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ロシアで事実上、清涼飲料水だったビールをアルコール規制へ

To beer

by Andrey(画像:Creative Commons)




ロシアで事実上、清涼飲料水だったビールをアルコール規制へ

(2011/7/29、産経新聞)

“アルコール天国”のロシアでこのほど、ビールをアルコール飲料(酒)と認定し、その販売や飲用場所を制限する法改正が成立した。

ロシアでは事実上、ビールが清涼飲料水とみなされてきたが、政権の節酒政策がロシアを代表するウオツカなどにとどまらず、ついにビールにも及び始めた形だ。

ソ連崩壊後に急伸したロシアのビール市場は転機を迎えつつある。

◆禁酒場所を拡大

ロシアでは従来、アルコール度数が15%以上の飲み物が法的に「酒」とされてきた。

メドべージェフ大統領が20日に署名した法改正は酒に分類する飲み物のアルコール度数を0・5%まで引き下げ、度数が平均5%程度のビールも含める内容だ。

ロシアでは、事実上ビールは清涼飲料水とみなされていたそうですが、法改正により、「酒」と認定されるようになったそうです。

それにしても、ロシアでは、ビールをアルコールではなく清涼飲料水とみなしていたことに驚きました。

なぜ、法改正が行われたのでしょうか。

メドべージェフ政権が09年に明らかにしたところでは、ロシアでは国民1人あたりの年間飲酒量が純アルコール換算で18リットル(ウオツカ50本相当)と世界最多。

世界保健機関(WHO)が「危険」とする基準の2倍を超えている。

アルコール依存症の国民は300万人にのぼり、ロシア人の死因の少なくとも4分の1は飲酒関連とされる。

人口の急減に悩む政府は酒税の引き上げや販売・広告規制によって10~20年でアルコール消費量を半減させる方針。

人口の急減に悩むロシアではアルコール依存症の人やアルコールでなくなっている人も多く、酒税の引き上げや販売・広告規制を行うようにしたようです。