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10月10日は「#目の愛護デー」|アイフレイルとは?アイフレイルチェックリスト|40歳過ぎたら眼科検診を

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■10月10日は「#目の愛護デー」|40歳過ぎたら眼科検診を

Royal Navy Medics Treating a Patient

by Defence Images(画像:Creative Commons)

40歳過ぎたら目も検診 緑内障、変性近視…少ない自覚症状

(2012/10/2、東京新聞)

成人の失明原因を上位から挙げると、(1)緑内障(2)糖尿病網膜症(3)変性近視(4)加齢黄斑変性(5)白内障=メモ。

これらの病気は、加齢に伴って目の組織が変化し、視力が低下していく。白内障を除いて、物を見る機能はいったん損なわれたら回復せず、治療も現状維持が目標になる。

10月10日は「目の愛護デー」です。

失明原因となる目の病気は、いったん機能を失うと、現時点では回復することなく現状維持が目標となるため、早期発見・早期治療が重要となります。

初期には自覚症状が少なく、発症に気付きにくいことが多い。

中年以降は、緑内障糖尿病網膜症加齢黄斑変性白内障飛蚊症といった様々な目の病気が出やすくなります。

ただ、こうした目の病気は自覚症状が少なく気づきにくいので、そのためにも定期的に眼科検診を受けることが重要になります。

目の定期検査、「アラフォー世代」の受検率9.2%

(2009/5/29、医療介護CBニュース)

40歳前後のいわゆる「アラフォー世代」の目の健康について、眼科で定期的に検査を受けている人の割合は全体の9.2%だったことが、製薬会社ファイザー(東京都渋谷区)が行った実態調査で明らかになった。

目の病気である緑内障の患者さんは40歳ごろから増える傾向にあるといわれています。

そのため、40歳になったら、定期的に眼科で診ていただいた方がよいのですが、この記事によれば、眼科で定期的に目の定期検査を受けている人は少ないようです。

また、眼底検査によって、その他の病気が見つかることもあります。

眼底検査によって、糖尿病動脈硬化、脳腫瘍といった目以外の病気が見つかることもある。

目が不調になると、生活の質が落ちてしまうので、少しでもその生活の質を維持するためにも、定期的に検診を受けるようにしてください。

→ 目の病気 について詳しくはこちら

■アイフレイルとは?

日本眼科学会や日本眼科医会などでつくる「日本眼科啓発会議」が「アイフレイル」と定義し、注意を呼びかけています。

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!|厚生労働省によれば、フレイルとは、加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態をいいます。

高齢者は健康な状態から急に要介護状態になるわけではなく、食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れ、要介護状態になると考えられます。

いわばフレイルとは、東洋医学でいう未病、健康と要介護状態の中間の段階といえます。

アイフレイルとは、次のように紹介されています。

『加齢に伴って眼が衰えてきたうえに、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態』が「アイフレイル」です。

アイフレイル
アイフレイル

健康な目は、内的な要因・外的な要因によって加齢に伴う変化が起こり、アイフレイル(視機能の衰え)の状態となり、早期発見・早期治療を行うことにより、進行を遅らせたり、症状を緩和することにより、目の健康寿命を延ばそうというのがコンセプトのようですね。

アイフレイルの考え方に最も近いものとしてはこちらの記事を思い出しました。

白内障の手術でMCI(軽度認知障害)になりにくくなり、抑うつ状態が改善し、QOLが改善する!?

認知機能低下の原因が視力の低下にあるという仮説を参考にすれば、ぼやけた映像(解像度の低い映像)を見ている、つまり解像度の低い情報が脳に送られてしまう状態が長く続くことで脳の働きが低下してしまうということも考えられそうです。

大鹿哲郎 筑波大学教授によれば、水晶体が濁り、網膜に光が当たらないことでホルモンの状態が変化することによって、睡眠障害や生活リズムの乱れ、意欲の低下がみられるようになり、認知機能に影響を及ぼす可能性があるとコメントしています。

