一家団らんの食事、子供の健康と幸福感を高める|コロンビア大学


Mormon Family Dinner

by More Good Foundation(画像:Creative Commons)




一家団らんの食事、若者の健康と幸福感を高める

(2011/9/27、AFPBB)

米コロンビア大学(Columbia University)全米薬物常習乱用センター(National Center on Addiction and Substance Abuse)は前週、家族で一緒に食事をとる習慣が十代の若者の健康に及ぼす影響について報告書を発表した。

研究はティーンエイジ(13~19歳)の約1000人を対象に実施。

58%が週5回以上、家族と食事をとっていた。

専門家によるとこの数字は、長年横ばいだという。

報告書によると、家族と週5~7回食事をとる若者は、アルコールやたばこ、マリフアナを使用する可能性が、家族と週3回未満しかとらない若者に比べて約4分の1だった。

また、英国で最近行われた広範な調査では、家族で食事をとることが子どもの幸福感にとって重要な要素であることが明らかになった。

研究によると、週3回以上家族と食事をとった子どもは、幸福度が高かったという。

米コロンビア大学の研究によれば、家族と週5~7回食事をとる若者は、アルコールやたばこ、マリフアナを使用する可能性が、家族と週3回未満しかとらない若者に比べて約4分の1と少なかったそうです。

また、英国で行われた研究によれば、家族で食事をとることが子供の幸福感を高めることがわかったそうです。

ほかにも子ども時代の幸福感を高める方法はある。

子どもと一緒に過ごすことだ。

「子どもたちはビデオゲームやテレビを見て時間を過ごしたがっているという通念に反して、親やきょうだいと接しているときに最も幸せを感じていることがわかった」と、英エセックス大学(University of Essex)のマリス・ヤコブ(Maris Iacovou)氏は語る。

子供は、親や兄弟(姉妹)と接しているときに最も幸せを感じているというのは、うれしい発見ですよね。

実は子供はスマホでゲームや動画を見ることを無意識では望んでおらず、コミュニケーションをとっている時間のほうが幸せに感じているということですよね。

米医師向け情報サイト「WebMD」は、友人よりも家族を優先し、子どもの課外活動を制限して家で一緒に過ごす時間を増やし、家族で一緒に活動することを推奨している。

また、家では子どもの前で口論しないようにして、穏やかな環境をつくることが大事だと専門家は話している。

子供との一緒の時間を過ごすことが子供の幸福感を高めることにとって大変重要なことだということですので、忙しく働いて時間がないため「スマホ子守」を頼んでしまう人も多いかもしれませんが、できる限り一緒の時間を過ごすようにしてあげてくださいね。

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P.S.

子どもにも増えるうつ病|子どものうつの症状・サインで紹介した児童精神科医の猪子香代・猪子メンタルクリニック院長によると、子どものうつ病の有病率は10代で3~8%とされ、児童期から青年期の間にうつ病を体験する人は20%という調査もあるそうです。

子供と一緒に過ごす時間と子供のうつ病の有病率とに関係があるということはないのでしょうか?