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【マツコの知らない世界】抜け毛の世界/抜け毛が気になる人に必要な栄養素とは?鉄分・亜鉛・たんぱく質とおすすめ食品

2026年10月20日放送の「マツコの知らない世界」では「抜け毛の世界」が取り上げられ、女性の抜け毛と食生活について紹介されました。

番組では、「肉を食べない」ことが抜け毛につながる可能性について触れられ、肉に含まれる鉄分や亜鉛などの栄養素が話題になりました。

そこで今回は、

・抜け毛と栄養不足にはどんな関係があるのか
・なぜ鉄分や亜鉛が重要なのか
・髪の健康を考えるならどんな食品を選べばいいのか

について見ていきます。

→ 薄毛や抜け毛の原因(男性・女性)・対策・予防・チェック について詳しくはこちら

■髪も食べたものから作られている

髪の主成分は「ケラチン」というたんぱく質です。

そのため髪を健康に保つには、たんぱく質だけでなく、細胞の働きにかかわる鉄や亜鉛、各種ビタミンなどを不足させないことが大切です。

極端なダイエットや急激な体重減少、栄養不足などが、休止期脱毛のきっかけになることがあります。

ただし、ここで注意したいのは、

鉄や亜鉛をたくさん摂れば、髪が増えるという意味ではありません。

抜け毛には栄養不足以外にもさまざまな原因があります。栄養については「たくさん摂る」のではなく、不足させないという考え方が重要です。

■抜け毛と鉄分

鉄というと「貧血」のイメージがありますが、髪との関係についても研究されています。

特に女性の脱毛については、体内の貯蔵鉄の指標となるフェリチンとの関連が研究されています。一方、鉄不足ではない人が鉄を追加で摂取することで抜け毛が改善するという話とは区別する必要があります。

■鉄を摂れる食品

鉄分は、全身の細胞に酸素を運ぶ「ヘモグロビン」の構成成分となる必須ミネラルです。

主に赤身の肉や魚に含まれるヘム鉄と、野菜などに含まれる非ヘム鉄があり、鉄が不足して貧血になると、筋力低下や疲労感などにつながることがあります。

日常の食事なら、例えば、

・赤身の肉
・レバー
・魚介類
・貝類
・大豆・大豆製品
・鉄を含む野菜類

など、いろいろな食品から摂ることができます。

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら

野菜などに含まれる非ヘム鉄は、肉や魚に含まれるヘム鉄と比べて吸収されにくい特徴があります。

そこで、非ヘム鉄を含む食品を食べるときは、ビタミンCを含む食品を一緒に摂るのも一つの工夫です。

ビタミンC(アスコルビン酸)は、非ヘム鉄を吸収されやすい形に還元し、鉄の吸収を助けます。そのため、野菜や大豆製品など鉄を含む食品と、ビタミンCを含む野菜や果物などを組み合わせて食べるとよいでしょう。

■抜け毛と亜鉛

もう一つ注目したいのが亜鉛です。

亜鉛はたんぱく質合成や細胞分裂などに関係するミネラルで、亜鉛欠乏では脱毛がみられることがあります。

今回のニュースでは「牡蠣」が登場しました。

確かに牡蠣は亜鉛を多く含む代表的な食品です。

→ 牡蠣(カキ)の栄養 について詳しくはこちら

ただし、亜鉛を摂れる食品は牡蠣だけではありません。

亜鉛を摂れる食品
牡蠣
牛肉
豚肉
レバー
チーズ
卵
魚介類

などがあります。

→ 亜鉛の多い食品 については詳しくはこちら

つまり、

「牡蠣を食べられない=亜鉛を摂れない」ではない

わけです。

アレルギーなどで特定の食品が食べられない場合も、一つの食品に頼るのではなく、食べられる食品の中から選択することがポイントになります。

■忘れてはいけない「たんぱく質」

鉄や亜鉛とともに忘れてはいけないのが、たんぱく質です。

髪の主成分はケラチンというたんぱく質です。

そのため、髪の健康を考えるうえでは、特定の栄養素だけに注目するのではなく、たんぱく質をはじめ、鉄や亜鉛などの栄養素を不足させないことが大切です。

例えば、牛赤身肉なら、たんぱく質・鉄・亜鉛をまとめて摂れる食品の一つです。

一方で肉をあまり食べない場合は、

魚・卵・大豆製品+鉄や亜鉛を含む食品

というように組み合わせて考えられます。

「髪にいい食品を一つ探す」のではなく、

髪をつくる材料を普段の食事で不足させない

という考え方です。

■髪のためにサプリメントを飲めばいい?

