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柳葉敏郎さんが「左耳が98%聞こえない」と難聴を告白!難聴は認知症のリスクを高める!?




柳葉敏郎が難聴告白「左耳が98%聞こえない。ほとんど」浜田雅功に「片耳聞こえなくなって 歌うのがつまらなくなった」(2024年11月2日、デイリースポーツ)によれば、「ごぶごぶ」に出演した柳葉敏郎さんは左耳が98%聞こえないと告白しました。

■聞こえの仕組み

難聴について|日本耳鼻咽喉頭頸外科学会によれば、耳は1)音を集めて鼓膜まで伝える「外耳」、2)音を増幅する「中耳」、3)音の振動を電気信号に変換する「内耳」で成り立っており、聞こえの仕組みはその外耳、中耳、内耳、蝸牛神経の連係プレーで成り立っています。

耳介(空気の振動を集める)→鼓膜(空気の振動をキャッチ)→耳小骨(振動を増幅する)→蝸牛(リンパ液が振動)→有毛細胞(リンパ液の振動により「有毛細胞」が刺激を受けて、その刺激を電気信号に変える)→蝸牛神経(電気信号が、蝸牛の中の神経細胞から蝸牛神経を通って、脳に伝わる)

■難聴は大きく分けると3種類ある

難聴は、1)外耳、中耳に原因のある伝音難聴、2)内耳、蝸牛神経、脳に原因のある感音難聴、3)伝音難聴と感音難聴の2つが合併した混合性難聴があります。

■難聴は認知症のリスクを高める

難聴の影響は社会生活に影響を及ぼし、認知症のリスクを高めます。

難聴になると認知症になりやすい!難聴は認知症の最大の原因!!!によれば、難聴によって、音の刺激や脳への情報量が少ない状態になると、脳の萎縮や、神経細胞の弱まりが進み、それが認知症の発症に大きく影響することが明らかになってきているそうです。

認知症の予防につながる9つのリスク要因|中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病で紹介した英医学誌The Lancet(ランセット)に掲載された論文によれば、中年期の聴力低下が認知症のリスク要因なのだそうで、聴力が低下すると、周囲から通常受け取るたくさんの情報が得られなくなり、社会的に孤立することにより、認知症になるリスクが高まるそうです。

認知症の発症リスクが高いのは、脳卒中の経験がある人、糖尿病や心臓病の持病がある人、握力が弱い人、うつ傾向がある人で紹介した国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、難聴の人はない人に比べて1・4倍認知症を発症するリスクが高いそうです。

■難聴(加齢性難聴)の原因の一つに動脈硬化がある

加齢性難聴は動脈硬化が原因で引き起こされる|たけしの家庭の医学によれば、40代、50代の人にも加齢性難聴の症状が出ることがあるそうです。

食べ過ぎ・飲み過ぎといった生活習慣の乱れから動脈硬化になると、血管が硬くなり、血液の流れが悪くなり、その動脈硬化こそが加齢性難聴を進行させる大きな原因の一つなのだそうです。

最近様々な研究によって、動脈硬化と難聴との関連性が明らかになってきているそうです。

【参考リンク】

動脈硬化によって血流が悪化→末端にある耳の毛細血管

音を感知する有毛細胞のある蝸牛には、たくさんの毛細血管があります。

有毛細胞はこの毛細血管から酸素や栄養素を摂取しています。

しかし、動脈硬化になると、有毛細胞は酸素不足に陥り、機能が低下し、難聴を引き起こすそうです。

高い音を感知する有毛細胞は、大量のエネルギーを必要とするため、少しでも血流が滞ると、すぐに機能が低下してしまうそうです。

加齢性難聴を進行させる危険因子として、

  • 糖尿病
  • 虚血性心疾患
  • 腎疾患など

が疫学調査などからわかっているそうです。

→ 動脈硬化改善・予防に良い10の食事・食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら

■まとめ

難聴が認知症と深い関係にあるという事実は、難聴にしっかりと対処することが認知症リスクを少しでも下げることにつながるということですね。

伝音難聴は手術で改善するケースもあり、感音難聴は補聴器を装用することにより、1)音の刺激や脳への情報量が多い状態を維持し、脳の萎縮や神経細胞の弱まりを遅らせる、2)家族や友人、周りの人々とのコミュニケーションをすることにより認知症の予防につながることが期待されます。

また難聴には加齢性難聴もあり、栄養バランスの取れた食事、運動、睡眠、禁煙などで老化を遅らせる生活習慣に改善することも重要です。

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