2020年実際に買ってよかった本ランキングベスト10

2021年実際に買ってよかった本ベスト3/あなたが「最近買ったおすすめの一冊」は何ですか?





2020年実際に買ってよかった本ランキングベスト10
2020年実際に買ってよかった本ランキングベスト10

Christin Hume|unsplash

台湾の蔡総統が「最近買った一冊」は何ですかといういい企画を提案されていたので、2021年に買ってよかった本を紹介したいと思います。

2021年になってから買った本は『「ユーザーフレンドリー」全史』です。

ユーザーフレンドリーのデザインの歴史を紐解く中でこれからはこんなデザイン・考え方が求められるのではないかと気づかされた本です。

そして、この本をきっかけに予約したのは「マイノリティデザイン」。

なぜこの本を買うようになったのか、本が本を呼び寄せる感じがして面白いですよね。

■2021年実際に買ってよかった本ベスト3

買ってよかった本の基準は、きれいな文章というよりも、何度も読み返したくなる(引用したくなる)、一つでも印象的な言葉がある、価値観がひっくり返る考え方がある本が心に残ります。

本を読むタイミングは何か頭にひっかかっているものがあって、それを解決するヒントになるものはないかなという時にアンテナに触れたものを選んで読んでいます。

1.RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる
デイビッド・エプスタイン, 東方 雅美, 中室 牧子

RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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「限界を超えようとするのであれば、そのために必要なのは、ただ探っていくことだ。それは非効率でなければならない」

最近はとにかく効率主義が目につきます。まるで答えがあって、そのルートにあれば成功できるというように思い込まされていると感じるほどです。成功のルートはいくつあってもいいはずなのに、誰かが敷いたレールが正しいと思っちゃってるんです。

正直に言って、ここ数年あなたが思い描いていたような未来でしたか?

こうした未来を予測できた人はいなかったでしょう。

この本には「曖昧さと不確実性が増すと、幅がどんどん重要になる」と書かれています。

曖昧で不確実性が増しているからこそ、境界線を跨ぐことにより、自身の幅を少しずつ広げていくことが必要なのです。

少し具体的に言えば、「ちょっと手を出してみる」「自分のスキルを同じようなことが行われていない場所に持っていく」「複数のプロジェクトを掛け持ちする」「水平思考(古いアイデアに新しい活用法を見つけるために、一件バラバラなコンセプトや領域を結びつけたりする)」という行動や考え方をすることが閉塞した状況を乗り越えることにつながるのです。

もっと知識の幅を広げていきましょう!

妄想する頭 思考する手 (ノンフィクション単行本)

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ちなみに、「妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方 (単行本)暦本 純一」で気になった言葉は「眼高手低」。元々は「批評は上手だが実際に作らせるとヘタ」という意味の言葉だったのですが、「暮らしの手帖」の創刊編集長だった花森安治さんが「手低」を「現実の生活にしっかりと着地している」という意味で捉え、「高い理想を持ちながら、現実もよくわかっている」という新しい解釈の言葉に変えて、それを暦本さんが考えるだけでアイデアを実行に移さないよりもとにかく手を動かして試してみる、失敗をすることもあるが失敗したからこそ問題の構造が見えてくることもあるという風に捉えていました。

「しっかり考えてから動き出そう」

「とにかく動いてみなくちゃ何も始まらない」

人によっては考えるばかりで動かない人もいるし、何も考えずに動いてしまって失敗ばかりをしてしまう人もいます。

大事なのは高い理想を掲げて考え、そして実際に手を動かしてみるという両輪を動かす姿勢です。

片方の車輪が動かないと同じ場所をくるくる回ってしまうように、両輪を動かすことが大事なんですね。

2.マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう(ライツ社) 澤田智洋

マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう(ライツ社)

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「ライター」は、もともと片腕の人でも火を起こせるように発明されたものでした。
「曲がるストロー」は、寝たきりの人が手を使わなくても自力で飲み物を飲めるよう作られたものです。
それが今では障害者、健常者、関係なく広く利用されています。
障害者にとって便利なものは、健常者にとっても便利だからです。