「抜け毛が気になるから亜鉛サプリ」「鉄サプリ」と自己判断で大量に摂取するのはおすすめできません。

鉄や亜鉛については、不足している場合には補う意味がありますが、不足していない人への補充で脱毛が改善するかについては根拠が限定的です。また、栄養素によっては過剰摂取にも注意が必要です。

抜け毛が急に増えた、長期間続いている、髪全体が薄くなってきたなど気になる変化がある場合には、食事だけで判断せず、皮膚科などの医療機関に相談することも大切です。

■まとめ|髪のためにも「不足させない食事」を

今回の「抜け毛の世界」をきっかけに考えたいのは、特定の食べ物を食べれば髪が生えるという話ではありません。

髪も私たちの体の一部です。

髪の材料になるたんぱく質、そして体のさまざまな働きを支える鉄や亜鉛などの栄養素を、普段の食事から不足させないことが基本です。

肉を食べないなら魚や卵、大豆製品などを組み合わせる。

牡蠣が食べられないなら牛肉やほかの魚介類などから亜鉛を摂る。

「髪にいいスーパーフード」を探すよりも、いろいろな食品を組み合わせて必要な栄養素を摂る。

抜け毛が気になるときは、まず普段の食生活を振り返ってみましょう。

ただし、抜け毛の原因は栄養不足だけではありません。急に抜け毛が増えた、長く続いている、薄毛が進行しているといった場合には、自己判断でサプリメントを摂取するだけでなく、皮膚科などの医療機関に相談しましょう。

【関連記事】
【あさイチ】女性の新型栄養失調「鉄・亜鉛・カルシウム不足」の改善方法は「トッピング」! 







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

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「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

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他の記事はどんな視点で書かれているのか

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プロテインの摂取は腎臓に悪い!?プロテインについて改めて調べてみた!




フィットネスクラブで怖い腎臓病が増加中…健康と美容のために摂取するとかえって”死を早める粉”の正体(2024/6/8、プレジデントオンライン)では、簡単にまとめると、プロテインの摂取が腎臓に悪いということでしたので、プロテインについて改めて調べてみることにしました。

間違いだらけの“プロテイン”摂取!?(2023/10/11、NHK)で解説されている鈴木志保子さん(神奈川県立保健福祉大学大学院 研究科長)の意見をまとめてみます。

1)たんぱく質が重要だという情報が広まったことにより、必要のない人が、必要以上に摂っていることにより、プロテインの摂り過ぎ(過剰摂取)が問題になっている

2)たんぱく質がないと人は生きていけないが、私たちの体に必要な栄養素には適正な摂取量があり、少なくても多くても困るという特性を持っている。(多すぎると過剰摂取、少なすぎると低栄養)

3)たんぱく質の処理は肝臓で行われる。摂取したたんぱく質は消化されてアミノ酸となり、体内で利用される。一方、余分なアミノ酸はそのまま体内に貯蔵されるわけではなく代謝されるため、必要以上に摂ればよいというものではない。

4)たんぱく質(プロテイン)を摂るからマッチョになるのではなく、いいトレーニングを前提に、足りない栄養素がある際に補充するという考え方

5)たんぱく質を含む食事をきちんと食べれば運動後にプロテインは必要ない(昔は言われていたが今はエビデンス上なくなっている)

※これは「運動後のたんぱく質摂取に意味がない」という意味ではありません。運動前後を含め、1日を通して必要なたんぱく質を十分に摂れているか、次の食事をいつ摂れるかなどによって考え方は変わります。

例:体重1kgあたり1gのたんぱく質が必要で、体重60㎏の人の場合一日60gのたんぱく質が必要となり、3食で割ると1食20gとなる。

朝ごはんの場合、食パン6枚切り1枚(たんぱく質6.2g)、卵1個(たんぱく質7.3g)、牛乳1杯(たんぱく質6.6g)→合計20.1g

■補足|たんぱく質と肝臓・腎臓はどう関係する?

ここで、「たんぱく質の処理」と肝臓・腎臓の関係について整理しておきます。

食事から摂取したたんぱく質は消化によってアミノ酸となり、体内で新しいたんぱく質の合成などに利用されます。余ったたんぱく質をそのまま「たんぱく質」として蓄えておく仕組みはないため、余剰分は代謝されます。

この過程で肝臓はアミノ酸やアンモニアの代謝に重要な役割を果たしています。

つまり、たんぱく質の代謝を考えるときには肝臓、最終的な窒素代謝産物の排泄を考えるときには腎臓という、両方の臓器の働きを考える必要があります。

そのため「プロテインを摂ると腎臓に悪いのか?」を考える場合にも、単純に「プロテイン→腎臓」という話ではなく、摂取したたんぱく質が体内でどのように利用・代謝・排泄されるのかという一連の流れから考えることが大切です。

この知識をベースに先ほどの記事に戻ってみます。

おそらく反感を買いやすいのは「プロテインによい効果は一切ありません」「プロテイン由来のタンパク質が筋トレの効果向上に寄与することはない」というところではないでしょうか?

適切な言葉に置き換えると、3食の食事ですでに必要なたんぱく質を摂取できている人が、さらにプロテインを追加する必要があるのか、まず普段の食事から見直してみようということではないでしょうか。

たんぱく質の代謝には肝臓が関わり、その窒素代謝産物の排泄には腎臓が関わります。ただし、こうした生理的な働きが増えることと、それによって健康な人の肝臓や腎臓が障害されることは同じではありません。健康な成人を対象にした研究では、高たんぱく食による明確な腎機能への悪影響が確認されていない報告もあります。

そのため、「プロテインは腎臓に悪い」と一律に考えるのではなく、自分の健康状態や運動量、普段の食事を踏まえて、本当に追加のたんぱく質が必要なのかを考えることが大切です。

たんぱく質を摂ることは重要なんだけれども、3食の食事の中にたんぱく質を含む食べ物が入っていれば、決してプロテインを摂る必要がないのに、たんぱく質を摂らないとよくないよーということを過剰に宣伝してしまって、誤ってプロテインを摂ってしまうことには注意が必要ということなんだと思います。

ただもう一つの見方として、フレイル・サルコペニアの人にとってのたんぱく質摂取の重要性の話があります。

高齢者は健康な状態から急に要介護状態になるわけではなく、食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れ、要介護状態になると考えられます。

しかし、フレイルの段階で、適切な介入・支援を行なうことができれば、要介護状態に至らず、生活機能の維持・向上が期待できると考えられます。

ここで1つ考えなければならないことがあります。

それは、中高年における生活習慣病対策・メタボ対策とフレイル対策ではぶつかってしまうところがある点です。

例えば、これまでにも要介護者の中にはたんぱく質が不足する「低栄養」の人が多いということを紹介してきました。

適切な食物摂取ができず、栄養状態が悪化していることを「低栄養」と呼びます。

低栄養になると、免疫が低下したり、筋肉が減少したり、骨が弱くなったりすることで、感染症に掛かりやすくなったり、骨折するおそれが高くなるようです。

たんぱく質摂取と骨格筋|たんぱく質の関与|フレイルティ及びサルコペニアと栄養の関連|高齢者|厚生労働省によれば、高齢者はたんぱく質の摂取量が少ないと、フレイルティの出現リスクが増加するそうです。

なぜ高齢者になるとタンパク質が不足しがちなのでしょうか?

それは、肉料理が苦手だったり、以前は、家族のために栄養を考えて、肉や卵などを使って料理をしていた人が、一人暮らしになってから、自分が好きなものだけを食べることで食が偏るようになって、肉や卵を使った料理を食べなくなってしまったり、食事の量自体が減ってしまったり、中高年の頃からのメタボ対策のための粗食を継続してしまったりすることで、たんぱく質が不足してしまうということがあるからです。

つまりは、中高年(メタボ対策)から高齢者(フレイル対応)への食習慣の移行ができていないことが低栄養の原因の一つになってしまっているのです。

【ガッテン】大豆たんぱく質で筋力アップ(二川健)&心疾患予防(家森幸雄)!必要摂取量!によれば、筋委縮(サルコペニア)が進む寝たきりの方たちに「大豆たんぱく質8g」を30日間摂取してもらう実験を行ったところ、約7割の方に筋力改善(筋力が約40%アップ)の傾向が見られたそうです。

年代や性別で食事のやり方を変えていく必要があるという視点が大事であり、「たんぱく質は大事な栄養素」といっても、誰に言うかによって全然意味合いが違ってきます。

読者側(メッセージの受け取り手)も自身の健康状態を把握した上でこうした健康に関する記事を正しく読む姿勢が必要なのではないでしょうか?

■健康な人が高たんぱく食を続けると腎臓は悪くなる?

「たんぱく質を多く摂ると腎臓に負担がかかる」という表現をよく見かけますが、ここでは「腎臓の仕事量が増えること」と「腎臓が障害されること」を分けて考える必要があります。

2018年に発表されたシステマティックレビュー・メタアナリシスでは、腎疾患のない成人を対象とした28研究、1,358人のデータが解析されています。

高たんぱく食では介入後のGFR(糸球体濾過量)がわずかに高くなっていましたが、介入前から介入後までのGFRの変化を比較すると、通常・低たんぱく食との有意な差は認められませんでした。研究者らは、健康な成人では高たんぱく摂取がGFRに悪影響を与えなかったと結論づけています。

また、2026年のメタ解析を紹介する資料でも、CKD(慢性腎臓病)のない成人を対象とした22件のRCTで、高たんぱく食による腎障害を示す一貫した所見はみられなかったとされています。一方、この解析に含まれる研究期間は7日~2年であり、長期間にわたる安全性まで証明したものではありません。

つまり現在の研究からは、「健康な成人が高たんぱく食をすると腎臓が悪くなる」と単純に言うことは難しいようです。

ただし、これを反対方向に広げて、「健康なら2g/kg、3g/kgといった大量のたんぱく質を何十年摂り続けても安全」とまで言うこともできません。

「悪影響が確認されていない」と「長期間の安全性が証明された」は同じ意味ではないからです。

【参考文献】

■では、子どもにプロテインを飲ませるのは危険なの?

最近、Xで「子どもにプロテインを飲ませること」について議論になっています。

「成長期だからたんぱく質はしっかり摂ったほうがいい」「スポーツをしている子どもならプロテインを飲ませてもいいのでは?」という意見がある一方で、「子どものうちから必要以上にプロテインを摂取すると、腎臓への負担が心配」という意見もあります。

では、実際のところ、子どものプロテイン摂取について何がわかっているのでしょうか?

ここで大事なのは、

「プロテインを飲むと腎臓が悪くなるのか?」

という問いと、

「そもそも、その子に追加のたんぱく質が必要なのか?」

という問いを分けて考えることです。

■子どもにもたんぱく質は必要。でも「多ければ多いほどいい」わけではない

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、子どものたんぱく質の推奨量が年齢・性別ごとに設定されています。

例えば1日の推奨量は、

3~5歳:男女とも25g
6~7歳:男女とも30g
8~9歳:男女とも40g
10~11歳:男子45g・女子50g
12~14歳:男子60g・女子55g
15~17歳:男子65g・女子55g

