by Mike Haller(画像:Creative Commons)
夏におすすめ!ショウガでダイエット
(2011/7/22、読売新聞)
冷えは、冬だけの問題ではありません。今年は節電の夏とはいえ、エアコンのない生活は考えづらいものです。このエアコンの普及が、かつてはなかった「夏の冷え」を招き、一年中冷えている人を増加させています。屋内外の温度差が大きいと、体温を調節する自律神経にも多大な負担がかかり、様々な不調を引き起こす要因にもなるというのです。
主に薬味として、料理の脇役で使われてきたショウガですが、ショウガ入りのスープやスイーツ、お酒まで登場し、最近では存在感を増しています。
チューブ入りのショウガをハンドバッグに忍ばせて、いつでも料理に一絞りしている「ジンジャラー」も少なくないのだとか。
ショウガの薬効の中心は、何といっても、ショウガオールという成分による“からだ温めパワー”。生のショウガに含まれるジンゲロールは、白血球を増やして免疫力を高めることがわかっているし、ほかにも、抗菌作用、抗酸化作用、鎮痛作用、利尿作用、コレステロール低下、うつの改善など、多くの効能があるそうです。
ショウガの1日当たりの摂取量に決まりはありません。ショウガを煎じたり、いためたりするときは薄切りやみじん切りに、生のまま薬味などに使うときは、すりおろして使うのが一般的です。ショウガの繊維には辛味成分がたくさん含まれているので、おろすときには、繊維を断ち切るようにしてすると、辛味が増します。
皮にはジンゲロールなど有効成分が含まれ、その下には精油成分があるので、できれば流水でよく洗って皮付きのまま使うといいようです。
チューブタイプのものには酢酸などが加えられていて、生に比べるとパワーは落ちるけれども、ショウガには変わりないので、面倒なときには気軽に利用するのもいいでしょう。
ショウガと体温アップに関することでいえば、この記事は外せませんね。
乾燥しょうがで体を温める!乾燥しょうがの作り方|ためしてガッテン(NHK)
■しょうがに体を温める効果はあるのか?
番組では、普通のしょうがと乾燥させたしょうがを比較する実験を行ないました。
普通のしょうがを食べた場合は、指先の温度は上がったものの、深部体温は下がっていました。
この結果によれば、普通のしょうがには、体の中から体を温める効果があるわけではないということがわかりました。
乾燥しょうがを食べた場合は、普通のしょうがの場合と異なり、指先の温度を上昇させたにもかかわらず、深部体温はほとんど下がらないという結果が出ました。
この結果によれば、乾燥しょうがには、体を温める効果があるということが分かりました。
■乾燥しょうがが体を温める理由とは?
●普通のしょうが(生のしょうが)
ジンゲロールという成分が含まれています。
生姜を食べると、胃や腸で吸収されて、血液中に入ります
ジンゲロールには、手や足の末端で血管を広げて、血液の流れを良くする効果があります。
これによって、手や足が温まります。
しかし、こうしたことによって、深部体温は下がってしまうそうです。
※本草綱目(中国の薬学書)には、生のしょうがには、「解熱作用(熱を取り除く)」があると記述されています。
●乾燥しょうが
生のしょうがを乾燥(または加熱)させると、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化するそうです。
ショウガオールには、胃腸の壁を刺激して、胃腸の動きが活発になり、おなかの中で熱を作り出す働きがあります。
乾燥しょうがは、ジンゲロールとショウガオールの2つの働きによって、全身を温めてくれるそうです。
普通のしょうがには、体の中から体を温める効果があるわけではなく、ショウガオールを含む乾燥しょうがには体を温める効果があるということでしたよね。
体温アップと言う観点から考えると、乾燥生姜を利用したいですね。
■しょうが紅茶レシピ
石原先生おすすめの“最強ショウガ活用レシピ”は、ショウガ紅茶。
「ショウガと、赤い色素のテアフラビンがからだを温め、カフェインに利尿作用もある紅茶、ビタミンやミネラルをたっぷり含んでいる黒糖の3食材の組み合わせは、冷えとり効果抜群ですよ」
材料は、紅茶カップ1杯に対して、ショウガ約10グラム、黒糖(またはハチミツ)適量。約10グラムというのは、親指の第一関節くらいの大きさで、すりおろすと大さじ2~3杯くらい、搾り汁だと小さじ1杯くらいの量です。ショウガは皮付きのままよく洗ってすりおろし、ガーゼなどで搾り汁をこして加えます。
「コーヒーや緑茶、麦茶はからだを冷やします。お茶を飲むなら、ショウガ紅茶に置き換えてみてください。夏は冷たくしてもOKです」(石原先生)
さらに、ショウガ紅茶1杯に、くず粉3グラムをプラスすると、痛みや凝りの解消に効果的なのだとか。
■生姜ダイエット
石原式ショウガ・ダイエットは、ショウガ紅茶を1日3~6杯飲むのが基本。3か月で6キロの体重減に成功した女性もいるそうです。昼はそばなど軽めにして、夜は和食中心に普通に食べて、アルコールもOK。週末の1日、2食をニンジンジュースだけにして、軽い運動をしたりショウガ風呂で温まったり、半断食に挑戦すれば、より効果的。
石原さんが薦める生姜ダイエットとは、
- しょうが紅茶を1日3から6杯飲む
- 昼はおそばなど軽めのもの
- 夜は和食中心
- 週末1日2食をにんじんジュース
- 軽い運動
- 生姜風呂
というものみたいです。
「日本人女性の肥満のほとんどは水太り。体内に余分な水分がたまったことで、からだが冷えて代謝が悪くなり、太りやすくなるのです。摂取カロリーを減らすことよりも、からだを温めて体温を上げ、代謝を高めていくことが、ダイエット成功のカギだといえますね」と、石原先生は強調します。
日本人の女性の肥満の殆どは水太りなのだそうで、余分な水分がたまったことで、体が冷えて、代謝が悪くなり、太りやすくなっているのだそうです。
日本人の体温が下がった理由とは
石原結實さん著書「体温力」によれば、日本人が低体温になった(体温が低下した)理由として、次のことを挙げています。
運動不足
塩分の控えすぎ
水分の摂りすぎ
食べ過ぎ
体を冷やす食べ物のとりすぎ
水分のとりすぎ・塩分の控えすぎによって、低体温・冷えを招いてしまい、太りやすくなっていると考えられるのでしょうか。
もしかすると、減塩意識の高まりから低体温や水太りの人が増えているということなのかもしれません。
塩分を取りすぎると、高血圧などが心配になりますが、塩分がまったく必要でないわけではありません。
塩分は、筋肉の収縮作用に必要であり、また体を温める効果が高く、塩分が不足すると低体温だけでなく痙攣まで起こるそうです。
大事なのは、体の中の余分な水分と塩分を排出する仕組みを取り入れることみたいです。
⇒ 体温を上げる方法 についてはこちら。
⇒ 低体温|低体温の改善・原因・症状 についてはこちら。
⇒ 冷え性改善方法 についてはこちら。