最近では見えやすさと認知機能改善についての研究が進められています。

奈良県立医科大学眼科学教室が行った、奈良県在住の地域高齢住民を対象とした藤原京アイスタディによれば、白内障手術を受けている患者さんの方が軽度認知障害(MCI)になりにくいことが分かったそうです。(認知症とは有意な関連を認められなかったそうです。)

これらの研究によれば、白内障手術によって物が見えやすくなったことで、認知機能が改善し、抑うつ状態が改善し、QOLの改善という結果が得られています。

ただ、白内障の手術によって認知症の改善はできていなかったことや物が見えやすくなって活動量が増えたりコミュニケーションが増えたことによって認知機能が改善したということもあり、ものが見えやすくなったことというよりも、見えたことによって活動的になったことがこうした効果を生んだ可能性がありそうです。

あなたがもしご両親の元気がなくなったように感じた時には、モノが見えづらいことで活動的でなくなった可能性もあるので、「見えにくくなってない?」と話しかけてみてくださいね。

【アイフレイルチェックリスト】

1.目が疲れやすくなった
2.夕方になると見にくくなることが増えた
3.新聞や本を長時間見ることが少なくなった
4.食事の時にテーブルを汚すことがたまにある
5.眼鏡をかけてもよく見えないと感じることが多くなった
6.まぶしく感じやすくなった
7.はっきり見えない時に瞬きをすることが増えた
8.まっすぐの線が波打って見えることがある
9.段差や階段が危ないと感じたことがある
10.信号や道路標識を見落としそうになったことがある

このチェックリストを見てみると、目の疲労(眼精疲労)、夕方老眼、かすみ目、老眼、白内障、加齢黄斑変性の症状の一部をチェック項目に加えられているみたいですね。







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眼底検査で糖尿病や高血圧、緑内障、加齢黄斑変性などの病気の予測ができる




【目次】

■眼底検査で糖尿病や高血圧、緑内障、加齢黄斑変性などの病気の予測ができる

Royal Navy Medics Treating a Patient

by Defence Images(画像:Creative Commons)

眼底検査で糖尿病や脳卒中を予測

(2010/9/21、産経新聞)

瞳の奥にある網膜などの状態を見る「眼底検査」。

目の疾患だけでなく、高血圧や糖尿病など全身疾患を発見するきっかけにもなることから、企業の健康診断などに取り入れられている。

最近では、眼底検査が将来の病気の発症予測につながることを示唆する研究も出てきた。

専門医は眼底検査の重要性を訴えている。

眼底検査が、目の病気だけでなく、高血圧糖尿病などの病気を発見するきっかけになっているそうです。

また、眼底検査が病気の予測につながるのではないかとする研究も行われているそうです。

■眼底検査とは

眼底検査は、目に光を当ててレンズを使って眼科医が直接のぞきこむ方法と、専用の眼底カメラで撮影して結果を分析する方法の2種類ある。

いずれの場合でも瞳の奥にある網膜や血管、網膜の外側の脈絡膜などの様子をチェックする。

■なぜ眼底検査によって病気がわかるの?

検査によって、緑内障や糖尿病網膜症、網膜色素変性症や黄斑(おうはん)変性症といった視力障害の原因となる疾患が見つかる。

眼底検査によって、緑内障糖尿病網膜症加齢黄斑変性などの目の病気がわかりますが、眼底検査は目の病気以外の病気の発見にもつながるのだそうです。

だが、「眼底検査は一義的には目の病気を発見し、治すためのもの。でも実は、その情報は眼科だけにとどまりません」と山形大学医学部の山下英俊教授は話す。

「内臓の血管を生きた状態で見ることができるのは網膜だけ。だから、眼底検査は内臓の血管をつぶさに見ていることと同じなのです」。

そのため、網膜の血管の変化から、高血圧や糖尿病などを早期に発見することにつながり、健康診断などに取り入れられている。

眼底検査は、内臓の血管を生きた状態で見ることができる唯一の検査であり、これによって、血管の変化から、高血圧や糖尿病などの病気の早期発見につながるのだそうです。




■眼底検査で病気の発症を予測

最近では、眼底検査によって全身疾患の発症を予測する可能性を示唆するような研究も報告されている。

山形大学医学部が山形県舟形町の住民を対象に行った研究では、血圧が正常であっても眼底検査の結果、「網膜細動脈」と呼ばれる、血管のサイズが細い人の方が太い人に比べて、5年後に高血圧を発症するリスクが高いことが明らかになった。

