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【目次】
■妊婦のダイエットなどによる栄養不足で子供の脂肪肝になるリスクが高くなる
by Oleg Sidorenko(画像:Creative Commons)
(2015/12/2、@S[アットエス] by 静岡新聞)
浜松医科大の伊東宏晃病院教授と東京医科歯科大などの研究グループが、妊婦の栄養不足により低栄養状態で生まれた子どもが成長後に脂肪肝になるリスクが高くなることを動物実験で明らかにし、「小胞体ストレス」がその要因となるというメカニズムの一部を解明した。出生後の適切な対処で脂肪肝を改善し、予防できる可能性も示した。
やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響によれば、妊婦のやせは低出生体重児が生まれやすく、子どもが将来、肥満や高血圧、糖尿病など生活習慣病になりやすいといわれていますが、浜松医科大と東京医科歯科大などの研究グループによれば、妊婦のダイエットなどの栄養不足により低栄養状態で生まれた子供が成長した後に脂肪肝になるリスクが高くなるということがわかったそうです。
■やせたいとの願望から妊婦が不自然なダイエットをしている
(2015/12/26、毎日新聞)
研究チームが浜松市の妊婦135人を調査したところ、妊娠後期の1日当たり摂取カロリーが推奨値より平均で37%不足していた。伊東病院教授は「やせたいとの願望から妊婦が不自然なダイエットをしている」とみる。
妊婦さんがやせたいという願望から不自然なダイエットをしているそうです。
■シャペロンを含むサプリで脂肪肝リスクが下がる?
立体構造への変化を促す物質「合成シャペロン」を投与すると、高脂血症や脂肪肝は劇的に改善されたことから、研究グループは立体構造を持たないタンパク質が肝臓に異常蓄積し、脂肪肝を引き起こしていると結論付けた。
つまり、脂肪肝のリスクが高い状態で生まれた子供も、大人になってからシャペロンを含むサプリなどを活用すれば、脂肪肝になるリスクを下げる可能性があるということですね。
→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら
→ 脂肪肝の改善方法(食事・運動)について詳しくはこちら
■まとめ
20代女性の5人に一人が「やせ」|摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?によれば、2013年の20代女性の平均エネルギー摂取量は、終戦直後よりも少ないそうです。
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また、国立健康・栄養研究所の滝本秀美・栄養疫学研究部長によれば、20代の女性は食べる量が少ないこともあって、ビタミンやミネラルなどのいわゆる微量栄養素の摂取量も少なめなのだそうです。
例えばビタミンB群の一種である葉酸や、鉄などが不足しています。
葉酸が妊娠において必要な栄養素だといわれるのは、妊娠初期に葉酸が不足していると、子供が神経障害を持つリスクが高まるといわれているからです 。
妊娠が予定される女性は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に、葉酸を通常の食事から摂取する以外に、1日400マイクロ・グラム摂取することが薦められています。
健康的な体(自身が子供を産みたいと希望する人が健康的に妊娠・出産できる体)こそが美しい体という考え方が浸透していくといいですね。
→ 葉酸の多い食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら
→ 葉酸の効果(妊娠初期・うつ・動脈硬化・大腸がん) について詳しくはこちら
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【参考リンク(論文・エビデンス)】
続きを読む 妊婦のダイエットなどによる栄養不足で子供の脂肪肝になるリスクが高くなる!シャペロンを含むサプリで脂肪肝リスクが下がる?|浜松医科大・東京医科歯科大【論文・エビデンス】