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早期化する小学校の英語教育|英会話塾・英会話スクール・英会話教室・英会話学校の代わりに英語学習のAIロボが人気




■早期化する小学校の英語教育|英会話塾の代わりに英語学習のAIロボが人気

studying in math class

by woodleywonderworks(画像:Creative Commons)

早期化する小学校の英語教育 文科省が授業など検討

(2017/1/30、テレビ朝日)

 次の学習指導要領では、現在5、6年生で週1回行われている英語に親しむ授業を3、4年生に引き下げ、5、6年生は英語を正式な教科として週2時間に増やします。有識者や学校関係者で構成される文科省の検討委員会では、倍増する5、6年生の授業時間を確保するため、昼休みの10分間を英語の短時間学習に充てることや3、4年生の英語は聞き取りを中心にした内容にすることなどが話し合われました。2018年度から先行して英語を教科化する学校も多く、文科省はできるだけ早く方向性を示す方針です。

文部科学省が行なった2020年度から実施される小学校の英語教育についての授業や教材などを検討する委員会では、5、6年生の授業時間を確保するため、昼休みの10分間を英語の短時間学習に充てたり、3、4年生の英語は聞き取りを中心にした内容にすることなどを話し合ったそうです。

トイロボット、英語学習のAIロボ「Musio X」が人気

(2017/7/11、日経トレンディネット)

STEM教育の関心の高まりに加えて、小学校低学年ほどの子供のための英会話学習の入り口として、英会話塾に通わせる代わりに、AIのディープラーニングによる自然言語処理技術を搭載したコミュニケーションロボット「Musio X」を買い与えるご家庭もあるそうです。




■英語を話すことが重要ではなく、どんなアイデア・意見を話すのかが大事

今後小学生の時から英語教育が重視されていくようですが、子供の時に英語を勉強する必要性についてはどのように考えているのかどうか気になるところです。

英語を話せると将来に役立つからという視点であれば、子供の時に英語を勉強する必要性については疑問が残ります。

未来を予測すれば、テクノロジーによって日本人が英語を話せないという問題は解決され、同時翻訳するという未来は間違いなく来ると思います。

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現在でも、AIが翻訳しやすいような論理的な話し方・書き方をすることができれば、日本語を英語に翻訳することも難しいことではありません。

つまり、英語を話せると将来の仕事に役立てるためという視点で子供に英語を学ばせるというのは方向性としては間違っているといわざるを得ません。

では、何のために英語が必要なのか?

それは、英語圏の人とコミュニケーションをとることや英語圏で書かれている文章を読んで、考え方、物事のとらえ方、歴史的背景を知ることにあるのだと思います。

世界の見え方はその瞬間に話している言語の影響を受けている!?で紹介した『Psycological Science』誌で発表された新しい研究によれば、バイリンガルの行動と周りの世界の捉え方は、その瞬間に話している言語に依存し、使用する言語を変えると、同時に行動や物事の捉え方も変化させるそうです。

『頭のでき』(著:リチャード・E・ニスベット)によれば、東洋人と西洋人では思考習慣に違いがあると書かれています。

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※リチャード・ニスベットと増田貴彦の研究で、アメリカ人は主役である魚に注目したのに対し、日本人はより包括的な視点から情景を説明したことが有名です。

■東洋人=包括的
  • 東洋人は幅広い物事や出来事に注意を払い、物事や出来事同士の関係や類似性に関心を持つ。
  • また、対立する考え方の「中庸」を探すなど、弁証法的な考え方を使って思考する。
  • 東洋人は他者に注意をはらう必要があるため、外部の幅広い社会環境に目を向け、その結果として物理的環境にも意識を注ぐ。
■西洋人=分析的
  • 西洋人の知覚や志向は分析的で、身の回りのうち比較的小さな部分、何らかの方法で影響を与えたいと思う物事や人に意識を集中させる。
  • そして、その小さな部分の属性に注意を向け、それを分類したり、その振る舞いをモデル化しようとしたりする。
  • また、形式的な論理規則を使って推論することが多い。

