肝臓に負担のかからないアルコールの取り方・食事の選び方

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Cheers

by Lars Plougmann(画像:Creative Commons)

『人生の幸せは肝臓で決まる』(青萠堂)という著書のある医師・阿部博幸先生の肝臓に関するインタビューをまとめた記事です。

お酒は飲みたい!でも肝臓は気になる…

(2009/8/4、R25)

「体質によってお酒に強い人と弱い人がいますから、一概にどれくらいなら大丈夫とはいえませんが、一般的に3合以上の日本酒を毎日飲んでいると肝障害が起こるといわれています」

日本人の半数は、肝臓でアルコールを分解した際に生成される有害物質のアセトアルデヒドを分解する能力が高くないそうです。

肝臓がアルコールを処理する能力は決まっていますから、その能力を超えるほどのお酒を飲めば肝臓の負担になります。

肝臓の負担にならない程度の体にやさしいお酒の飲み方をしたいものです。

肝臓が“沈黙の臓器”といわれるのは、肝細胞の7割近くが壊れても自覚症状があらわれないため。

自覚症状が出て、気づいたときはアルコール性肝炎を通り越して肝硬変になっているなど、取り返しのつかないことになっていることも多いのだそうです。

肝臓は沈黙の臓器とも言われており、自覚症状が出た頃には、病気が悪化していることが多いようです。

それでは、お酒(アルコール)だけに注意しておけばよいのかといえば、そうではありません。

「アルコールを分解するのと同じように、肝臓では脂肪分の処理も行っています。

しかし、過食や脂っこい食事によって脂肪を処理しきれなくなれば、肝細胞に中性脂肪がたまってしまい、フォアグラのようになる脂肪肝という病気にかかります。

だから、脂肪分のとりすぎには注意。

脂っこい食事も肝臓に負担をかけてしまい、肝臓に脂肪がたまった場合は、脂肪肝になる恐れがあります。

食事にも注意が必要です。

また、意外と見落としがちなのが、ウイルス性肝炎です。

C型肝炎は輸血や注射器の使い回しによって感染するので、輸血経験のない人は油断しがちですが、40歳以上の人は小学校時代の集団予防接種によって感染しているケースもあります。

ウイルス性肝炎は普通の血液検査では分からないので、40歳以上の人は、一度ウイルス検査を受けることをオススメします」

ちなみに、A型肝炎は飲食物を介して感染するタイプで、日本の衛生状況が良くなかった時代に大流行したため40歳以上の人はほとんど抗体を持っています。

ですが、40歳以下の人は抗体を持っていないので、海外旅行先で感染するケースが多いそうです。

また、B型肝炎は性交渉、ピアス、タトゥーなどで感染し、自覚症状がないために感染を広げてしまう恐れがあるとか。

肝臓がんの原因として、注意が必要なのが、ウイルス性肝炎です。

肝臓がんを予防するためにも、一度ウイルス検査を受けてみましょう。

肝臓の病気にならないためにも、アルコール・食事などに気を付けましょう。







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