■【令和時代】ヘルスケア産業の未来をデータと経済産業省のヘルスケア産業政策の視点から考える!
2019年5月1日は令和時代の幕開けということで、ヘルスケア産業の未来を経済産業省のヘルスケア産業政策の視点から考えてみたいと思います。
まずはヘルスケア産業の市場規模を日本再興戦略のデータから見てみます。
#ヘルスケア 産業の市場規模予測
✅国内
16兆円(2013年)→26兆円(2020年)→37兆円(2030年)✅海外
163兆円(2013年)→311兆円(2020年)→525兆円(2030年)出典:日本再興戦略https://t.co/xr4GR3LW4S
※健康増進・予防サービス、生活支援サービス、医薬品・医療機器、高齢者向け住宅等 pic.twitter.com/WFyMgc0Ptj
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年4月26日
このデータを見ると、ヘルスケア産業は国内でも国外でも成長産業にあることがわかりますね。
「2030年にどれくらいの人手不足になるのか?(産業別)」を表したグラフによれば、医療・福祉では187万人が不足するという予測が立てられています。
出典:#パーソル総合研究所 #中央大学「労働市場の未来推計 2030」https://t.co/idEsTioBNC#ヘルスケア pic.twitter.com/jum3m7gnMH
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年4月26日
パーソル総合研究所と中央大学による「労働市場の未来推計2030」のデータによれば、医療・福祉分野では2030年に187万人が不足するという予測が立てられています。
医療・福祉分野をヘルスケア産業に含めて考えるとすれば、成長産業でありながら、少子高齢化のために労働人口が不足してしまうということなんですね。
大きなギャップがあるところにはビジネスチャンスが生まれるもので、シニア世代、子育て世代で資格がありながら現在はやめてしまっている潜在看護師などの復職しやすい環境づくり、ロボットなどテクノロジーの活用などが期待されますね。
✅患者の治療効果に焦点を置いた「価値に基づいた医療」への移行
✅#ヘルスケア にテクノロジー(#AI #ブロックチェーン #ビッグデータ 音声認識ソリューションなど)の活用が拡大
✅GAFAなどの参入
出典:フロスト&サリバン「2019年グローバルヘルスケア市場」https://t.co/fICCy4ncaE pic.twitter.com/BnlBVYfW3s
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年4月26日
これまでは「ビッグデータ」に注目が集まっていましたが、これからは「価値に基づいた医療」へと移っていき、患者の治療効果にフォーカスを当て、クオリティデータ(品質が担保されたデータ)が重視されるようになっていきます。
アマゾン、バークシャー、JPモルガンが新しいヘルスケア企業を設立 医療費削減を目指すによれば、アメリカでも医療費が膨らんでいることが問題となっており、多額の医療費(医療保険料)を企業が負担しているそうで、高齢化や医療の進歩に伴い、企業への負担が大きくなってきています。
こうした背景からも、AIやブロックチェーンなどのテクノロジーを活かしたヘルスケアがGoogle・Apple・Facebook・Amazonなどのテクノロジー企業がヘルスケア産業に参入することが増えていくでしょうね。
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2016年の #ヘルスケア 産業市場規模は約25兆円、2025年には約33兆円になると推計されているが、今後、新たに産業化が見込まれる商品やサービスは含まれていないので、成長の余地がさらにあるかもしれない。
出典:ヘルスケア産業の市場規模(推計)の内訳|#経済産業省https://t.co/AIbYEZgh2v pic.twitter.com/14NqP0JbKJ
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年4月26日
ヘルスケア産業の市場規模のデータを見ると、ヘルスケア産業には健康保持・増進に関するサービスだけでなく、患者・要支援/要介護者の生活支援をするサービス、そして終活や看取りまでも含まれていて、また健康経営など考え方もはじまっていることから、ほぼ全産業にヘルスケアが関わっていくことになります。
✅高齢化率の上昇→社会保障費の拡大
✅65歳以上になると年間医療費が増加
✅医科診療費(2013年度)の3分の1以上が生活習慣病関連
→健康寿命を延伸させ平均寿命との差(約10年)をいかに小さくするか
出典:経済産業省におけるヘルスケア産業政策についてhttps://t.co/oB38SMXNAb#ヘルスケア pic.twitter.com/eYINPpN67T
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日本が本気でヘルスケア産業に取り組まなくてはならない理由は、医療費・社会保障費の増加です。
65歳以上になると年間医療費が増加するのですが、高齢化率の上昇により社会保障費が拡大しているため、いかに健康寿命を延ばして平均寿命との差を小さくするかについて取り組む必要があります。
そこで経済産業省におけるヘルスケア産業政策として挙げられているのが、「健康経営」「地域におけるヘルスケア産業の創出」「健康・医療情報の活用」「医療の国際展開」です。
#健康経営 #健康投資https://t.co/zWtiQXIWEu
✅J&J、健康経営に対する投資1ドルに対して3ドル分の投資リターンがあった
✅健康経営銘柄
✅健康経営優良法人
✅健康経営ハンドブック・健康経営アドバイザー
✅顕彰制度出典:経済産業省におけるヘルスケア産業政策についてhttps://t.co/oB38SMXNAb pic.twitter.com/njCDhMaC3Y
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✅地域版次世代ヘルスケア産業協議会のネットワーク化
✅ソーシャルインパクトボンド(SIB)https://t.co/bfYvdVF1Zmhttps://t.co/jZnYVCeSkH
出典:経済産業省におけるヘルスケア産業政策についてhttps://t.co/oB38SMXNAb pic.twitter.com/D0o5qtxsiB
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✅#ビックデータ から #クオリティデータ(品質が担保されたデータ)へ
