がん3年相対生存率は71.3% 膵臓がん15.1%|国立がん研究センター


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Health and Medical Research Showcase 2014

by University of Exeter(画像:Creative Commons)

3年生存率・施設別の病期別5年生存率は初公表 がん診療連携拠点病院等院内がん登録 2011年3年生存率、2008から09年5年生存率公表

(2018/9/12、国立がん研究センター)

国立がん研究センターは、全国のがん診療連携拠点病院等から収集した院内がん情報を用いて、2011年の1年間に診断された患者さんの3年を経過した生存率(2011年3年生存率集計)の相対生存率は71.3%と発表しました。

がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センターによれば、膵臓がんは5年相対生存率、10年相対生存率も低いのですが、今回の発表では、膵臓がんの3年相対生存率は15.1%と他の部位よりも低いことがわかりました。

がんの種類ごとの生存率で最も低いすい臓がんですが、早期発見をするための方法により5年生存率が大きく改善されたケースがあります。

すい臓がんを早期発見する「尾道方式」とは?|5年生存率、全国推計の3倍によれば、「尾道方式」とは、JA尾道総合病院の花田敬士診療部長(消化器内科)が尾道市医師会と連携して始めたもので、「糖尿病」「肥満」「喫煙」「家族に膵臓がん患者がいる」など膵臓がんのリスクの高い患者がいた場合に、膵臓の検診を受けてもらい、がんの疑いがある場合はすぐにJA尾道総合病院を紹介して、体内に内視鏡を入れるなどをしてがんの有無を調べるという仕組みです。

JA尾道総合病院の膵臓がんの5年生存率は全国推計の約3倍で、「尾道方式」として大阪市北区や熊本市、鹿児島市などで広がっているそうです。

こうした情報が共有化されていくことにより、がんの5年相対生存率・10年相対生存率は改善していくのではないでしょうか。







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