■「お見合い」や「職場や仕事」が出会いのきっかけによる結婚が減っている理由
by Guilhem Vellut(画像:Creative Commons)
『普通のダンナがなぜ見つからない?』の著者西口敦さんに聞く婚活についてのインタビュー記事です。
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「女性は婚活を“最後の手段”って言うけど、そのときにはもう暴落してるんです」
(2012/3/22、日経ビジネス)
20年30年前は婚活はしなくてもよかったんですよ。
ある程度の年齢になると、親や親戚、近所のおばちゃんがお見合い話を持ってきて、片付いていくというのが多かった。
いまはそれがなくて、お見合い結婚の比率が下がってきている。
現在のほうが恋愛結婚が多いイメージですけど、実は昔も今も恋愛結婚というのは多くない、むしろ少ないようです。
結婚にいたった出会いのきっかけとしての「お見合い」や「職場や仕事」が減少しており、友達や兄弟を通じての紹介が増えているものの、それをカバーするには至っていないのが現状のようです。
■お見合い
お見合いが社会インフラだったんですけど、それはもうなくなった。
「私はこんな人がいい、あんな人がいい」といういろんな条件にうるさくないこと。「あなたにはこういう人がぴったりなのよ」と言われて、「そんなもんかな」と、素直に受け入れて結婚するのは、若くないとできないんです。
だって、つい20年くらい前は女性の平均初婚年齢は23-24歳ですからね。いまだと「まだいいや」って結婚しないでしょう。そうやって世間に出ると、男の人を見る目が妙に肥える
しかし、30歳を超えてくると、今度はお見合いの成立自体が難しくなる。
そうやって世話を焼いてくれる人も、せっかくお世話をしても文句ばっかりで成果が得られないと、バカバカしくって紹介したくなくなってくるんですよ。
これまではお見合いが一種の社会インフラであったのだが、世間に出ると男性への見る目が厳しくなるため、お見合いは若いうちではないと難しく、また30歳を超えてくるとお見合いの成立自体が難しくなり、条件が厳しかったり文句ばかり言われて成果が出ないと紹介したくなくなってくるため、お見合いが減ってきているようです。
もちろん、恋愛結婚へのあこがれというのもあるでしょうしね。
1992年に全国の18歳から59歳までの3432人をサンプルにアメリカにおける恋愛行動と性行動を調査した結果によれば、
調査対象となった人々の約68%が知り合いの紹介で配偶者にめぐり合っている。
一方、自力で配偶者と出会った人は32%に過ぎない。
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つまり、ほとんどが誰かの紹介で配偶者に出会っているということです。
社会の仲立ちによる紹介は、独力で事を進める場合よりもリスクは少なく、情報は多い。
ところが、現代社会に生きる人々は、一般に見合い結婚には否定的で、見ず知らずの人と結婚するなどとても想像できない。
自らの運命を生きているのだと私たちがいくら言い張っても、社会的ネットワークがきわめて効率的に縁結びの役を果たしているのである。
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もう少し見合い結婚に対してゆるく捉えるなど、社会的ネットワークをうまく活用していくと考えていくようにしたほうが良いのかもしれませんね。
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■職場や仕事
いまの女子ってバリバリの総合職かもしくは派遣のどちらか。
二極化してしまっている。
派遣は定時に帰ってしまって飲みにも誘えないしで、恋愛対象にはなりにくいんです。
「二人で飲みに行こうか」なんて誘っても、セクハラって言われて人事に報告される。
これはつらいですよね。
職場や仕事での出会いが減っているのは、派遣で働いている子は恋愛対象にはなりにくく、仮に誘ったとしてもセクハラと報告されてはいけないということから、職場恋愛のリスクが高くなっていることが原因にあるようです。
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■まとめ
これまでは恋愛結婚には興味がない人や恋愛結婚には向かない人にとって、社会インフラとして「お見合い」や「職場や仕事」を通じての紹介があったものの、その社会インフラが社会の変化・考え方の変化によって崩れてきているために、結婚したくても出会いがない。交際相手なし男女とも過去最高という状況が生まれてきているようです。
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