となっています。

さらに小児期では、1歳以降のたんぱく質について総エネルギー摂取量に占める割合として13~20%という目標量も示されています。

つまり、成長期の子どもにとってたんぱく質が重要なのは間違いありません。

ただ、

「成長期だからたんぱく質をできるだけ多く摂ったほうがいい」

という話ではないことにも注意が必要です。

■「○g以上摂ったら腎臓を壊す」という基準があるわけではない

ここが今回の議論で誤解されやすいポイントではないでしょうか。

「たんぱく質の摂りすぎが危険というなら、いったい何gから腎臓に悪いの?」

という疑問が出てきます。

しかし、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、たんぱく質について推定平均必要量、推奨量、目標量は設定されていますが、耐容上限量は設定されていません。

ここで注意したいのは、

「上限量が設定されていない」=「どれだけ摂っても安全」

という意味ではないことです。

反対に、

「推奨量を少し超えたら危険」

という意味でもありません。

食事摂取基準における「推奨量」は、対象となるほとんどの人が必要量を満たす量として設定されている指標です。

そのため、推奨量を「ここを超えたら危険になる上限値」として扱うのは適切ではありません。

■健康な大人の研究結果を、そのまま子どもに当てはめていいの?

もう一つ考えておきたいのがここです。

高たんぱく食と腎臓については成人を対象とした研究が数多くあります。しかし、「健康な成人で明らかな腎機能障害が確認されなかった」という研究結果があったとしても、それだけで、

「成長期の子どもが長期間、必要量を超える量のプロテインを摂っても安全」

と結論づけることはできません。

子どもについて調べた研究もあります。

「Generation R Study」では、2,968人の子どもを対象に、1歳時点のたんぱく質摂取量と6歳時点の腎臓の大きさや腎機能との関連が調べられました。

その結果、食事や生活習慣などの要因まで調整すると、幼児期のたんぱく質摂取量と6歳時点の腎臓の大きさや腎機能との間に独立した関連は認められませんでした。

これは少なくとも「子どもがたんぱく質を多く摂ると腎臓が悪くなる」と単純に言える研究結果ではありません。

一方で、この研究は「子どもがプロテインを長期間、多量に摂取しても安全か」を検証した臨床試験ではありません。したがって、この結果から「子どもはいくらプロテインを摂っても安全」と結論づけることもできません。

つまり、

「子どもの高たんぱく摂取が腎臓を壊すことが証明されている」

と言い切るのも慎重になる必要がありますし、その反対に、

「腎臓を壊すという証拠がないのだから、子どももたくさん摂って大丈夫」

と考えるのも飛躍があります。

「危険性が証明されていないこと」と「長期的な安全性が十分に証明されていること」は同じではないからです。

「プロテインが悪い」ではなく「食事+プロテイン」で考える

そしてもう一つ重要なのは、プロテインだけを切り離して考えないことではないでしょうか。

例えば、

朝食、学校給食、夕食、おやつなどからすでに十分なたんぱく質を摂っている子どもが、さらにプロテインを追加している場合、

「プロテインを何g飲んでいるか」

だけを見るのではなく、

「食事とプロテインを合わせて、1日を通してどれくらいのたんぱく質を摂っているのか」

を見る必要があります。

反対に、食が細い、偏食がある、競技スポーツをしているなど、個人によって食生活や必要性は違います。

また、腎臓病など疾患がある場合には、健康な子どもとは同じようには考えられません。厚生労働省の食事摂取基準自体も、疾患を持つ人の治療を目的とする場合には、関連する治療ガイドラインなどの栄養管理指針を用いるという考え方を示しています。

■「必要なのか?」を最初に考えてみよう

今回改めて調べてみると、「子どもにプロテインを飲ませていいか?」という議論は、

プロテインは安全か危険か

という二択だけではうまく整理できないように思います。

考える順番としては、

その子が普段の食事からどれくらいたんぱく質を摂っているのか
年齢や性別、体格、活動量などを考えると不足しているのか
食事で補うことができるのか
それでも不足する場合にプロテインなどで補う必要性があるのか

という順番で考えたほうがわかりやすいのではないでしょうか。

これはこの記事の最初に紹介した、

「プロテインを摂ればよいのではなく、食事を基本として、足りない栄養素がある場合に補う」

という考え方ともつながります。

■まとめ|「たんぱく質は大事」と「たくさん摂ればいい」は違う

今回の子どものプロテイン論争を見ていると、健康情報を読むときには、

「科学的にわかっていること」と「まだ十分にわかっていないこと」を分けて考えることが大切

なのだと思います。

現時点では、健康な子どもについて「プロテインを飲めば腎臓を壊す」と単純に断定するのは難しい一方、「健康なら必要以上にたんぱく質を摂取しても問題ない」と断定できるわけでもありません。

そして何より、たんぱく質は子どもの成長に必要な栄養素です。

大切なのは、

「プロテインは危険か、安全か?」

だけを見るのではなく、

「この子に必要なたんぱく質はどれくらいで、普段の食事からどれくらい摂れていて、追加する必要があるのか?」

という視点ではないでしょうか。

この記事で紹介したように、高齢者では逆にたんぱく質不足による低栄養やフレイルが問題になることがあります。

子ども、成人、高齢者、運動をする人、腎機能が低下している人。

同じ「たんぱく質は大切」というメッセージでも、誰に向けて言っているのかによって、その意味は変わります。

だからこそ、「たんぱく質は腎臓に悪い」「プロテインはいくら摂っても大丈夫」といった一言だけで判断するのではなく、自分の年齢や健康状態、食生活まで含めて考えることが大切なのではないでしょうか。

■なぜ「プロテイン論争」は噛み合わないのか?

