【目次】
- ガートナーの「ハイプサイクル」の注目トレンドは「AI」「没入感のある体験」「デジタルプラットフォーム」|テクノロジーを知ることでワクワクする未来を描こう!
- AI Everywhere(あらゆる場面でAIを活用する)
- Transparently Immersive Experiences(透過的で没入感のある体験)
- Digital Platforms(デジタルプラットフォーム)
- まとめ
■ガートナーの「ハイプサイクル」の注目トレンドは「AI」「没入感のある体験」「デジタルプラットフォーム」|テクノロジーを知ることでワクワクする未来を描こう!
参考画像:Gartner Identifies Three Megatrends That Will Drive Digital Business Into the Next Decade(2017/8/15、Gartnerニュースリリース)|スクリーンショット
Gartner Identifies Three Megatrends That Will Drive Digital Business Into the Next Decade
(2017/8/15、Gartnerニュースリリース)
Artificial intelligence (AI) everywhere, transparently immersive experiences and digital platforms are the trends that will provide unrivaled intelligence, create profoundly new experiences and offer platforms that allow organizations to connect with new business ecosystems.
Gartnerは「Hype Cycle for Emerging Technologies, 2017」(新興技術ハイプサイクル2017年版)を公開し、今後10年間のデジタルビジネスをひっぱる注目トレンドとして「人工知能(AI)活用」「透過的で没入感のある体験」「デジタルプラットフォーム」の3つを挙げています。
参考画像:ハイプ・サイクル|ガートナー|スクリーンショット
ハイプ・サイクル|ガートナーによれば、ハイプ・サイクルは、ある技術が登場してから成熟するまでのどの段階にあるかを検討する材料となるもので、テクノロジーのライフサイクルを黎明期、「過度な期待」のピーク期、幻滅期、啓蒙活動期、生産の安定期の5つのフェーズに分けて分析されています。
■AI Everywhere(あらゆる場面でAIを活用する)
参考画像:Why Artificial Intelligence is the Future of Growth – Accenture|スクリーンショット
参考画像:人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ(2017/3/31、人工知能技術戦略会議)|スクリーンショット
AIとその関連技術の融合によって、生産性分野、健康/医療・介護分野、空間の移動分野での産業化が期待されます。
AIは、このブログとも関りが深い、健康/医療・介護分野での活躍も期待されています。
参考画像:人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ(2017/3/31、人工知能技術戦略会議)|スクリーンショット
世界で最初に高齢化社会を迎えている日本においては、医療・介護に関するビッグデータとAIを活用することにより、医療・介護に関する新しい試みを世界に先駆けて行ない、治療ではなく予防に重点を置く予防医療によって、できる限り病気にならないようにしていく方法を構築していくことが期待されます。
【関係する技術】
Enterprises that are seeking leverage in this theme should consider the following technologies: Deep Learning, Deep Reinforcement Learning, Artificial General Intelligence, Autonomous Vehicles, Cognitive Computing, Commercial UAVs (Drones), Conversational User Interfaces, Enterprise Taxonomy and Ontology Management, Machine Learning, Smart Dust, Smart Robots and Smart Workspace.
ディープラーニング(深層学習)、深層強化学習、人工知能、自動運転車、コグニティブコンピューティング、ドローン、会話型ユーザーインターフェース、企業向けタクソノミー&オントロジー管理、マシンラーニング(機械学習)、スマートダスト、スマートロボット、スマートワークスペース
【参考リンク】
- コグニティブって知ってる?AIとは違うIBMの目指す世界とは|IBM THINK WATSON
- タクソノミ|ITmedia エンタープライズ
- オントロジ|ITmedia エンタープライズ
- スマートダスト|Wikipedia
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■Transparently Immersive Experiences(透過的で没入感のある体験)
【関連する技術】
4D Printing, Augmented Reality (AR), Computer-Brain Interface, Connected Home, Human Augmentation, Nanotube Electronics, Virtual Reality (VR) and Volumetric Displays.
4Dプリント、AR(拡張現実)、ブレインコンピュータインターフェイス(BCI)、コネクテッドホーム、ヒューマンオーグメンテーション、ナノチューブエレクトロニクス、VR(仮想現実)、立体ディスプレイ
【参考リンク】
- コネクテッド‐ホーム【connected home】|goo国語辞書
- Announcing the world’s first brain-computer interface for virtual reality(2017/7/31、Medium)
- 暦本 純一(ヒューマンインターフェース研究者)|INFORUM|NTTデータ
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■Digital Platforms(デジタルプラットフォーム)
5G, Digital Twin, Edge Computing, Blockchain, IoT Platform, Neuromorphic Hardware, Quantum Computing, Serverless PaaS and Software-Defined Security.
5G、デジタルツイン、エッジコンピューティング、ブロックチェーン、モノのインターネット(IoT)プラットフォーム、ニューロモーフィックハードウェア、量子コンピューティング、サーバーレスのプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)、ソフトウェア定義セキュリティ。
ディープラーニング,深層学,人工知能,自動運転車,コグニティブコンピューティング,ドローン,タクソノミー,オントロジー,マシンラーニング,機械学習,スマートダスト,スマートロボット,スマートワークスペース,4Dプリント,AR,拡張現実,ブレインコンピュータインターフェイス,BCI,コネクテッドホーム,ヒューマンオーグメンテーション,ナノチューブエレクトロニクス,VR,仮想現実,立体ディスプレイ,5G,デジタルツイン,エッジコンピューティング,ブロックチェーン,IoT,ニューロモーフィックハードウェア,量子コンピューティング,PaaS
【参考リンク】
- 5G(第5世代移動通信システム)|NTTドコモ
- Digital Twin「デジタル上の双子」がもたらす変革|NEC
- エッジコンピューティング|NTTコムウェア
- Brain Power 脳からヒントを得たチップで、感覚性を再現し、モビリティーとモノのインターネットを変革|IBM
- 量子力学の反常識が創りだす量子コンピューティングの世界—量子コンピュータの頭脳としての量子アルゴリズム—|京都産業大学
- サーバーレスコンピューティングとアプリケーション|AWS
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■まとめ
これらの技術を見ると、技術はより人間を中心としたものとなり、人間と技術をつなぐ橋渡しのような技術(デジタルプラットフォーム)が今後10年にわたって注目されるのではないでしょうか?
「少子高齢化による高齢化社会は日本にとってのビジネスチャンス(医療・介護など)になる!」と発想を転換してみない?では、世界に先行して高齢化社会に突入している日本は、医療費削減のアイデアやよりよい介護の方法を実行できる立場にあり、それらのやり方をスタンダードにすることができるというビジネスチャンスがあるのではないでしょうかと書きました。
テクノロジーも同じことで、例えば、ロボット・AIの話題の場合、「仕事が奪われるかもしれないから不安だ」という人もいれば、「つまらない仕事を早く奪ってほしい」という人もいて、同じテクノロジーであってもその人の受け取り方によって変わってきます。
これからの未来が不安だという人も未来に対して期待しかないという人もこうしたテクノロジーを一つ一つ理解すると、これからどのような社会になっていくのかの一端がわかり、それに向かって行動をしていくと、不安だという人も漠然とした想像の未来ではなく、よりリアルな想像の未来が見えてくるでしょうし、ワクワクしている人にとってはさらにワクワクした未来が描けるのではないでしょうか。
【参考リンク】
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