なぜ東洋人と西洋人とで思考習慣に違いが現れているのかは、『頭のでき』(著:リチャード・E・ニスベット)によれば、

西洋人のほうが規則、分類、論理を重視し、東洋人のほうが関係性や弁証法的推論を重視

していたからだと考えられます。

また、『「無意識」があなたの一生を決める 人生の科学』(著:デイヴィッド・ブルックス)によれば、

英語圏では、親は子供に話をする時、名詞や物事の分類を重視するが、韓国の親が重視するのは、動詞や物事の関係

なのだそうです。

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話している言語によって、行動や物事の捉え方も変化するということは、2か国語以上を話すことができるという能力は、互いを理解するための重要な力となるでしょう。

日本人は英語を話すときに、正しい発音ができなかったり、正しい文章で話せないからなどの理由で恥ずかしくて照れてしまうということがありますが、海外の人から話を聞くと、多民族国家のアメリカでは様々な国から訪れているため、独特の発音で話す人はたくさんいるそうです。

正しい発音や文章で話すことに越したことはないでしょうが、彼らにとって大事なことは正しい英語を話すことではなく、その人がどんなことを考えているかが重要なのです。

英語を話したから素晴らしいと思ってくれるわけではなく、その人がどんなアイデア・意見を持っているのかにみんな興味があるのです。

どんなに素晴らしい発音や文章で話したとしても、話している内容に中身がなければ意味がないのです。

もう一つ残念なことは、母国語で思考して英語に変換した場合に、その考えのニュアンスを伝えるための言葉を持っておらず、ニュアンスをなくした簡単な言葉に変えてしまった場合です。

そういう意味では、子供の時に英語を勉強する上で、英語をどう話すかにフォーカスを当ててしまっては、ただ英語を話すことができるだけとなってしまいかねません。

間違ってほしくないのは、英語を学ぶことを否定しているわけではなく、大事なことは、子供の時に英語を勉強する必要性の意味が将来の仕事に役立つからといった直接的なものではなく、英語を学ぶことがいろんなことに好奇心をもつきっかけとなるものであればいいなと思います。

国語×英語=世界に興味を持つことで言語学者

算数×英語=世界的な数学者

社会×英語=世界的な歴史学者・地理学者

理科×英語=世界的な科学者・化学者

体育×英語=世界的スーパースター

図工×英語=世界的なクリエイター

音楽×英語=世界的なアーティスト

今の小学生が大人になるころには「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がなくなっているかもしれません。

遊ぶことと仕事することがほぼ同じ意味を持つような未来も予想しておいた方がよいでしょう。

そんな未来においては「好奇心」こそがその人生のパスポートになるのではないでしょうか。







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成人女性のメタボ発症リスク、「小6」時の食習慣が影響

Kate and Alice bouncing

by Richard Leeming(画像:Creative Commons)

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成人女性のメタボ発症リスク、「小6」時の食習慣が影響

(2008/9/10、日刊工業新聞)

小学校6年時の食習慣が成人女性のメタボ発症に強い影響―。労働者健康福祉機構が運営する全国の労災病院内に設置する九つの勤労者予防医療センターが、メタボ患者400人と健常者399人を対象に調査した。

それによると小学校6年生の時に肥満であった人のメタボ発症リスクはそうでなかった人に比べ、男性が2・8倍、女性10・1倍と、特に女性のリスクが高いことが初めて分かった。

小学校6年生の時、肥満だった人は、メタボ発症リスクがそうでなかった人に比べて高いことがわかったそうです。

また、特に女性のリスクが高いことがわかったそうです。

成人になってメタボになる人は、小学校の頃の食習慣が影響しているかもしれません。

子供のころ(小学校)から、食生活の改善が重要になりそうです。

また、「男女とも小学校の時に決まったスポーツをしていた人の発症リスクが高いほか、男性では体育が好きだった人の発症リスクが高いことも判明した」そうです。

なぜ小学校の時に決まったスポーツをやっていた人や、男性で体育が好きだった人の発症リスクが高いのか、その理由はよくわかりません。

その関連性についてぜひ知りたいですね。

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