今回、Xでの議論を見ていて感じたのは、プロテインを肯定する側と慎重な側では、そもそも答えようとしている質問が違うのではないかということです。

「健康な人が高たんぱく食をすると腎臓が悪くなるのか?」という問いと、「必要量を食事から摂れている人が、さらにプロテインを摂る必要があるのか?」という問いは別です。

前者については、健康な成人を対象とした研究では、高たんぱく食による明確な腎機能への悪影響が確認されていない研究があります。

しかし、それは「必要量を超えて摂取することを積極的に勧めるべき」という意味ではありません。

反対に、「必要以上に摂る必要はない」という栄養学的な考え方も、「一定量を超えたら健康な人の腎臓が壊れる」という証明ではありません。

さらに子どものプロテインについて考えるのであれば、健康な成人の研究結果をそのまま当てはめられるのかという問題もあります。

「害があるのか」「必要なのか」「どこまで安全なのか」「その研究結果を誰に当てはめられるのか」。

これらを分けて考えないと、同じ「プロテイン」について話していても、議論はなかなか噛み合わないのではないでしょうか?







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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

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この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

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という この街の憲法 に基づいて書かれています。

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投稿日: 2024年6月10日 11:36

日本の子どもは本当にたんぱく質不足?平均身長の低下・学校給食・食事摂取基準から考える

日本人の若い世代の平均身長が低下していることをめぐって、SNSでは「子どものたんぱく質不足が原因ではないか」「学校給食の肉が少なすぎるのではないか」「そもそも日本の食事摂取基準に問題があるのではないか」といった意見を目にします。

「成長期なのだから、もっと肉や魚を食べさせたほうがいい」「身長を伸ばすために子ども用プロテインを飲ませたほうがいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。

確かに、たんぱく質は成長期の子どもにとって欠かせない栄養素です。

しかし、ここで一度立ち止まって考えてみたいと思います。

そもそも日本の子どもは、本当にたんぱく質が不足しているのでしょうか?

学校給食についても、単純に「肉が少ない」だけで評価することはできません。限られた給食費の中で、栄養士・管理栄養士が学校給食の栄養に関する基準などをもとに献立を考えています。

さらに、「日本人の身長」というところまで問題を広げるなら、子どもが現在食べているたんぱく質だけではなく、母親の妊娠前の体格や妊娠中の栄養、出生体重、そして子どもの成長期の栄養など、より長い時間軸で考える必要があります。

そこで今回は、「日本人の食事摂取基準」や「国民健康・栄養調査」などを手がかりに、日本の子どもは本当にたんぱく質不足なのかを考えてみます。さらに、日本のたんぱく質摂取基準は海外と比べて特殊なのか、という点についても確認します。

1. 日本人の食事摂取基準では、子どものたんぱく質はどれくらい必要?

まず、「日本の基準そのものが低いのでは?」という疑問から確認してみましょう。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、1歳以上のたんぱく質について、推定平均必要量(EAR)、推奨量(RDA)、目標量(DG)が設定されています。

子どもの1日当たりのたんぱく質推奨量は次のようになっています。

年齢  男子 女子
1~2歳  20g 20g
3~5歳  25g 25g
6~7歳  30g 30g
8~9歳  40g 40g
10~11歳 45g 50g
12~14歳 60g 55g
15~17歳 65g 55g

さらに1~17歳では、総エネルギー摂取量に占めるたんぱく質の目標量が13~20%エネルギーとされています。

ここで区別しておきたいのが「推定平均必要量」と「推奨量」です。

推定平均必要量は母集団の50%が必要量を満たすと推定される量なのに対し、推奨量はほとんどの人、97~98%が充足すると考えられる量です。

したがって、推奨量は「これだけ摂らないと身長が伸びない」という数字でも、「これを上回れば上回るほど成長に有利」という数字でもありません。

2. 子どもは実際にどれくらいたんぱく質を摂っている?

では、日本の子どもたちは実際にどれくらいのたんぱく質を摂っているのでしょうか。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、年齢階級別にエネルギーやたんぱく質などの摂取量が調査されています。

また、国立健康・栄養研究所では、国民健康・栄養調査の結果を再集計し、たんぱく質、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質、たんぱく質エネルギー比などについて、性・年齢階級別の経年データを公開しています。

ここで知りたいのは、前章で紹介した「推奨量」と実際の摂取量との関係です。

ただし、この二つを比較するときには注意が必要です。

日本人の食事摂取基準(2025年版)の「推奨量(RDA)」は、ある集団について不足している人の割合をそのまま示すための数字ではありません。

そのため、

「平均摂取量が推奨量を上回っている」=「日本の子どもにはたんぱく質不足の問題がない」

と単純に判断することはできません。

逆に、SNSで学校給食の写真などを見て、

「肉が少ない」=「日本の子どもはたんぱく質不足」

と判断することもできません。

集団として本当にたんぱく質不足が問題になっているのかを考えるには、「平均して何g食べているか」だけではなく、必要量を満たしていない子どもがどのくらいいるのかを見る必要があります。

また、平均値では見えにくい個人差もあります。

食事量が少ない子、偏食のある子、朝食を欠食する子など、食生活は一人ひとり違います。

国民健康・栄養調査は、日本人全体の栄養摂取状況を把握する上で重要な資料ですが、集団の平均値だけから個々の子どもの習慣的な摂取量や栄養状態まで判断することはできません。

したがって、現時点では、

「日本の子どもはみんなたんぱく質が足りている」

とも、

「日本の子どもはたんぱく質不足になっている」

とも、平均摂取量だけから結論づけるべきではないでしょう。

大切なのは、日本の子どもを一括りにするのではなく、集団として必要量を満たせているのかという問題と、個々の子どもが十分に食べられているのかという問題を分けて考えることです。

3. 「給食の肉が少ない」だけで学校給食を評価していい?