つまり、「すべての弱さは社会の伸びしろ」。

ひとりが抱える弱さを起点に、みんなが行きやすい社会をつくる方法論。
それがマイノリティデザインです。

この本を読んで思ったのは、まだまだ世界には伸びしろ・チャンスがあるということ。

障害者にとって便利なものを作ることができれば、もっと社会は生きやすい世界になれる。

私たちは気づかないふりをしているのかもしれません。

それは世界はこういうものだから、それに合わせて生きる必要がある。

「マイノリティデザイン」「存在しない女たち」に共通するには「標準化の罠」。

標準化された箱≒世界にあわせるんじゃなくて、その箱から抜け出し、もっと考えて、便利なものを作れば、私たちはもっと生きやすくなるんじゃないのかなと思わせてくれます。

存在しない女たち: 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

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3.「ユーザーフレンドリー」全史 世界と人間を変えてきた「使いやすいモノ」の法則
クリフ・クアン, ロバート・ファブリカント, 尼丁千津子

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「ユーザーフレンドリー」をテーマに「使いやすくするにはどうしたらいいか」を様々な事例を挙げて紹介している本。

例えば、アプリ。

何かの行動をするために私たちはたくさんのアプリを経由しなければならないということを私たちは普通に思っていますが、それは本来は面倒くさいことであり、それをおかしい、改善しないと、と思う必要があります。

私達が欲しいのはアプリじゃなくて、自分がやりたい行動を一発で行えるもの。

これからはアプリは立ち上がるものではなくて、IFTTTの仕組みやショートカットキー、マクロのようにアプリの機能をつなぐことが重要になるわけです。

つまり、アプリは見えないようになることが予想されます。

今回紹介した「RANGE」「マイノリティデザイン」「ユーザーフレンドリー全史」をまとめると、新しい自分なりの生き方を無意識で求めているのかもしれません。

「RANGE」では、曖昧さと不確実性が増す現代で重要なのは「幅」であり、境界線を跨いで幅を広げることが大事なんだと感じました。

「マイノリティデザイン」では、あらゆるものが開発された現代でもう新しいものが生まれないんじゃないかなと思っている所に、実は「標準化の罠」が隠されていて、もっと便利なものを作り出せば、もっと生きやすい世界を作ることができるよということを教えられました。

「ユーザーフレンドリー全史」では、シームレスに、上手くつなぐことができれば、もっと使いやすくなるわけだから、本来は面倒くさいことを面倒くさいままにすることなく、きちんと改善していくことが重要だと思わされました。

自分とは違う分野だと思ってやらないんじゃなくて、軽やかに境界線を跨いでみると、実際には自分が持っている知識がこんなことが役立つことがあるんだと思うのかもしれませんし、そしてその境界線を行き来すれば、それが新しい分野になるかもしれません。

あなたも境界線をまたいでみませんか?

他にも読んだ本を挙げておきます。

【ソーシャルメディアとは】

ソーシャルメディアの生態系

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ソーシャルメディアの生態系
オリバー・ラケット, マイケル ケーシー, 森内 薫

【経営者】

岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。 (ほぼ日ブックス)

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岩田さん: 岩田聡はこんなことを話していた。 (ほぼ日ブックス)
ほぼ日刊イトイ新聞

【無形資産】

無形資産が経済を支配する?資本のない資本主義の正体

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無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体
ジョナサン・ハスケル, スティアン・ウェストレイク, 山形 浩生

【推し/ファンコミュニティ/エンタメ】

推しエコノミー 「仮想一等地」が変えるエンタメの未来

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推しエコノミー 「仮想一等地」が変えるエンタメの未来
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【寄り道】

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世界を変える寄り道 ポケモンGO、ナイアンティックの知られざる物語
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【ブランド】

レゴ――競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方

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【大企業ではない個人商店の人々の経営】

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2020年実際に買ってよかった本ランキングベスト10【最終更新日:2020年12月29日】