また、眼底検査によって発見される目の病気の一つで、視野の中心部で物がゆがんだり小さく見えてしまう「加齢黄斑変性症」も、その重症度と、脳卒中や心疾患、認知症の発症率との間に関連があることが分かってきた。

このうち脳卒中の場合では、より重症の新生血管を伴う加齢黄斑変性症は発症リスクが約2倍高いことなども判明。

少しずつだが、眼底をめぐる他疾患との関係性が解明されてきている。

ポイントをまとめます。

  • 血圧が正常であっても眼底検査の結果、「網膜細動脈」と呼ばれる、血管のサイズが細い人の方が太い人に比べて、5年後に高血圧を発症するリスクが高い。
  • 「加齢黄斑変性症」も、その重症度と、脳卒中や心疾患、認知症の発症率との間に関連がある
  • 脳卒中の場合では、より重症の新生血管を伴う加齢黄斑変性症は発症リスクが約2倍高い

眼底検査が様々な病気の発症リスクの判断基準の一つになるようになりそうですね。

40歳を過ぎたら、ぜひ眼の検査(眼底検査)を受けましょう。







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メタボ健診低迷 項目減(心電図・眼底検査・血清クレアチニン検査)に不満噴出




Cafe Crew with Mary Ann Parks

by Ted Van Pelt(画像:Creative Commons)

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クローズアップ2009:メタボ健診低迷 項目減に不満噴出

(2009/7/27、毎日新聞)

昨春スタートしたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の特定健診・保健指導(メタボ健診)。

「メタボ」という言葉が流行語になり、肥満対策への関心が高まったかに見えたが、毎日新聞の全国806市区調査では、健診受診率が低迷し、現行制度の見直しを求める声が多く寄せられた。

メタボ(メタボリックシンドローム)が注目され、メタボ健診を受診する人が多くなると思っていましたが、現状では、メタボ健診受診率は低迷しているそうです。

記事の中に、自治体が指摘するメタボ健診の問題点が紹介されており、そこにメタボ健診が低迷している理由があるようです。

 <自治体が指摘するメタボ健診の問題点>

・健診項目が減り、住民からの苦情が多い

・メタボ基準の科学的根拠が疑わしい

・腹囲は測定の誤差が大きく、信頼性がない

・やせの糖尿病も多く、現在の健診項目では見落とす恐れがある

・メタボの割合が低い地域ではメタボ以外の患者がより多く見逃される

・「健診は自治体が実施する」との意識が住民に根強い

・地域全体の健康問題の把握が難しく、住民サービスの観点からはサービス低下になる

・加入保険によって市民が受ける健診、自己負担額が異なるのはおかしい

・健診をきっかけに服薬を始めたという人が多数いる。医療費削減につながるか疑問

・国の実験的な要素が強い

・健康対策にペナルティーを科すのはおかしい。国保財政を圧迫し、保険料引き上げにつながる

・生活習慣を変えたくても、仕事でできないという人が多い。まず労働条件などの改善に取り組む必要がある

この中で一番気になったのは、従来に比べて健診項目が減少していることに受診者の不満があるということ。

メタボを早期発見する検査項目(腹囲や血糖値、血中脂質、血圧など)に変更され、これまで検診で受けることができた眼底検査や心電図などが対象外となったことが不満となっているようです。

そのため、ある自治体では、メタボ健診ではなくなった心電図、貧血機能を調べる血清クレアチニン検査を実施するなどして、健診項目を増やし、魅力的な健診を目指しているところもあるようです。

健診する人を増加させるためには、健診項目を増やしていくようにしていく必要があるのかもしれません。

→ メタボリックシンドローム について詳しくはこちら







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