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腎臓機能に異常を感じた「紅麴」の患者の症状とは?腎機能低下のサインとは?

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紅麴の患者診た医師「検査受けて」 腎機能に異常、尿に泡立ちも(2024/3/29、朝日新聞)によれば、小林製薬製の紅麴原料を含むサプリ摂取後に腎機能に異常が生じた患者には、尿の泡立ちなどに異常を感じ、腎臓の働きを示すクレアチニンの値が基準値を超えており、尿たんぱくや尿潜血も陽性という結果が出ているそうです。

小林製薬 紅麹問題「プベルル酸」健康被害の製品ロットで確認(2024/3/29、NHK)によれば、健康被害があった製品のロットで青カビから発生することがある「プベルル酸」という物質が確認されたことを明らかにしました。

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改めて腎機能低下のサインについて調べてみました。

腎臓の病気のサインには、いつもとは違う尿の変化に現れることがあります。

  • 「おしっこに血が混じっている」
  • 「尿の色がいつもと違う」
  • 「尿が濁っていると感じる」
  • 「真っ赤な色の尿やコーラ色の尿が出たことがある」
  • 「健康診断の時に、血尿と蛋白尿が出ているといわれたことがある」

●尿の泡立ちが腎臓機能低下のサイン

尿が泡立つ理由は、腎臓のフィルター機能がうまく機能していないと泡立つ性質を持つたんぱく質が出ている可能性があるのですが、つまり、尿に蛋白(たんぱく)が混ざっているおそれがある(いわゆる蛋白尿)ということは、腎臓の糸球体のフィルター機能がうまく機能していないというサインになるわけですね。

ただ糸球体でろ過をしている穴が糖や脂肪によって大きくなりすぎると、今度は血小板が集まってきて血管自体を塞いで通行止めにすることがあり、こうなると、たんぱく質は漏れでなくなることがあります。

つまり、糸球体の働きが失われているのに尿検査では見つけることができないこともあるのです。

尿が泡立つ|なぜ腎機能が低下するとおしっこの泡立ちがなかなか消えなくなるのか?|腎臓病の症状

●腎臓のろ過機能を示す検査「クレアチニン検査」

クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物で、腎臓機能が正常な時は、ろ過によって、ほぼすべて体外に捨てられています。

ところが、糸球体の通行止めが増えれば増えるほど、体内に残る量が増えます。

つまり、排出されたたんぱく質の量ではなく、腎臓の壊れ具合で体内に残ってしまうクレアチニンを調べることで機能低下の程度を知ることができるんです。

→ 腎臓の数値|クレアチニン・eGFR について詳しくはこちら

腎臓が突然ダメになる!急増!沈黙の新現代病|タンパク尿検査の落とし穴|クレアチニン検査|人工透析にならないようにするためのチャート表|#ためしてガッテン(#NHK)

■まとめ

急性腎障害の早い段階で、酸化ストレスの抵抗性を高める薬を飲むことにより、慢性腎臓病の進行を抑制できる|東北大学によれば、急性心不全や手術(血管手術・腎移植)、細菌感染・敗血症、大出血により腎臓へ流れる血流が不安定になると、酸化ストレスが生まれ、急性腎障害(AKI:acute kidney injury)を起こします。

急性腎障害は、高血圧糖尿病などの慢性疾患を伴う場合に、徐々に進行し、慢性腎臓病になります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

心筋梗塞脳卒中高血圧COPDなどの病気を悪化させる背景に、慢性腎臓病があるということです

腎臓は『肝腎連関』『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャル で紹介した京都大学大学院医学研究科の柳田素子教授によれば、腎臓は、腎臓が悪くなると、他の臓器も悪くなり、他の臓器が病気になると、腎臓も悪くなるというように『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要となっているそうです。

それだけ腎臓という臓器は重要な臓器なんですね。

むくみ・体がだるい・疲れやすい・多尿(おしっこの量が増えた)・頻尿(おしっこの回数が増える)・尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)・血尿といった症状がある場合には、腎機能の低下が疑われるので、一度病院で尿検査と血液検査を行ないチェックしてみましょう。

→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査 について詳しくはこちら







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