都内小学生の約 80%、都内中学生の約 95%が近視傾向|慶応大学

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■都内小学生の約 80%、都内中学生の約 95%が近視傾向|慶応大学

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by Fabrice Florin(画像:Creative Commons)

小中学生の近視増加傾向への警鐘-都内小学生の約 80%、都内中学生の約 95%が近視-

(2019/8/19、慶應義塾大学ニュースリリースPDF)

慶應義塾大学医学部の研究グループが東京都内の小中学生約 1,400 人を対象とした近視疫学研究を行なったところ、小学生 689 人における近視有病率は 76.5%、強度近視有病率は 4.0%、平均眼軸長は成人とほぼ同等の 23.41 mm 、中学生 727 人における近視有病率は 94.9%で、強度近視有病率は 11.3%、平均眼軸長は 24.73 mm であることがわかりました。

また、ライフスタイルに関するアンケート調査を行なったところ、ドライアイがあると答えた小中学生は近視傾向であることが明らかとなりました。




■背景

2050年までに50億人が近視(近眼)になると予想されている!?で紹介した豪州のニューサウスウェールズ大学のBrien Holden研究所によれば、2050年までに50億人が近視になっていると予想されるそうです。

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■まとめ

小児では成長に伴い眼軸長の伸長がみられますが、近視眼では特に長くなることが知られており、眼軸長検査は近視の評価において重要性を増してきています。また強度近視(注 2)では、眼軸長が長くなることで黄斑変性や視神経障害などの合併症の危険性が上がることも知られています。

強度近視は第2位の失明原因|強度近視で起こりやすい4つの病気によれば、強度近視には次のような特徴があります。

【強度近視の特徴】

  • 40 ~ 50 代に多い
  • 両目に起こりやすい
  • 強度近視では、眼球の奥行きである「眼軸長(がんじくちょう)」が正視(像が正しく網膜に結ぶ)より3・5ミリ以上長いことが推定されている
  • 黄斑部が障害されやすいため、早期から高度な視力障害が起こりやすい
  • 遺伝的要因が大きい
  • しかし、パソコンや携帯ゲームなどの増加など環境要因の影響もあるのではないか

強度近視は眼軸長が長くなることにより、視力障害が起こりやすくなります。

今回の研究で東京都内の小学生の4%、中学生の11%が強度近視であるという結果が得られたのですが、いかにして予防対策を行っていくかが重要です。

目をいかに休める習慣を作れるかがポイントになってくるので、この点ではご家族がサポートしていくようにする必要がありますね。

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