アスピリンの大腸がんの予防効果の臨床試験を始める|国立がん研究センターなど


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Griechische Asprin

by Dirk Vorderstraße(画像:Creative Commons)

大腸がん、アスピリンで予防…検証へ臨床試験

(2015/11/30、読売新聞)

解熱鎮痛薬として知られる「アスピリン」の大腸がん予防効果を確かめる7000人規模の臨床試験を、国立がん研究センター(東京都)や大阪府立成人病センターなどのチームが始めた。

アスピリン、一部の大腸がんに効果? 米ハーバード大(2012/10/29)というニュースを以前お伝えしましたが、国立がん研究センターや大阪府立成人病センターなどのチームがアスピリンの大腸がん予防効果を確かめる臨床試験を行うそうです。

薬剤による大腸がん予防に向けた臨床試験、国内初の成果がんのリスクとなる大腸ポリープの再発をアスピリンで約40%抑制

(2014/2/13、国立研究開発法人国立がん研究センター)

本研究は、大腸がんへ進行する可能性の高い大腸ポリープ(腺腫)を摘除した患者に既存薬である低用量アスピリン腸溶解錠を2年間投与、311名による無作為化比較試験で再発リスクを検証したところ、40%程度抑制する結果が得られました。この有効性は、喫煙者では示されず、非喫煙者に限り有効であることも新たに分かりました。

2014年には300人ほどに対しておこなった実験で、アスピリンによって大腸ポリープの再発リスクを約40%減少(非喫煙者では60%以上減少)するという結果が得られており、その効果をさらに大規模に行なってチェックするものだと考えられます。

男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜きによれば、国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績によれば、男性の部位別症例数では、大腸がんが初めて1位になったそうです。

大腸がんになる人が増えている状況の中で、アスピリンの大腸がん予防効果も気になるところですが、大腸内視鏡検査などで早期発見することも重要です。

血液1滴でがんの早期診断|2015年夏、乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始めるによれば、血液一滴でがんの早期診断をする試みを始まっているようですので、期待したいですね。

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