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ウクライナ・ロシア情勢の影響は回転寿司店にも影響が出ていて、そのお店ではノルウェー産のオーロラサーモンを空輸にて直送していて欠品していました。
なぜノルウェー産のオーロラサーモンが欠品する事態になったのでしょうか?
ノルウェー産サーモン、迂回ルートの確保急ぐ ロシア領空飛行禁止で(2022/3/22、食品新聞)によれば、ノルウェー産の生サーモンは約9割が生の状態で空輸されていて、従来ロシア領空を通過するルートで飛行時間約10時間半、サーモンを水揚げから日本の食卓まで最短36時間で届けることが可能としていたのですが、ウクライナ情勢の緊迫化で、ロシア領空の飛行機禁止措置がとられてしまった結果、ロシア領空を経由するルートでの輸送が困難となり、全国的に供給が不安定になっているそうです。
現在は迂回ルートで、飛行距離が数時間延長しても、生サーモンの鮮度や品質を保ちつつ、安定的かつ効率的な輸送を確保し、継続的な供給ができないか検討されているそうです。
■まとめ
他にもウクライナ・ロシア情勢の緊迫化の影響は世界の食料市場(小麦・大麦・肥料)に大きな影響を与えています。
ロシア・ウクライナ戦争ではエネルギー市場の影響についてよく書かれているが、一つそこまで書かれてないのは世界の食料市場への影響。
世界の食料サプライは90日間しか持たない。生産を止めた場合、90日で世界では食料が足らなくなる。
小麦、大麦、肥料の生産の多くはロシアなどで行われている。 pic.twitter.com/B8cWixWwS7
— Tetsuro Miyatake (@tmiyatake1) March 21, 2022
小麦・大麦の価格が上昇するだけでなく、生産が少なくなることからさらに価格が上昇し食糧不足に陥る国も出てくるでしょうし、肥料価格が高くなれば生産自体を縮小するところも出てくるでしょう。
今のグローバルのサプライチェーンは様々なプロセスが特定の地域で行われていて、一部のプロセスが乱れると全体のシステムが影響される。
CEREAL TALKでも話しているが、今後の大企業はそのリスクを削減するために自社のサプライチェーンに投資する。
— Tetsuro Miyatake (@tmiyatake1) March 21, 2022
こうした問題がリスク要因になることがわかったことから、大企業は自社のサプライチェーン(商品や製品が消費者の手元に届くまでの、調達、製造、在庫管理、配送、販売、消費といった一連の流れ)に投資をするようになるでしょう。
【参考リンク】
- Ukraine War Threatens to Cause a Global Food Crisis|The New York Times
- Russia-Ukraine War Adds Pressure to Already High Food Prices, Threatening Food Security for Millions|WSJ
【補足】サーモンの健康効果
<風邪・インフルエンザ予防>免疫力アップに役立つ!?8つの食品・栄養素とは?によれば、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・亜鉛が免疫力を高めるのによい栄養素で、サーモンに豊富に含まれるビタミンDは、免役力を高めてくれる作用があるので風邪やインフルエンザの予防に最適!
ビタミンDを含む食べ物は、鮭、青魚、卵黄、しいたけ。
インフルエンザの1番の予防法は免疫を高めることによれば、免疫力を高める食事の中に、オメガ3が含まれている食品を挙げており、鮭にもオメガ3が豊富に含まれています。
さらに、強い抗酸化力で知られるアスタキサンチンも豊富に含まれているため、活性酸素を除去し免疫細胞を活性化する作用があるそうです。
アスタキサンチンは、鮭やイクラ、エビ、カニ、オキアミなどに多く含まれている天然の赤い色素です。
アスタキサンチンは、カロチノイドの中でも抗酸化力に優れているといわれています。
→ アスタキサンチンの健康効果 について詳しくはこちら