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「痛いの痛いの飛んでけー」生理痛をスイッチオフするウェアラブルデバイス「Livia」!その仕組みとは?

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【目次】




■「痛いの痛いの飛んでけー」生理痛をスイッチオフするウェアラブルデバイス「Livia」

生理痛をスイッチオフするウェアラブルデバイス「Livia」
生理痛をスイッチオフするウェアラブルデバイス「Livia」

参考画像:Livia- The Off Switch for Your Menstrual Pain.|YouTubeスクリーンショット

生理痛の痛みや症状の程度は様々で、人によっては、寝込んでしまうほど痛みがひどいという人もいます。

生理痛の症状

  • おなか(下腹部)の痛み
  • 腰痛(骨盤内のうっ血によって下半身の血流が悪くなるため)
  • 頭痛(自律神経の乱れ)
  • 肩こり
  • むくみ
  • 吐き気
  • イライラ・怒りっぽくなる
  • 全身のだるさ
  • 下痢
  • めまい

生理痛を緩和するために、体を温めたり、リラックスするようにしたりと、様々な方法で対処しているようです。

女性の中には生理痛を軽くしたり、月経量を少なくしたりするピル(低用量経口避妊薬)を利用している方もいると思いますが、ピルに頼るのは不安という方もいるでしょう。

【関連記事】

そんな中で見つけたのがこのYouTube動画です。

Livia- The Off Switch for Your Menstrual Pain.

ウェアラブルデバイス「Livia」は、ヴァイブレーションデバイス(振動装置)で生理痛の痛みを無効にしてくれるそうです。

Livia – The Off Switch for Menstrual Pain|indiegogo

Livia’s technology is based on the “Gate Control Theory”.Livia is transmitting a pulse that is keeping the nerves “busy”.Busy nerves means that the nerve-gate is closed, therefore pain signals cannot pass through and are unfelt.

生理痛をスイッチオフーー ウェアラブル「Livia」は女性の強い味方になる?

(2016/4/11、theBridge)

感覚刺激は神経線維を通って 脳に伝達されますが、感覚神経には痛みを伝える細い線維と、触圧覚を伝える太い線維の2種類があり、どちらもT細胞と呼ばれるゲートを経由しています。シグナル伝達速度の速い太い線維に刺激を与えると、ゲートが閉じ、細い線維を通る痛みのシグナルが遮断されて痛みを感じなくなるというのがこの理論です。

Liviaの技術は「ゲートコントロール理論」に基づいているもので、この理論を自分なりにものすごく簡単にかみ砕くと、「痛いの痛いの飛んでけー」理論です。

人は、痛いところがあると、自然とその部分をさすってしまうものです。

感覚神経には細い繊維と太い繊維があり、痛みのシグナルの伝達速度が速い太い繊維に刺激を与えると、ゲートを閉鎖して細い繊維の痛みのシグナルが通過することができず痛みを感じなくなるという「ゲートコントロール理論」の考えを基に作られたのが「Livia」なのだそうです。

「Livia」は電気刺激を与える2つのパッドを痛みのある部分に貼り付けると、生理痛の痛みが消えてしまうそうです。




■女性アスリートが生理(月経)について話題として触れることは「タブー」!?

女性が生理痛に苦しんでいるにもかかわらず、女性アスリートが生理(月経)について話題として触れることはほとんど「タブー」なのだそうです。

スポーツにおいて月経について語ることはタブー?|生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響している!?では、中国競泳の傅園慧(フ・ユアンフイ)選手が生理とスポーツにおけるパフォーマンスとの関係についてコメントしたことについてBBCが取り上げたことを紹介しました。

【リオ五輪】中国の競泳選手、生理とスポーツのタブー破る

(2016/8/16、BBC)

「昨日、生理が始まったので。だからすごく疲れていて……でもそれは理由にならない。今日の自分の泳ぎは良くなかった」と傅選手は述べた。

月経中の競技参加は確かに「紛れもなくタブーな話題だ」と、スポーツ医学に詳しいジョージー・ブルイベルスさんはBBCに話した。
「(世界レベルの)コーチの多くは男性なので、『いま生理中です』と言い出しにくい女性選手にとっては大変だ」と言うブルイベルスさんは、月経と競技の関係について認識を広めて今まで以上に研究を促すためには、傅選手の発言のようなきっかけが必要だと指摘する。

