば幸せなのかもしれません。

もっと人と会って、人と話しましょう!







【コミュニケーション関連記事】
続きを読む 【仮説】テキストメッセージが増え、触れ合い(直接会う・スキンシップ)や電話で話すことが減ったことで世界は不安定になっている!? →

女は「ストレスが少ない男」に惹かれてしまう!?




Blue Bottle Coffee

by Christopher Michel(画像:Creative Commons)

驚愕!女は「ストレスが少ない男」に惹かれてしまうと判明

(2012/10/30、Menjoy)

イギリスの健康専門ニュースサイト『Family Health Guide』によると、イギリスにあるアバティダンディー大学のムーア博士とその研究チームは、コルチゾール(ストレスホルモン)の程度と、女性が男性に感じる魅力について強い関連性があることを発見しました。

アバティダンディー大学のムーア博士によれば、ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールの程度と、女性が男性に感じる魅力について関連性があることがわかったそうです。

<コルチゾールとテストステロンの分泌量の違いやその組み合わせを分析した結果、コルチゾール値の低さ(低ストレス状態を示す)が、女性が感じる男性の魅力と深く関連していることを発見しました。>

ムーア博士によれば、コルチゾールの値の低さ=ストレスレベルが低い男性に魅力を感じるようです。

また、女性がストレスレベルの低い男性に魅力を感じるのは、その女性の排卵期の前後に最も高まるということも研究の結果が示しています。

そしてムーア博士は、女性がストレスが少ない男性に魅力を感じる理由として、

<ストレスレベルの低さと男性としての魅力との関連は、つまりストレスに対処する能力の高さが、遺伝子の質の高さ、将来のパートナーとしての望ましさ、子どもに良質な遺伝子を残す能力を示しているということが理由であると考えられます。>

と語っています。

女性がストレスレベルの低い男性に魅力を感じるのは排卵期の前後であるというのは、遺伝子の質の高さ(子どもに良質の遺伝子を残す能力)を求めているからなのかもしれません。

【感想】

科学的に考えなくても、いつもストレスを感じていてつらそうにしていたり、イライラしている人には魅力を感じないものだと思います。







P.S.
続きを読む 女は「ストレスが少ない男」に惹かれてしまう!? →