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小児がん新薬の候補発見へ、世界のパソコンつなぐ「グリッド技術」で解析

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by NASA Goddard Space Flight Center(画像:Creative Commons)




小児がん新薬の候補発見へ、世界のパソコンつなぎ解析

(2009/4/6、産経新聞)

千葉県がんセンターと千葉大、IBM(本社・米ニューヨーク州)は、個人や企業が持つパソコンの余剰能力を使って、小児がんの一種、神経芽腫の治療薬の開発に乗り出した。

多数の参加者のパソコンをインターネットでつなげて、全体でスーパーコンピューター並みの能力を持たせる「グリッド(格子)技術」を使う。

グリッド技術で小児がんの治療薬を開発するのは世界初という。

千葉県がんセンターと千葉大、IBMは、世界中のパソコンをインターネットでつないで、スーパーコンピューター並みの計算を行う「グリッド技術」で、小児がんの治療薬の化合物の発見を行うという試みが行うそうです。

計画では、カナダにあるIBMのコンピューターからデータを参加者のパソコンに配信。

夜間などパソコンを使っていない時間に、約300万種類の化合物を対象に、がん細胞の増殖を阻害する構造などを持つものがないかどうか解析してもらう。

パソコン1台では新薬候補の化合物の発見に、6000年程度かかるが、グリッド技術を使うことで、早ければ5年後には、化合物を見つけて人間に投与する臨床試験に進む計画。

研究チームでは10万台以上の参加を期待している。

中川原(なかがわら)章・同センター長は「日本では小児がんの分野は大人のがんに比べて研究費が少なく恵まれていない。

多くの人に参加してほしい」と呼びかけている。

果たしてどれくらいの人が参加をするのでしょうか。

興味深いですね。







小児がん「神経芽腫」の原因遺伝子を発見|東大医学部の研究グループ

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by Teresa Qin(画像:Creative Commons)




小児がん「神経芽腫」 原因遺伝子を発見

(2008/10/16、産経新聞)

小児がんの一種で、治療が難しい神経芽腫の原因遺伝子を東大医学部の研究グループが発見した。この遺伝子がつくる酵素の働きを抑えることで、新たな治療法の開発が期待できるという。16日付の英科学誌「ネイチャー」(電子版)に発表した。
神経芽腫は4歳以下の患者が9割を占める乳幼児疾患。国内で年間約1000人が発症し、患者の約3割は治療が難しい。24年前に関連遺伝子が見つかったが、有効な治療法の開発には結びついていない。

東大医学部の研究グループが、小児がんの一種の神経芽腫の原因遺伝子を発見したそうです。

神経芽腫の原因遺伝子がつくる酵素が異常に活性化しており、この酵素の働きを阻害することで、治療が難しい患者の約3割で症状の改善が期待できるそうです。

有効な治療法が見つかるといいですね。