by Rod Waddington(画像:Creative Commons)
人類の飢餓を救い、メタボも救う社会貢献 「TABLE FOR TWO」の画期的仕組みという興味深い記事がありましたので、ご紹介します。
人類の飢餓を救い、メタボも救う社会貢献 「TABLE FOR TWO」の画期的仕組み(2008/12/9、ダイヤモンド・オンライン)
「飽食」と「飢餓」――この対極に位置する二つの問題に同時にアプローチする新しい社会貢献の活動、それがテーブルー・フォー・ツーである。
世界に目を向けると、先進国では多くの人が肥満に悩み、生活習慣病の防止に励んでいる。
その一方で、開発途上国では飢餓あるいは栄養不良に苦しみ、子どもたちが命を落としている。
先進国と開発途上国の両者には、全く異なるが解決しなければならない「食」の問題がある。
先進国と呼ばれる国々では、肥満・メタボな人が増加し、糖尿病などの病気にならないように予防しようとしている一方で、開発途上国では、食料がいきわたらないために、栄養が摂れず、なくなっている子供がいます。
世界には、食に関して大いなる矛盾が生じているわけです。
そこで、この先進国と開発途上国との間の食の不均衡を解消するための活動が「テーブルー・フォー・ツー」という活動なのだそうです。
TABLE FOR TWOの仕組みとは一体どういうものなのでしょうか。
仕組みとしては、まず参加企業は社員食堂の献立にテーブルー・フォー・ツーのヘルシーメニューを加え、従業員がそのメニューを食すると、一食につき20円がテーブルー・フォー・ツーに寄付される。
集まった寄付金はウガンダ、ルワンダなどの開発途上国の学校に届けられ、学校給食を子どもたちに出すために使われる。
これだけなら寄付をしているだけのようですが、それだけではないようなのです。
もう一つテーブルー・フォー・ツーには、参加した側にメリットがあるようです。
ヘルシーメニューはカロリーや野菜の使用量などのガイドラインが定められており、参加者はテーブルー・フォー・ツーのメニューを食することで生活習慣病の防止などの効果が期待できる。
つまり、テーブルー・フォー・ツーのメニューを食べることで、開発途上国への寄付ができ、自分自身の健康にもつながるということなのです。
これならば、企業や自治体なども参加しやすいですね。
参加企業にとっては、従業員が手軽に、しかも全員参加という形で社会貢献できるメリットがある。加えて、従業員の健康促進にも効果がある。
寄付される側だけでなく、寄付する側にもメリットがある活動であることが、テーブルー・フォー・ツーの賛同者が増えている理由だろう。
両者にとってメリットのある活動であるので、ぜひ健全な形で活動が浸透してほしいものです。