センバツの伊万里高校にサングラスをかけた選手がいたのは「翼状片」という紫外線を浴び過ぎると視力が落ちる目の病気だから!


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【目次】

■センバツの伊万里高校にサングラスをかけた選手がいたのは「翼状片」という紫外線を浴び過ぎると視力が落ちる目の病気だから!

サングラス姿の球児、甲子園へ「同じ病気の人に勇気を」

(2018/3/26、朝日新聞デジタル)

第90回記念選抜高校野球大会第4日の26日、第2試合に登場した21世紀枠の伊万里(いまり、佐賀)にはサングラスをかけた選手がいる。捕手の梶山勇人君(3年)。右目の病気で紫外線を浴びすぎると視力が落ちる恐れがあり、許可を得てサングラス姿でプレーしている。

小学3年の時、母親が右の黒目部分が少しへこんでいるのに気付いた。本人の見え方に変化はなかったが、「翼状片(よくじょうへん)」と診断された。

選抜高校野球(センバツ)に出場している伊万里高校にはサングラスをかけた選手がいます。

翼状片という目の病気で紫外線を浴びすぎると視力が落ちる恐れがあり、許可を得てサングラス姿でプレーしています。

■翼状片とはどんな目の病気?

翼状片とはどんな目の病気なのでしょうか?

サングラス姿の球児、甲子園へ「同じ病気の人に勇気を」

(2018/3/26、朝日新聞デジタル)

結膜の病気で白目の表面を覆う半透明の膜が、鼻側から黒目の方を頂点に翼のように三角形に伸びてくる。紫外線やホコリによって発症するとされている。

翼状片とは、目の角膜の部分が炎症を起こし、異常に増殖し、黒目にまで白目が侵入してくる目の病気です。

主に、充血や、乱視、ドライアイなどの症状を伴い、そのまま放置しておくと、徐々に白目の角膜の増殖が大きくなり、視力の低下を招いたり、最悪の場合、失明の恐れもあるそうです。

翼状片の症状としては、充血や乱視、ドライアイ、視力低下などの症状があり、最悪の場合は失明に至る病気です。

翼状片の原因は紫外線です。

紫外線と目の病気(翼状片)|たけしの家庭の医学によれば、目が紫外線を浴びると、角膜の細胞の一部に細胞を破壊する活性酸素が発生し、それが原因で、角膜に炎症が起きます。

通常は、それを修復する機能が働き、元に戻るのですが、長い間紫外線を浴びるなど、目への刺激が続くと、修復が追い付かず炎症が慢性化。

詳しいメカニズムはまだ分かっていないそうですが、その結果、炎症を起こした細胞の性質が変化し、黒目の方へ徐々に移動。

黒目に白目の部分が覆いかぶさるようになってしまうそうです。

こうなると完治するには、手術しかないそうです。

■紫外線対策のためのサングラス選びのポイント

1.色

薄い色が良い。

濃い色のサングラスの場合、光が減少するため、瞳孔が開いてしまい、その開いた瞳孔を通して水晶体に紫外線が当たるようになるそうです。

2.形

レンズと顔の隙間が少ないほうが良いそうです。

■まとめ

Matching shades and cleats

by hj_west(画像:Creative Commons)

紫外線の影響で起きる代表的な目の病気は3つあります。

1.翼状片

2.白内障

3.瞼裂斑(けんれつはん)

瞼裂斑とは、たんぱく質が変性し、白目の一部が変色・盛り上がる目の病気で、瞼裂斑が大きくなって盛り上がってくると、充血・ドライアイなどの症状が出るそうです。

紫外線が原因の眼病「瞼裂斑(けんれつはん)」の有病率6割によれば、紫外線対策には、サングラス+帽子(+UVカットコンタクトレンズ)がよく、UVカットコンタクトレンズをつけている人は、非装用者と比べると、黒目と白目の境目部分から瞼裂斑が離れた位置に発症する割合が高く、また瞼裂斑の面積が小さい傾向にあることがわかったそうです。

つまり、UVカットコンタクトレンズが覆っている部分は瞼裂斑ができづらいということが期待されます。

中学生の約4割が「瞼裂斑」初期変化を発症|目の紫外線対策を|金沢医科大学によれば、所見変化が見られた生徒は所見がなかった生徒より部活動など屋外で活動している時間が長かったそうです。

今回紹介した伊万里高校の選手は屋外でプレーしなければならないため、紫外線対策のためにサングラスを付けることは欠かせないものであり、もしかすると、屋外でスポーツをする選手はUVカットコンタクトレンズやサングラスの着用が推奨されるように今後はなっていくのではないでしょうか?

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