✅健康・医療情報を活用した行動変容促進事業の拡大
✅治療の場は病院から生活の場に(予防 #モニタリング )
出典:経済産業省におけるヘルスケア産業政策についてhttps://t.co/oB38SMXNAb pic.twitter.com/c4ovC2VjXv
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💉アウトバウンド(機器・サービスを各国のニーズに応じて提供)
💉インバウンド(日本国内での診療を望む外国人患者の受入促進)
『医療渡航支援企業(AMTAC)』の認証
『JIH』の推奨出典:経済産業省におけるヘルスケア産業政策についてhttps://t.co/oB38SMXNAb pic.twitter.com/W2bJ58grts
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私たちにとって身近なもので言えば、ウェアラブルデバイスで健康に関するデータをとっている人もいると思いますが、そのデータをいかにしてクオリティデータに変えていくかが大事になってきていて、その一つの動きが、企業が大学と提携してデータを実際に使えるものにしていくというものです。
#Apple は、#スタンフォード大学 と提携して、#AppleWatch の心拍センサーを使って不規則な心臓リズムに関するデータを収集し、#心房細動(#AFib )を経験しているユーザーに通知するアプリ「#AppleHeartStudy」アプリを発表しました。https://t.co/DuY9IiRjvl pic.twitter.com/b2TLw2btY8
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2017年12月6日
#スタンフォード大学 によれば、参加者40万人のうち0.5%が不規則な心拍(#心房細動 などの兆候である恐れがある)の通知を受信したそうです。https://t.co/DuY9IiRjvl
Apple Heart Study demonstrates ability of wearable technology to detect atrial fibrillationhttps://t.co/Fcx5eYust4
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年3月20日
また、データがあっても実際に行動を変えていく(行動変容)ことができなければ意味がないため、どのような方法で行動変容を促すかということについてが課題になってきます。
「治療アプリ」などの #モバイルヘルス(#mhealth )市場が成長するために大事なこととは?https://t.co/qsqwni7A9U
ぜひ「#治療アプリ」で実際に行動変容を促すためにも、#広告医学 や #スマホゲーム の考え方を取り入れてほしいですね。 pic.twitter.com/o2nYxUHZPv
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年4月4日
そこで考えられるのは、ゲームを活用することであったり、保険を活用することです。
病気の手前の段階である「未病」の改善に取り組んでいる神奈川県では「マイME-BYOカルテ」の利用を促進する方法として、ポケモンGOユーザーに向けたウォーキングマップを作成しています。https://t.co/oqymCJR6Dvhttps://t.co/NuZ9CMOmtV#ポケモンGO #ポケモン#神奈川県 #ウォーキング pic.twitter.com/7FooAamwND
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年1月23日
「Pokémon GO」は、位置情報ゲームとしての側面だけでなく、ポケモンを集める行為を通して、外に出る習慣を身につけることができたケースが報告されています。
”楽しさの中に健康が寄り添う”
“人々を外に誘い、身体を動かし、物や人に出会う”https://t.co/5FJ26lCTaL#ポケモン#ポケモンGO pic.twitter.com/hh9QLcOLIw
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年1月23日
ゲームで遊ぶことを通じて楽しんでいるだけなのに自然と健康になるという仕組みはもっとアップデートされていくことでしょう。
健診割は契約時に健康診断書等を提出するだけで保険料を割引くという生保業界初の保険料割引制度です。https://t.co/z0xVRA5VPM
健診割が普及すると、健康診断の受診率が向上し、健康な人が増えることが期待されます。#健診割「#今田美桜 のもったいなか!」篇|#第一生命https://t.co/woSHfZb4tw
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2019年1月1日
健康増進型保険「Japan Vitality Project」の目指すものとは?|住友生命・ソフトバンク・Discoveryhttps://t.co/TUoaqfXlDG
住友生命「Vitality」パートナー契約の締結についてhttps://t.co/W6j6az49im pic.twitter.com/YwwsQE6e6o
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「ぴったりが見つかる保険『ジャスト』」の3つのポイント|#第一生命 #instechhttps://t.co/z0xVRA5VPM
1⃣ぴったり|必要な保障を組み合わせて加入する方式
2⃣ワイド|将来のリスクは選べないので「ワイド」な保障で備える
3⃣健診割|契約時に健康診断書等を提出するだけで保険料を割り引く pic.twitter.com/7bat75T8QF
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2018年3月24日
わかりやすくいうと、健康な人ほど得をする保険にするということです。
平成時代にも少子高齢化に関する問題に対していろいろと感じてきましたが、令和時代には一年一年その問題を実感する機会が増えていくことでしょう。
この問題を解決するためには、一部の企業や一部の産業だけで解決することはできないため、いっしょになって取り組んでいくことが大事になるはずです。
ヘルスケア産業は全世代、全産業にまたがる産業ですので、みなさんでよいアイデアを出し合い、乗り越えていきたいですね!
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