ばあちゃんの料理教室レシピ本

ナカムラグラフさんがばあちゃんの料理教室レシピ本のデザインで考えたことをインタビューしました!




今回「ばあちゃんの料理教室」レシピ本のアートディレクションとブックデザインを担当して頂いたナカムラグラフさんにInstagramで紹介して頂きました!

【アートディレクションを担当した中村圭介さんより】

ナカムラグラフさんにばあちゃんの料理教室レシピ本のデザインで考えたことをインタビューしました!

ナカムラグラフ「色々考えさせられる良い本に関われて感謝しております😌スタッフも色々考えながらデザインしていました」

ばあちゃんの料理教室「もしよろしければどんなことを考えながらデザインをされていたのかを教えていただけると幸いです。本を買って下さった方に伝えるとより大事にして頂けるのではないかと思います。」

ナカムラグラフ「僕の率直な感想ですが最初にこのお話をいただいた時はどういう着地点にもっていくのかちょっとなやみました。本って多分みなさんきっと自分の見たいものをイメージしてかいますよね。まあsnsもそうかもしれませんが。そうなった時に今回のお話としてはちょっと一言で言うのは難しいわけです。単純な料理の話でもない、わかりやすい良い話や苦労話でもない。お涙ちょうだい的なものや啓蒙でもないですよね。既に多くのフォロワーさんがいるので理解されている方も多いと思うのですがその方達だけに向けるファンブックにしてしまうのはちょっとちがうし、料理を通してお二人が感じて皆さんと共有していった思いを本にするっていう作業とでも言えばよいでしょうか?その語り口、要はデザインのトーンをどの辺に持っていくのかは悩みました。お会いできませんでしたしね。スタッフと僕の結論としては色々あるけどそこはやっぱり楽しく行こうという事でやってみました。写真や文章や色々なとこからその先の事を感じてもらえたらいいかなと。あったかい気持ちになってもらえる本を目指してみました」

ばあちゃんの料理教室「名前のない感情に名前をつけるとなんとなく当てはまっていそうで、実は掬い取れていないものがあるように、いろんな思いが入っているので難しかったのでしょうね。単純なものだともっと明確な方向性が見えたのでしょうが。ただ楽しく、あったかい気持ちになれるものを目指して作っていただけたと知ることができてよかったです。私も読んでいただく方にそんな思いが伝わるといいなぁと思っておりましたので。教えていただきありがとうございました😭」

ナカムラグラフ「なかなかいつも正解というものはわからないので(プロのくせに..)モヤっとした答えをしてすみません。でもやっぱり料理って楽しいですよね。たぶん生きるってことも。という気持ちはキッチリとあります😌」

ばあちゃんの料理教室「まだ今も続いているストーリーでもありますので正解は出ないのかもしれませんね。人生いろんな大変なことがあっても捉え方、発想次第で面白くなるよねということが伝わるとうれしいなと思っています。」

ナカムラグラフ「そうだ!そしてみんなで食べて美味し!ってのが幸せなんですよね。大事なことを落としてた。」

【ブックデザインを担当した藤田佳奈さんより】

今回、デザインするにあたって「読む人を選ばないし、本棚に残しておきたい本」を意識しました。

ファンブックでもないし、料理本でも、老後の生き方などではないと思い、最初は「一体誰に向けて作ればいいんだろう?」と結構悩みました…。

でも料理・年齢を重ねていくこと・家族とのあり方は、誰にでも近いことだと思い、人を選ばないような雰囲気を意識して制作しました。

また上に記載した料理・年齢・家族…は時代関係なく普遍的でもあるので、本棚に残しておきたいちょっとしたチャーミングさも目指しました。

ばあちゃんのファンの方はもちろんのこと、これを読んで背中を押される人などに、動画を見たときのような、あたたかい気持ちになってもらえたら良いな…と思っています。

…と、いうことは考えつつ、最初から最後まで頭の半分以上は「出来上がったらばあちゃんに読んでもらいたい、ばあちゃんでも読みやすい文字の大きさだったり、スッキリさにしよう…!」という思考でした。笑

このような題材の本に関われて本当に勉強になりましたし、楽しかったです!

ありがとうございました!

ばあちゃんの料理教室「本棚に残しておきたいという思いでおりましたので、デザインをお任せしてよかったと改めて思いました。今回初版印税全額寄付にさせていただいたのも買った証として持ってくれていることが寄付をした証になるのは素敵ではないかなと思ってさせていただいたので、デザイナーの方にそのように思っていただけてよかったです。」

今回お二人からコメントを頂いて改めて思ったのは、今回のこの本は出来上がったストーリーではなくより自由に一人ひとりが主体となって語るナラティブなんじゃないかと思うのです。

ストーリーには始まりと終わり、目的地と経由点が決まっていて、何回なぞっても、誰がなぞっても、同じことが起きるものであり、ナラティブは時系列が設定されておらず、自分の経験や出来事を通じて語る(受け手にとっての)意外性と偶然性があるものです。

きっとフォロワーさんはばあちゃんの料理教室アカウントを見て自分が人生で経験してきた出来事(母のこと、おばあちゃんのこと、自分の子どものこと、思い出の料理、介護のことなど)を重ね合わせてみているのではないかと思います。

だからこそデザイナーさんは「いったい誰に向けて作ればいいのか」悩まされたのではないかと思いうのです。

でもそれらを全部ひっくるめて本棚に残しておきたいと思うような、温かい気持ちになれるものを作って頂いたというのはありがたいです。

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