健保組合の92%が赤字見通し=09年度、給与減が影響-健保連
(2009/4/11、時事通信)
健康保険組合連合会(健保連)は11日までに、大企業の会社員らが加入する全国の健康保険組合の2009年度予算を集計した。
赤字組合の割合は過去最高の約92%(1360組合)に達し、赤字総額は過去最大となった昨年度とほぼ同水準の6152億円となる見通しとなった。
<中略>
高齢者医療制度への拠出金負担が組合財政を圧迫しているほか、景気低迷による加入者の給与・賞与減で保険料収入が約440億円落ち込むことが影響している。
健保組合の92%が赤字の見通しだということです。
赤字になっている理由としては、加入者の給与減などにより、保険料収入が減少していることや高齢者医療制度への拠出金負担が増加していることも影響しているようです。
また、今後メタボ健診の受診率が目標値に到達しない場合のペナルティーなどもあり、このままでは健保組合の存続は難しいかもしれません。
by Ken Teegardin(画像:Creative Commons)
健康保険組合の苦境…高齢者医療支援 財政悪化招く
(2008/9/11、読売新聞)
高齢者の医療費は、高齢者が払う保険料や窓口負担だけでは賄えないため、国庫負担のほか、現役世代が多い健保組合や共済組合などの財政支援が必要です。
<中略>
厚生労働省によると、健保組合の08年度の高齢者医療への拠出額は、高齢化の進展などによる増加分を含め前年度より3900億円増え、うち3200億円が74歳以下の人への拠出分です。健康保険組合連合会によると、今年度は9割の組合が赤字で、赤字額も最悪の6322億円(推計)。
高齢者医療制度による、現役世代の医療保険の財政悪化が問題となっています。
最近のニュースでも耳にした方もいると思いますが、健康保険組合(健保組合)の中には、高齢者医療費の増加による負担増により、健保組合を解散したところも出ています。
最近のニュースで話題となったのが、西濃運輸健保組合が、解散したことです。
西濃運輸健保組合は、高齢者医療への拠出金が増加したため、赤字となり、保険料率を引き上げる必要に迫られたため、解散し、保険料率の低い政管健保に移ることとなりました。
今後もこのようなケースは増えてくると思われます。
一度制度を見直す時期に来ているようです。
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