SNSでは学校給食の写真を見て、

「肉がこれだけしかない」

「これではたんぱく質が足りないのでは?」

といった意見が出ることがあります。

しかし、学校給食には「学校給食摂取基準」があります。

文部科学省は、学校給食摂取基準について、日本人の食事摂取基準の考え方に加えて、児童生徒の実際の食事調査などを勘案して、学校給食として望ましい栄養量を算出したものと説明しています。

たんぱく質については、給食による摂取エネルギー全体の**13~20%**が基準です。

また文部科学省は、肉だけではなく、穀類、野菜、豆類、魚介類、肉類、卵類、乳類など、多様な食品を適切に組み合わせることを求めています。

つまり、

肉の大きさ=給食のたんぱく質量

ではありません。

魚、卵、大豆・大豆製品、牛乳、そのほかの食品からもたんぱく質を摂取します。

また学校給食摂取基準は「全国的な平均値」であり、児童生徒の健康状態、生活活動、地域の実情などを考慮して弾力的に運用するものとされています。

もちろん、給食費や食材価格など現場の問題については別途検討する必要があります。

しかし、給食の写真で肉が小さく見えることだけから「栄養基準が間違っている」「子どものたんぱく質が不足している」と結論づけるのは難しいでしょう。

4. 日本人の平均身長低下を「たんぱく質不足」だけで説明できる?

ここが今回の問題の中心です。

日本人の平均身長が低下しているという話自体には、研究による裏付けがあります。

国立成育医療研究センターなどの研究では、1969~1996年生まれの成人身長を大規模に解析した結果、平均成人身長は1978~79年生まれで男性171.5cm、女性158.5cmをピークとして、その後20年間低下していました。

では、それは子どものたんぱく質不足が原因なのでしょうか?

この研究から直接その結論を出すことはできません。

むしろ研究チームが注目したのは出生体重でした。

低出生体重児の割合と、その年に生まれた子どもの平均成人身長には強い逆相関がみられ、研究チームは低出生体重児の増加が、日本人の平均身長低下の一因になっている可能性を示しています。

これは非常に重要なポイントです。

「最近の日本人が小さくなった → 子どものたんぱく質が足りない」

という一直線の因果関係だけで説明するのではなく、もっと前から考える必要があるわけです。

5. 母親の体格、妊娠期、出生体重まで遡って考える

子どもの身体の成長は、小中学生になってから始まるわけではありません。

厚生労働省の食事摂取基準も、ライフステージ初期について、胎内での栄養状態、乳児期の栄養状態、成長期の栄養状態に特段の配慮が必要としています。

国立成育医療研究センターの研究によると、日本では低出生体重児の割合が1970年代後半の5.1%から2007年には9.7%に増加しました。さらに、早産や胎児発育不全などによって低出生体重で生まれた子どもは、成人身長が低くなりやすいことが国内外の研究で示されているとしています。

したがって、日本人の平均身長の変化を考えるなら、

妊娠前 → 妊娠中 → 胎児期 → 出生 → 乳幼児期 → 成長期

という長い時間軸で考える必要があります。

少なくとも現在利用できる研究からは、日本人の平均身長低下を「学校給食の肉が少ないから」と一つの要因だけで説明するのは難しいと言えます。

6. 成長スパート期こそ「たんぱく質だけ」に注目しない

子どもの成長を考える上で、もう一つ重要なのが成長スパートです。

食事摂取基準を見ると、年齢とともに必要な栄養量も変化します。

例えば12~14歳のたんぱく質推奨量は男子60g、女子55gで、参照体重は男子49.0kg、女子47.5kgです。

ただし、身体を成長させるためにはたんぱく質だけを摂ればよいわけではありません。

食事摂取基準では、たんぱく質だけでなく、エネルギー、脂質、炭水化物、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンなど、それぞれについて基準が設けられています。

つまり成長期の問題を考える場合、

「肉を増やすべきか?」

だけを見るのではなく、

「成長に必要なエネルギーと栄養素を食事全体として確保できているか?」

という視点が必要になります。

7. 日本のたんぱく質基準は海外より低い?

ではSNSで出てくるもう一つの疑問、

「そもそも日本の食事摂取基準が低すぎるのではないか?」

について海外と比較してみましょう。

欧州食品安全機関(EFSA)は、乳児・子ども・青少年について、年齢に応じて体重1kg当たり1日0.83~1.31gのたんぱく質をPopulation Reference Intake(PRI)として設定しています。

より細かく見ると、EFSAの値は3歳0.90g/kg/日、8歳0.92g/kg/日、男子12歳0.90g/kg/日、女子12歳0.89g/kg/日など、年齢・性別によって設定されています。WHO/FAO/UNUの基準も併記されており、同程度の範囲です。

米国のDRIも、年齢・性別によってたんぱく質の基準を設定しています。NIHはRDAを「ほぼすべて(97~98%)の健康な人の必要量を満たす1日平均摂取量」と説明しています。

子どもの基準値の算出方法については議論もあり、あるレビューでは、現在の米国DRIは4~13歳0.95g/kg/日、14~18歳0.85g/kg/日としながら、新しい測定方法による研究ではより多い必要量を示唆するものもあると紹介しています。一方で、現時点では既存の推定値を覆すだけの公表データは十分ではないとも結論づけています。

このように、日本と海外では年齢区分や表示方法などに違いがあります。

したがって、

「海外より日本の基準が低いから、日本の子どもが小さくなっている」

と現時点の比較だけから結論づけることはできません。

むしろ、日本の基準そのものが特殊なのかという疑問については、海外基準と同じ土俵にそろえて慎重に比較する必要があります。

これは、今回の記事から出てくる重要な論点だと思います。

8. 子ども用プロテインを追加する必要はある?

ここまで見てくると、

「だったら念のためプロテインを飲ませておけばいいのでは?」

という疑問も出てきます。

しかし、ここでも順序が重要です。

まず確認すべきなのは、その子の普段の食事です。

肉だけでなく、

魚
卵
牛乳・乳製品
大豆・大豆製品
穀類

などさまざまな食品から、私たちはたんぱく質を摂取しています。学校給食についても、文部科学省は多様な食品を適切に組み合わせることを求めています。

また、「推奨量」は「摂れば摂るほど成長する量」ではありません。

子どもの食事を考えるときには、単一の栄養素だけを増やすより、

エネルギーを十分に摂れているか、食事全体のバランスはどうか

を見ることが先になります。

偏食や食事量の少なさなどで栄養状態に心配がある場合や、成長について具体的な懸念がある場合は、「身長のためにプロテインを追加する」と自己判断するのではなく、小児科医や管理栄養士などに相談して、その子の成長や食生活全体から考えた方がよいでしょう。

9.個人の努力だけでなく「自然と栄養をとれる環境」も大切

ここまで、子どもの成長を「たんぱく質」という一つの栄養素だけで考えるのではなく、食事全体や出生前からの長い時間軸で考えてきました。

しかし、もう一つ考えておきたいのが、健康を個人や家庭の努力だけに任せない仕組みです。

例えばアメリカでは、小麦粉など日常的に食べる食品に鉄や葉酸などを加える「栄養強化」という考え方があります。以前ハクライドウでも「鉄分を強化した小麦粉で鉄欠乏症・貧血を予防している国がある!」という記事で取り上げました。

こうした考え方の興味深いところは、「鉄を摂らなければ」と一人ひとりが意識し続けなくても、普段食べる食品を通じて必要な栄養素を摂取しやすくすることです。

子どもの健康や成長を考える場合も、「何を食べさせるべきか」という家庭への働きかけだけでなく、普通に生活していても必要な栄養素を摂りやすい食品環境をどうつくるか、という視点があってもいいのではないでしょうか。

子どもの成長を支えるには、家庭の食事だけでなく、学校給食や食品の栄養強化など、社会全体で栄養を支える仕組みについて考えることも必要なのかもしれません。

まとめ|「給食の肉が少ない→日本人の身長が低下」は一度立ち止まって考えたい

今回、SNSで出ている疑問を一つずつ確認していくと、かなり違った景色が見えてきます。

日本の子どもには、年齢・性別に応じたたんぱく質の推奨量が設定されています。学校給食についても食事摂取基準や児童生徒の食事調査などを考慮した「学校給食摂取基準」があり、たんぱく質を含めて栄養管理する仕組みがあります。

一方、日本人の平均成人身長が1970年代末生まれをピークに低下したことを示す研究はありますが、その研究が示した重要な関連要因の一つは低出生体重児の増加でした。

ですから、

日本人の平均身長が低下している
↓
子どものたんぱく質が不足している
↓
学校給食の肉が少ない
↓
もっと肉やプロテインを増やせばいい

というストーリーは、現段階では単純化しすぎているように見えます。

だからといって、「子どものたんぱく質について何も問題がない」と結論づけるのも早計です。

平均値が十分でも、個々の子どもには食事量や食生活、活動量などの違いがあります。また、子どもの成長を考えるなら、妊娠前・胎児期・出生時・乳幼児期・思春期までを連続したものとして見る必要があります。厚生労働省の食事摂取基準も、ライフステージ初期について胎内、乳児期、成長期の栄養状態への配慮を求めています。

今回の問題から見えてくるのは、

「たんぱく質が足りているか?」という一つの数字だけではなく、日本の子どもが成長するために必要な栄養とエネルギーを、胎児期から成長期まで十分に確保できているのか

という、もっと大きな問いなのかもしれません。

健康を支えるのは、本人の生活習慣だけではなく、健康的な選択をしやすい環境でもあるんですよね。

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鉄分を強化した小麦粉で鉄欠乏症・貧血を予防している国がある!|#たけしの家庭の医学

【参考資料】
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査報告」
文部科学省「学校給食摂取基準の策定について(報告)」
文部科学省「学校給食実施基準の一部改正について」
国立成育医療研究センター「日本人の平均身長は低下傾向―低出生体重児増加が影響している可能性あり―」
European Food Safety Authority(EFSA), Population Reference Intakes for Protein
NIH Office of Dietary Supplements, Dietary Reference Intakes
Hudson JL, et al. Dietary Protein Requirements in Children: Methods for Consideration. Nutrients. 2021.







