「どうして彼女はあんな最悪な男と一緒にいるのだろう?」|映画「サード・パーソン」の監督・脚本ポール・ハギスインタビュー


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by Andrea Benjamin Manenti(画像:Creative Commons)




もし好きな人が自分にウソをついていると知った時どうする?ポール・ハギスが『サード・パーソン』で出した答え

(2014/6/18、WebDice)

僕は、自分には答えることのできない、人間関係についてのあらゆる種類の質問をあげてみた。「“どうしようもない”人間にどう対処するのか?」「彼らを変えることで自分の必要なものを得られるのか?」「彼らを自分が愛せないような人間に変えることはできるのか?」「あるいはもし誰かが自分にウソをついていると知った時、どういう選択をするか?」「全く信用ならない人間を信頼してしまったら、どんなことが起こるのか?」「完ぺきな信念を変えられるのか?」「人は自分にしみ込んだ美徳や罪を具現化できるのか?」「愛を諦めることが本当の勝利なのか?」「あるいは、エゴが警鐘を鳴らすように、勝利はただ残酷極まりない微笑を浮かべて歩き去るだけなのか?」「あるいは、間違った人間と恋に落ちる悪運をもつ人はどのくらいいるのか?その間違った相手が本当は正しい相手ではないのか?我々がそれを認識できないだけなのでは?」。こういう人間関係の質問に答えられる人もいるだろうが、僕はその“どうしようもない”人間の一人なのかもしれない。

映画「サード・パーソン」で監督・脚本を務めたポール・ハギスへのインタビュー記事の中には、人間関係についての質問が書かれていました。

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多くの人が抱いたことがある質問はこれではないでしょうか。

「どうして彼女はあんな最悪な男と一緒にいるのだろう?」

周りから見れば明らかに間違った相手を選んでいるにもかかわらず、最悪な相手を選んでいる人がいます。

それはあまりにも距離が近いから見えていないのか、それとも間違っているとわかりつつも(本人にしかわからない理由で)一緒にいるのか、それは本人に聞いてみなければわかりません。

もちろん私もその”本人”なのかもしれませんが。







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「だから、男と女はすれ違う」では、このように書かれています。

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ラブマップ(恋の地図)とは、生まれた直後から現在に到るまでの間に、無意識のうちに築きあげてきた思考や性格に関する膨大なリストである。両親の言葉遣いやユーモアのセンス、洋服の好みや政党の好み、兄弟の好き嫌いや趣味、友人や先生の価値観、テレビで見聞きしたこと・・・。こうした子供時代から思春期にかけて溜め込んだ経験が恋愛対象となる人物像を決めている。

<中略>

「大体10代の間に、態度や価値といったことに対する地図は完成します。あとは、その地図の理想像と重なる人物がタイミングよく現れると、脳内の化学反応のスイッチが入り、私たちにこの人だと教えてくれるのです。」

【追記(2014/10/27)」】

「海馬」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、脳は安定化したいという性質が強いので、自分があらかじめ言ったことに対してもどんどん安定化していこうとするそうです。

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糸井 タレントさんが、どんどんキレイになっていくのと似てるね。自分とまわりが「キレイだ」と言うことで、脳が変わってくるのでしょう。

池谷 ホルモンの影響だけではなく、脳の活性の変化ですよね。目の輝きまで変わりますから。

自分にとって良いパートナーというのは、付き合うことで脳が活性化し、きれいになったり、目が輝くような関係を築くことができる相手ということなのではないでしょうか。