世界レベルのコーチの多くは男性であるため、生理であることを伝えづらいと考えている女性選手も多いのかもしれません。

最近では、フィギュアスケーターの鈴木明子さんが月経とスポーツの関係について語っていたことが思い出されます。

鈴木明子さん 月経の悩み・番外編(1)シーズン中は生理止まる

(2015/10/28、読売新聞)

五輪を目指してトレーニングがハードになっていってからは、シーズン中の半年は生理が止まり、シーズン終了とともに戻るという状態でした。シーズンが終わると図ったように生理が戻っていたので、私の場合は、体重の増減というよりは精神的なものの影響が大きかったのではないかと思います。

 生理中には腹痛、体に重さやむくみがあり、終わるとすっきりして体がよく動くように感じていました。生理中よりも、生理前の排卵時の「腰が割れるような」痛みの方がひどく、痛み止めを飲んでいました。生理が止まっている時も、排卵痛だけあることもありました。

女性アスリートのパフォーマンスと生理(月経)の影響について語られたこの2つの記事はすごく大事なことだと思います。

ニュースなどで目にするときには、ケガの影響やメンタル面について語られることはあっても、月経による影響について語られることはこの2つの記事があるまで聞いたことがありませんでした。

【リオ五輪】中国の競泳選手、生理とスポーツのタブー破る

(2016/8/16、BBC)

英聖メアリ大学とユニバーシティー・コレッジ・ロンドンの共同研究プロジェクト「女性アスリート健康グループ」に参加するブルインベルスさんは、1800人以上の女性競技者を調査してきた。
「調査した女性アスリートの半数以上が、月経周期が自分の競技内容に影響すると答えた」とブルインベルスさんは言う。
スポーツ選手のプレイに生理がどう影響するのか、まだ研究は不十分だが、ブルインベルスさんはひとつの要因として鉄欠乏症に注目している。
「先進国では月経が鉄欠乏症の最大原因だが、自分がそうだと気づいていない女性が多い。運動できる時間に影響するかもしれないし、(選手が使える)酸素の最大値にも影響するかもしれない」と言うブルインベルスさんは、生理中はどうも調子が出ないと思う女性アスリートは、血液中の鉄の数値を調べてもらった方がいいと促している。

1800人以上の女性競技者を調査してきたブルインベルスさんによれば、生理による鉄欠乏症がスポーツでのパフォーマンスに影響しているのではないかと考えられるそうです。

女性アスリートには自身の体調面について相談する人がいないからでしょうか、月経周期が不順の人や、「無月経」と診断される人が多いそうです。

女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

大会や合宿中に月経になると集中できない、月経前にイライラするなど、一人一人悩みは違います。月経周期が不順の人や、3カ月以上ない「続発性無月経」の人もいます。足に痛みが出たので外来で診察を受けたら月経がなかったとか、初潮がこないまま18歳や20歳になり、ない方が楽だからとそのままにしていたケースもあります。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いによれば、日本産科婦人科学会などが、大学などでスポーツに取り組む女子アスリート1600人を対象に調査したところ、月経が3か月以上ない「無月経」の状態の人も多いことが分かっているそうです。

女性特有の症状について関心が低いのはアスリートだけではなく、日本の女性全体についてもいえるという調査結果も出ています。

日本の女性は更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低いによれば、日本とアメリカの20~50代の有職女性それぞれ300名ずつを対象にインターネットで調査したところ、アメリカの女性の方が日本の女性よりも更年期症状やPMS(月経前症候群)、月経痛、子宮内膜症といった自覚している女性特有の症状に対しての自覚率が高かったそうです。

※生理の一週間ほど前から起こるむくみや乳房の張り、吹き出物、便秘、イライラといった生理前の症状のことを「PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)」と呼びます。

月経とスポーツのパフォーマンスの関係について多くの人が関心を持てば、よりよいコンディショニング理論ができることにより、さらに女性アスリートの成績は向上していくのではないでしょうか。

そのような研究が進む中で、女性にとってやさしい世界になっていくのではないでしょうか。

「Livia」のようなウェアラブルデバイスは生理痛という女性の悩みを解決する一つのアプローチなので、今後も注目ですね。

→ 生理痛の症状 について詳しくはこちら

また、NADI X|センサーが縫い込まれた、より効果的なヨガのポーズに改善するヨガパンツ|WEARABLE Xでは、パンツには5つのセンサーが縫いこまれていて、ヨガポーズをとると臀部や膝、足首が振動することで、ヨガの姿勢を改善してくれるヨガパンツを紹介しましたが、ファッションアイテムに「Livia」の機能を持たせることができれば、デバイスをつけることがなくなるかもしれません。







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