■【おはよう日本】プロ野球球団(西武ライオンズ・ヤクルトスワローズ)はどう集客しているのか?|「ライジングセラー」の考え方の参考になる!|8月28日
by Dean Donaldson(画像:Creative Commons)
「ライジングセラー」「オーナーズ」の小さな経済圏が社会を変えていく!では、小さなお店をイメージして書きましたが、「ライジングセラー」「オーナーズ」というものは規模の大小に限ったものではありません。
大きいもので言えば、プロ野球の球団ビジネスが挙げられます。
以前のプロ野球の球団ビジネスといえば、テレビ放映権料や親会社の経営に依存していたように感じます。
スター選手がMLBに流出したり、他のスポーツの人気の高まり、テレビからネットへの移行など様々な要因が重なり、プロ野球はテレビで高視聴率を稼ぐコンテンツではなくなり、最近ではテレビでの放映も少なくなりました。
そうした危機的状況の中、プロ野球の球団ビジネスはテレビ放映権収入による”空中戦”から球場に足を運んでもらう”地上戦”へと移行していくのです。(2018年8月28日放送「おはよう日本」(NHK)「お客さんの心をつかめ!プロ野球集客最前線」内で江戸川大学 小林至さんがコメント)
例えば、2018年8月28日放送「おはよう日本」(NHK)「お客さんの心をつかめ!プロ野球集客最前線」を参考にすると、埼玉西武ライオンズは、「オリジナルキャップ」の小学生への配布をきっかけに「キッズグローブ」「ポンジャン」の子供ファンヘのプレゼントなど、将来のロイヤルカスタマーとなるかもしれない子供をきっかけに親子で楽しめるファン獲得を目指しているそうです。
また、東京ヤクルトスワローズは、都心のオフィス街に近いという立地を生かして、サラリーマンに仕事帰りにふらっと立ち寄ってもらえるように、指定席を設けたり、生ビール半額ナイターを行なっています。
今ECの世界でも起きている「ネット」から「リアル」の流れと同じようなことが起きていたわけです。
「ライジングセラー」「オーナーズ」の小さな経済圏が社会を変えていく!で紹介した「ヒップな生活革命」(著:佐久間 裕美子)を自分なりに解釈すると、アメリカでは空前の不景気となり、文化が危機にさらされ、自分たちが消費するものの本質を強く意識したことで、今までの衣食住の習慣を変え、コミュニティー・つながり・品質・創造性を大切にしたライフスタイル革命が起こっています。
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プロ野球の球団ビジネスにおいても、不景気であったり、テレビ放映権料がなくなっていくなどといった危機的状況に伴い、球団経営をリアルのファンをいかに獲得するかというビジネスを重視するに転換しています。
このように考えると、危機的状況とも思える「ピンチ」は地域に根差しファンを大事にするビジネスに転換する「チャンス」なんですね。
「ピンチ」をどう捉えるか?
プロ野球の球団ビジネスがどのように変わっていったのかを参考にしてみると、「ライジングセラー」「オーナーズ」の考え方を取り入れやすくなるのではないでしょうか?
→ 「ライジングセラー」「オーナーズ」の小さな経済圏が社会を変えていく!
【参考リンク】
- 赤字球団を黒字化した「非常識経営」の中身横浜DeNAベイスターズが復活したワケ(2017/5/28、東洋経済オンライン)
- カープの堅実経営を他球団が手本にするワケ「12球団で最も貧乏」な歴史が結束を強める(2017/10/28、東洋経済オンライン)
- プロ野球が密かに復活していたことをご存じ?(2017/7/13、日経ビジネスオンライン)
- 球場「ビール売り子」たちの可憐でアツい戦い(2018/7/31、東洋経済オンライン)
- 埼玉県内の小学生約30万人にライオンズオリジナル・ベースボールキャップをプレゼント!(2018/3/7、西武ライオンズ)
- NHK総合テレビ「おはよう日本」に埼玉西武ライオンズが出演!(2018/8/24、西武ライオンズ)
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