奄美群島の住民を対象としたコホート研究によれば、黒糖(黒砂糖)の摂取は、がん全体、胃がん、女性の乳がんの発症リスク低下と関連することが示されました。
また、非喫煙者と元喫煙者の間では、肺がん発生率の低下傾向が観察されています。
【参考論文】
- Miyamoto K, Yasuda T, Akaho T, Ibusuki R, Shimoshikiryo I, Nishimoto D, Miyahara H, Tokushige K, Tanoue S, Koriyama C, Takezaki T. Association between brown sugar intake and decreased risk of cancer in the Amami islands region, Japan. Asia Pac J Clin Nutr. 2023 Dec;32(4):426-433. doi: 10.6133/apjcn.202312_32(4).0007. PMID: 38135478.
■まとめ
白砂糖の過剰摂取は健康にとって悪影響を及ぼすといわれていますが、ミネラル、ポリフェノールを含む黒糖をおやつに食べている、長寿者が多い奄美群島の住民はがん全体、胃がん、乳がん、肺がん(非喫煙者)のリスクが低いという研究結果が出ています。
今回の研究では黒糖にがんリスクを下げる何らかの栄養素があるのかわかりませんが、せっかく砂糖をとるなら白砂糖より黒糖(黒砂糖)を選ぶ方ががんリスクを下げてくれる可能性が高いということですね。