by Ishikawa Ken(画像:Creative Commons)
> 健康・美容チェック > 肝臓 > 春には、たんぱく質・旬の食材を取り入れて、肝臓をいたわろう!
お酒だけではない!春は肝臓をいたわる季節です。
(2012/4/6、毎日キレイ)
冬の間に体内に蓄積されたのは“熱”だけではなく、寒さのため活動が滞りがちになったためにたまってしまった“毒素”たち。
春を迎えて、活発に動こうと目覚めたカラダが、それらを解毒しようとするのに、肝臓にはかなりの負担がかかってしまうため、春は肝臓が弱ってきてしまうようです。
こういう理由で、この季節、肝臓に負担がかかってしまうのは決して歓送迎会やお花見などでお酒を飲みすぎてしまうだけではなさそうです。
春は、体内リズムが冬型から春型になり、ホメオスタシスを維持する機構が変化する時期であり、また冬の間に溜まった毒素を解毒しようとする時期であり、そして歓迎会やあいさつ回りでお酒を呑む機会が増えたり、新しい職場との人間関係でストレスや疲労がたまってくるため、肝臓に負担がかかってしまいがちです。
【関連記事】
■たんぱく質は肝臓に欠かせない!
そんな弱ってしまった肝機能の回復に欠かせないのがたんぱく質です。
たんぱく質は筋肉を作りあげるのにも重要な役割をしますが、肝臓にたまった脂肪(中性脂肪)を血液中に送り込んで出してくれる役割もしています。
たんぱく質が極端に不足してしますうと脂肪肝になる恐れもあるのです。
この場合、動物性たんぱく質ばかり摂取すると脂肪分も取りすぎてしまい余計に肝臓が疲れてしまうことも。
おすすめは高たんぱくで低脂肪のお豆腐や大豆製品を中心に、動物性と植物性をバランスよく摂取することです。
肝臓の働きを高めるためには、タンパク質が必要です。
例えば、卵には食事からとる必要のある必須アミノ酸がバランス良く含まれているので、おすすめです。
【関連記事】
また、内臓の体内時計をリセットすることにもタンパク質が必要です。
タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになり、体内に脂肪を溜め込みやすくなります。
内臓:朝食がリセット方法
※内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。
朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かす。
すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまる。
そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。
すると、すでに活性化している脳が、栄養分が入っていないことを感知し、体が飢餓状態にあると判断します。
そのような状態で昼食をとると、飢餓状態に対応するため、体内に脂肪をため込む機能がスタート。
脂肪がエネルギーとして消費されず、コレステロール量が増加してしまう。
■春の山菜&貝で解毒!
一年中、どんな食材でも手に入るようになりましたが、やはりこの季節ならではの旬の食材の王道はなんといってもこの季節限定の「春の山菜」たちです。
その独特なの苦みやアクのある春の山菜(タケノコ、ふきのとう、タラノメ、ワラビ、ゼンマイなど)の新芽を食べることで、冬の間に蓄積された脂肪分の分解や解毒作用を高めてくれるアルカロイドやポロフェノールを取ることができます。
この記事では、春の山菜を紹介していますが、春の野菜と果物にも“抗酸化成分”が豊富です。
その旬の季節には体にとって欠かせない栄養素が含まれているのではないでしょうか。
また、貝類ではシジミが肝臓に効果的とよく聞きますが、いまの季節はなんといってもアサリが旬です。
シジミに匹敵する鉄分を含み、ビタミンB12の含有量は貝類の中でもトップクラスです。
ビタミンB12には神経細胞の核酸や、たんぱく質、脂質の合成を補助、修復して、精神の安定、集中力、記憶力を向上させる働きがありますので、新生活をスタートさせる人には持ってこいの旬な食材ですね。
貝類には肝臓を助けてくれる栄養素が豊富です。
タウリンが豊富な食品もおすすめです。
【関連記事】
旬の食べ物を積極的に日頃の食事にとりいれていきたいですね。
P.S.
肝臓を守るためにも、1.リラックス 2.肝臓の負担を減らす 3.肝機能を助ける、という3つの点が重要です。
→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら。
→ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) について詳しくはこちら。
→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら。
→ 脂肪肝の改善方法 について詳しくはこちら。
肝臓関連ワード
■肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック
■NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法
■肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP