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【読書がかっこいい時代へ】韓国で広がる「テキストヒップ」と「ソバーキュリアス」




韓国における「テキストヒップ」とソバーキュリアスの浸透が、書店増加や街の業種構成の変化を生んでいる現象が起きているというニュースです。

■テキスト・ヒップ(Text Hip)とは?

「テキスト・ヒップ(Text Hip)」は、2024年初頭から韓国の若者(特にMZ世代=ミレニアル+Z世代)の間で広がった造語です。

「Text(文字)」と「Hip(かっこいい・洗練された)」の組み合わせで、読書行為そのものをスタイリッシュで自己表現のツールとして楽しむ文化を指します。

SNS(インスタの#북스타그램、#텍스트힙、BookTok的な投稿)で本の表紙や読書風景、手書きの筆写(ピルサ)、本のデコレーションをシェアするのが典型です。

韓江(ハン・ガン)のノーベル文学賞受賞(2024年)が後押しし、詩集・エッセイ・哲学書の売上増や、20代の読書率上昇(75%超、全年代で唯一前年比増)につながっています。

デパートが読書空間を再拡大する動きも見られます。

■ソバーキュリアス(Sober Curious)とは?

ソバーキュリアス(Sober Curious)は、「お酒を飲めるけれどあえて飲まない/シラフのライフスタイルを楽しむ」選択です。

韓国では健康志向・自己管理の高まり(体重・血糖管理、翌朝の運動)、会食文化の変化、SNSでの泥酔リスク回避が重なり、20〜30代の飲酒頻度・量が明確に低下しています。

朝活やノンアル・モーニングレイブ、ランニングクルーが「ヒップ」とされ、居酒屋減少の直接要因になっています。

世界的な酒離れ(健康意識、物価高、Z世代の嗜好変化)とも連動しています。

■テキスト・ヒップとソバーキュリアスの共通点

テキスト・ヒップとソバーキュリアス、両者の接点は1)Gen Z・ミレニアル世代にとって健康志向そのものが「アイデンティティ」「ステータス」となっていること、2)すぐにできる・アクセスしやすいこと(日常の中で手軽に実践でき、SNSで共有しやすい点)。

この二つが重なることで、居酒屋などの飲酒空間から書店などの文化空間へ消費がシフトしています。

■韓国では書店増加の動き

韓国国税庁の「100大生活業種」統計(2026年6月時点)に基づきます。

書店:1万193店(前年比約3.03%増)
玩具店:約20%増
簡易酒場は約9.19%
ビアホールは約9.1%減
ネットカフェも約5.5%減

韓国ではテキストヒップの広がりにより、若年層が物理書店に足を運び、コミュニティやイベントを重視するモデルが支持を集めています。

米国などでもBookTokの影響で同様の動きが見られます。

■今後の予測

酒離れはグローバルで進行中(ワイン消費量の長期低迷、米国の飲酒率低下など)で、ノンアル市場が拡大しています。

テキストヒップが「映え」から実際の読書習慣へ定着すれば、20代の読書率維持・詩集や文学の価値の再発見となり、デパートや街の商業施設での読書空間拡大も加速し、独立系書店や体験型の書店カフェが増える可能性もあります。

ただリスクとしては、トレンドの一過性(写真を撮るだけで読まない層が多いとの指摘あり)。

経済状況や新たなSNS流行で勢いが弱まる可能性。

■まとめ

急激なライフスタイルの変化の背景にあるのは、1)健康意識の高まり、2)SNSでのアイデンティティ・ステータスという価値観の変化と3)コロナ禍以降の生活様式の変化、4)インフレ(物価高)という環境の変化がライフスタイル自体を変えやすくなった、変えざるを得なくなったことになるのではないでしょうか?

ウェルビーイング(Well-being)とは、身体的、精神的、そして社会的にすべてが満たされた「良好な状態」を指す概念です。

世界のウェルビーイング(心身の健康と幸福)市場は、米国の非営利団体「Global Wellness Institute (GWI)」の調査によれば、2023年から2024年にかけて7.9%増加し、6.8兆ドルとなり、2029年まで年率7.6%の成長率に加速し、9.8兆ドルに達すると予測されています。

ウェルビーイング市場が拡大していくと予測するならば、こうした若者の傾向はどんどん強くなっていくのではないでしょうか?

【参考リンク】

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