2010年2月5日のgooの注目ワードコラム「あなたが痩せないその理由」で「時間栄養学」が取り上げられていましたので、調べてみました。
時間栄養学とは、一体どういった学問なのでしょうか。
FS’アイ 「『時間栄養学』に注目~日本栄養・食糧学会でシンポ~」 -食品化学新聞社
時間栄養学とは、時計遺伝子など時間生物学の考えを栄養学に取り入れ、概日リズムと栄養が心身活動リズムとどのように関連しているのかを解き明かそうとする、新しい学問である。
代表的な例としては、食事の時刻と太りやすさの関係などについて調べる分野などがあります。
時間栄養学と深く関わりがあるのが、「体内時計」。
体内時計については、このブログでも何度か取り上げています。
- 体内時計制御する遺伝子、太った人は働き異常 減量で正常化
- 体内時計活用術|たけしの本当は怖い家庭の医学
3.食べても太りにくい時間
BMAL1は、肥満の原因物質。
BMAL1は数が多いと脂肪をためやすく、数が少ないと脂肪をためにくい。
BMAL1は時間帯によって数が変わる。
最大で50倍もあるのだとか。
BMAL1が多い時に食事をすると、太りやすく、BMAL1が少ない時に食事をすると、太りにくいということなのだそうです。
食べても太りにくい時間は、午後2時~3時。
(太りやすい時間午後10時~深夜2時)
同じ食事であっても、食事をする時間によって、太りやすい時間と太りにくい時間があるわけです。
FS’アイ 「『時間栄養学』に注目~日本栄養・食糧学会でシンポ~」
約25時間の概日リズムの中枢時計遺伝子は脳の視交差上核にある。
中枢時計遺伝子は朝の光によって位相を日周リズムに変えるが、それとは別に肝臓や小腸にも末梢時計遺伝子があり、これは朝食摂取によって位相を合わせる。
中枢と末梢の時計遺伝子が同調したリズムで活動して健全な生活を営むことができる。
時計遺伝子のリズムの乱れは運動能力を低下させ、代謝を変えて肥満の原因となる (香川靖雄・女子栄養大)。
脳にある時計遺伝子だけでなく、肝臓にも時計遺伝子があるそうです。
肝臓は、脂肪の燃焼・ダイエットに深く関わりがある臓器であり、太りにくい体を維持するためにも、肝臓の体内時計(時計遺伝子)のリズムを正しくする必要があるわけです。
体内時計(時計遺伝子)が正しいリズムを刻むようにするためにも、規則正しい食事が大事なのです。
今後は、体内時計をうまく活用することができれば、食事を行った際の栄養素の効果を高めることも可能になるかもしれません。
また、病気になりにくい食事の時間ということもわかってくるのではないでしょうか。
ダイエットを効果的にするためにも、
- 朝の光を浴びて体内時計を調整
- 規則正しい食事
をすることが大事であり、食べても太りにくい時間を活用して、
- 朝食・昼食をしっかり食べ、夕食を控えめにする
- 夜食を取らない
というように、時間栄養学(体内時計・時計遺伝子)をうまく取り入れて行きたいですね。
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