by Amy Jeffries(画像:Creative Commons)
(2011/12/5、AFPBB)
スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末のユーザーたちにとって悪いニュースがある――「テキスト・ネック」や「テキスト・サム損傷」といった症状が増えているのだ。
英国の医療専門家は、小さな画面を長時間眺めたり、小さなキーを打ち続けることによって、体を痛めることもあると警告を発する。しかも、こういった症例は、ハイテク機器の人気が高まるにつれて増えている。
スマートフォンといった携帯デバイスのユーザーの中には、「テキストネック」や「テキストサム損傷」といった症状が増えているそうです。
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■指や腕に痛み
英国では、スマートフォンでインターネットを利用する人が増えている。
世論調査会社YouGovが9月に実施した調査によると、英国人の44%が1日30分~2時間、通話以外の用途で携帯電話を使っていた。
「スマートフォンの使いすぎで親指がけんしょう炎になった患者を診たが、彼女は痛みのために何週間も手を使えなくなっていた」と、英国カイロプラクティック協会(British Chiropractic Association、BCA)のティム・ハッチフル(Tim Hutchful)氏は語る。
スマートフォンの使い過ぎで親指が腱鞘炎になる人もいるそうです。
■首にも注意
専門家たちは、手の損傷だけでなく、小さい画面を長時間前かがみになってのぞき込む姿勢にも問題があると指摘する。
「人間の頭部の平均重量は4.5~5.5キログラム」とハッチフル氏。
耳から肩、そして腰、ひざ、足首まで一直線に垂直になるのが「体重が効果的に支えられる」理想的な姿勢だという。
だが、スクリーンを眺めるために頭部がいつも前かがみになっていると、姿勢の悪さから、頭部が最大で4倍重く感じられ、体全体に負担がかかることになる。
「テキスト・ネック」は、英国の勤労者の50人に1人がかかっている反復運動過多損傷(RSI)の1つだ。
筋肉やけん、神経などを損傷する症状で、特に首と上肢に多く、長時間コンピューターやPCのマウス操作をする人がかかりやすい。
小さい画面を長時間前かがみになって見ることで、首に負担がかかってしまうようです。
ではどうしたらよいのでしょうか?
今回の記事に出ている英国カイロプラクティック協会(British Chiropractic Association、BCA)のティム・ハッチフルさんによれば、
スマートフォンの利用時間を40分以内に抑えることを勧め
ています。
しかし、いつでもどこでもできるのが、スマートフォンのメリットでもあるにも関わらず、その使用時間が40分に限られてしまうのは、残念ですよね。
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