by Army Medicine(画像:Creative Commons)
(2016/4/5、日本経済新聞)
大阪大学の澤芳樹教授らは、重い心臓病の子供のふくらはぎの細胞から作ったシート(心筋シート)を心臓に移植する治験を始めたそうです。
参考画像:テルモ、「ハートシート」の製造販売承認を取得 世界初となる心不全治療用の再生医療製品|スクリーンショット
心臓病の子どもから特殊な細胞を取り出して治療する再生医療の治験を始める|岡山大などによれば、岡山大学病院の王英正教授などの医療チームが、重い心臓病の子どもから、心臓の筋肉の元になる特殊な細胞を取り出して培養し、体に戻して治療しようという再生医療について、健康保険の適用を目指して安全性などを確かめる治験を始めました。
重い心臓病の子供がより多く救われるようになる日も近いかもしれません。
【参考記事】
- 拡張型心筋症患者に対する骨格筋芽細胞シート 医師主導治験による1例目の移植(2015/8/26、リソウ)
- 虚血性心筋症治療用の骨格筋芽細胞シートの再生医療等製品として初の移植を行いました(2016/8/5、リソウ)
虚血性心筋症の患者さん自身の細胞を用いた骨格筋芽細胞シートが保険適用されてから、初めての移植を実施し、今後、心臓移植や人工心臓を必要としない、重症心不全に対する新たな治療法の一つとして普及することが期待されています。
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