本格的な夏の暑さに負けないためにも暑さに強い体作りをする方法

Cause and Effect - OOPS

by swong95765(画像:Creative Commons)




節電の夏、暑さに負けない体作り

(2011/6/3、読売新聞)

電力不足に伴う夏場の節電で、熱中症の増加が懸念されている。

暑さが本格化してからの対策だけでなく、今の時期から適度な運動で発汗を促すなど、「暑さに強い体作り」を始めることを専門家は勧めている。

ここ数年問題になっていた熱中症。

熱中症 について詳しくはこちら。

熱中症対策として有効とされていたのが、エアコンの使用でした。

しかし、今年は電力不足による節電のため、エアコンを使用しないと考える人も多いと予想され、有効な対策を行わなければ、昨年以上に熱中症で体調を崩す人が増えてしまうかもしれません。

そこで、今回の記事では、「暑さに強い体づくり」を紹介していました。

暑さに強い体づくりをするためにはどのようにしたらよいのでしょうか。

提言では、本格的な夏が到来する前の今の時期に、ジョギングなど少し汗をかくくらいの運動を始めることを勧めている。

1日30分を週に3回程度、4週間ほど続けるのが目安という。

<中略>

中高年や体力に自信がない人は、速足でのウオーキングとゆっくり歩くことを3分ずつ繰り返すなど、「ややきついと感じる運動」をするのがお勧めだという。いずれも朝夕の比較的涼しい時間帯を選び、軽い運動ができる服装や靴で取り組むのがポイントだ。

こうした運動の効果について、同学会会員で信州大教授(スポーツ医科学)の能勢博さんは、「体内の血液量を増やすので体の熱が外に逃げやすくなって体温調節機能が改善する。発汗作用も高まり、熱中症の予防になります」と説明する。

能勢さんや田中さんの研究では、運動を続けた人たちの血液量や発汗量が増えるなど、体質改善につながったとの結果が出ているという。

暑さに強い体づくりには、本格的な夏になる前に、少し汗をかく運動(ジョギングなど)を始めることを勧めており、1日30分を週3回、4週間ほど続けるのが目安なのだそうです。

こうした運動をすることで、体内の血液量を増えたり、発汗量が増え、体の熱が外に逃げやすくなって体温調節機能が改善し、熱中症の予防になるそうです。

記事の中では、その他の対策も紹介されています。

簡単にできそうなのは、衣服の工夫だ。

汗を吸いにくいワイシャツなどを素肌に直接身に着ける人もいるが、「吸湿性、速乾性のある化学繊維混紡の下着を着るといい。ネクタイをはずし、シャツと下着の間に風を通りやすくすれば、汗の気化を促進させ、涼しく感じられます」と田中さん。

体感温度を下げる「冷却グッズ」の活用もお勧めで、持ち歩き可能な氷のうタイプのアイスバッグ、冷却パッドなどが人気という。

屋外では日陰を選んで通行し、信号待ちなどで立ち止まる場合は建物の陰に入って日差しを防ぐなど、体感温度を下げるよう工夫する。

こまめな水分補給も大切で、汗をかいたら、喉が渇く前にスポーツドリンクなどを飲むことも呼びかけている。

熱中症対策として、

  • 衣服の工夫
    吸湿性、速乾性のある化学繊維混紡の下着を着る
    ネクタイを外す
  • 冷却グッズの活用
  • 日陰を選んで歩く
  • こまめな水分補給

が紹介されています。

記事では最後のまとめとして

「冷房の普及で現代人は汗をかかなくなった。適度な汗をかくことは、熱中症予防だけでなく、健康づくりにもつながります」と田中さんは話す。

と書かれています。

冷房病というものがあったくらいですので、あまりにも冷やしすぎていたのかもしれません。

適度な汗をかけるように、本格的な夏を前にしっかりと準備しておきたいですね。