by Brian Dunnette(画像:Creative Commons)
(2015/5/19、岩手日報)
2006年から始まった薬学部の6年制移行に伴い薬剤師国家試験の出題傾向が変わり、近年全国的に合格率が急落。内定者が不合格となって採用できない事態が相次ぎ、一部の県立病院では病棟への薬剤師配置など診療体制強化に向けた計画が狂うなど混乱が生じている。
岩手県内の医療機関では薬剤師不足が深刻なのだそうです。
その理由は、薬剤師国家試験の出題傾向が変わったことで、合格率が低くなり、内定者が不合格となって採用できなくなり、薬剤師が不足しているからなのだそうです。
合格率の低下は全国的なものであり、影響は岩手県だけに限らず、全国的にも及ぶことが予想されます。
6年制移行が病棟薬剤業務など臨床現場で活躍できる薬剤師の養成を狙いの一つとしていたのに対し、国家試験は極めて広範囲の知識を求めており、現場とのギャップが生じているとの見方もある
元々の6年制以降の狙いと国家試験が求めるものとでギャップが生じているために、合格率が低下しているようですね。
専門性の高く、レベルが高い薬剤師は患者にとってありがたい存在なので国家試験のレベルが高いことは望ましいことなのでしょうが、薬剤師不足の影響によって、人員の確保ができず、そのしわ寄せが患者に押し寄せるようになってしまっては問題ですよね。