■舌で車いすやパソコン操作する方法を開発|米ジョージア工科大
参考画像:Georgia Tech Tongue Drive System|YouTubeスクリーンショット
(2013/11/28、時事通信)
脊髄損傷などで頭部しか動かせなくなった人が電動車いすを舌で操作する方法を開発したと、米ジョージア工科大などの研究チームが27日付の米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに発表した。
舌に小さな磁石をピアスで留め、ヘッドセットで口の左右前方に伸ばした棒状の磁気センサーにより磁石の動きを感知する。データは無線でパソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)に送られ、車いすなどを制御する仕組み。
米ジョージア工科大などの研究チームが開発したのは、脊髄損傷などで頭部しか動かせなくなった人が舌でパソコンや車いすを操作する方法です。
舌に小さな磁石を留めて、磁気センサーで磁石の動きを感知し、動きに合わせて車いすなどを制御する仕組みです。
Georgia Tech Tongue Drive System
Tongue Drive – Patty West – GE FOCUS FORWARD
これまでにも、声を出したり、顎を動かしたりして車いすを操作する技術や息でパソコンが操作できる技術も開発されていました。
息でパソコン操作できる「呼気マウス」 近大が開発 手が不自由な人向けに
(2013/10/31、日本経済新聞)
近畿大はストロー状の管に息を吸ったり吐いたりすることで、カーソルを上下左右に動かし、パソコンを操作する技術を開発しています。
今回の記事によれば、舌で操作する技術のメリットは、舌はより素早く、器用に動かせるということがあげられるそうです。
交通事故で脊髄を損傷した人や、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症して手足が動かなくなった人などの利用だけでなく、今後ウェアラブル端末のユーザーインターフェイスにも活用されるのではないかと思いますので、注目です。
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