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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インターバル速歩のやり方・コツ・注意点!なぜインターバル速歩は老化防止に効果なの?

健康維持のために運動をしたらいいということはわかっていても、「どんな運動をしたらいいのかわからない」「より効果的な運動はないの?」という方もいるのではないでしょうか?

今回取り上げる「インターバル速歩」は体力低下の抑制につながる運動として注目を集めています。

「インターバル速歩」をマスターできれば、いつまでも若々しく、みなさんから憧れられるような存在になれます!

「インターバル速歩とはどんな運動なのか?」「インターバル速歩にはどんな効果があるの?」「インターバル速歩のやり方」についてまとめました。




【目次】

■インターバル速歩とは?

Walking on Air

by Pulpolux !!!(画像:Creative Commons)

カギは「インターバル速歩」と運動直後の「ミルク」。今日からできる老化防止策

(2013/3/25、Sportiva)

これは、「ややキツい」と感じるぐらいの「早歩き」を3分続けたら、普通の速さのウォーキングに切り変えて3分歩く……という「速い」「普通」を交互に繰り返すウォーキングのこと。

信州大学大学院医学系研究科、スポーツ医科学講座の能勢博教授の研究チームが提唱しているインターバル速歩とは「速い」「普通」を交互に繰り返すウォーキングのことで、世界的に注目が集まっている運動法なのだそうです。

なぜ、注目が集まっているのでしょうか?

「普通歩行を行なった集団では、運動能力の向上がほとんど見られなかったのに対して、インターバル速歩を実施した集団では大幅な体力向上が認められ、また血圧、血糖値、中性脂肪、BMIといったいわゆる生活習慣病指標でも、すべての指標が低下することが確認できました。特に、血圧、血糖値、BMIでは大幅な低下が見られます」と能勢教授。

普通のウォーキングと比べると、インターバル速歩をすると、体力が向上し、血圧、血糖値、中性脂肪、BMIといった生活習慣病に関わる指標の全てで改善することが確認できたそうです。

■インターバル速歩がなぜ老化防止に効果的なのか?

その秘密は「高負荷による下半身の筋力維持」「持続性」そして「運動による遺伝子レベルでの変化」の3つだ。

<中略>

能勢教授によると老化による体力低下の抑止が目的の場合、「下半身の筋肉量低下を抑えることで、基礎代謝も増え、両方の効果が十分に得られることが確認できた」という。

トレーニングには筋力トレーニング(無酸素運動)や持久力トレーニング(有酸素運動)などのトレーニングがありますが、老化による体力低下を予防することが目的の場合には、インターバル速歩で、下半身の筋肉量低下を抑えることが出来れば、両方の効果を得られることがわかったそうです。

ただし、この運動での大事なポイントは、運動の中に必ず「ちょっとキツい」と感じる高負荷の運動を加えることにあるそうです。

能勢教授によれば「ちょっとキツいとは、自分の最大運動能力の70%ぐらい、10分続けると汗ばむ、20分だとすねの筋肉が痛くなる程度の強度」だという。

「速歩3分」「普通歩行3分」というちょっときつい負荷をかけたインターバル速歩を毎日続けることで筋量の維持ができ、結果的に体力低下の抑制につながるということなのですね。

また、高負荷の運動を定期的に続けることは、遺伝子レベルでも良い影響があるそうです。

また、長年の実証実験の結果から、こうした高負荷の運動を定期的に続けることで細胞の遺伝子レベルでも変化が生じ、人間の体内で炎症を抑える遺伝子が活発になる「遺伝子のメチル化」も確認されている。

「分かりやすく言えば、遺伝子の錆(さび)を取るようなイメージです。インターバル速歩を続ける中高年者の、遺伝子のメチル化の程度を調べると、数値上は10歳程度の若返り効果が見られました」というから驚きだ。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

【追記(2024年9月29日)】

「1日1万歩」は効果が無かった…!ついにわかった「ジムに行かなくても体力がつく」すごい方法(2024年9月26、現代ビジネス)によれば、7300名の中高年者を対象に5ヵ月間のインターバル速歩トレーニングの効果を検証したところ、5ヵ月間の継続率が95%、体力が最大20%向上、高血圧、高血糖、肥満などの生活習慣病指標が20%改善、膝痛・腰痛などの症状が50%改善、そのほか、うつ症状、認知機能も有意に改善したそうです。

■インターバル速歩のやり方

インターバル速歩のやり方
インターバル速歩のやり方

最初は1日のトータル歩行時間が12分(3分の速歩と普通歩行を各2回)ぐらいから始めるのが基本で、毎日歩けない人は、1週間のトータルの速歩時間が60分ぐらいになるように回数と時間を設定するといいという。

ポイントをまとめてみます。

  • 「速歩3分」「普通歩行3分」を繰り返す
  • 自分の最大運動能力の70%ぐらい、10分続けると汗ばむ、20分だとすねの筋肉が痛くなる程度の強度
  • 出来れば毎日行うといいのですが、毎日できない場合は、1週間のトータルの速歩時間が60分ぐらいになるように回数と時間を設定する




■運動後には、アミノ酸バランスのいいたんぱく質を摂取する!

記事の中では、「運動の後の栄養補給の大切さ」も紹介されています。

「まず、ちょっとキツい速歩で下半身の筋肉をしっかり動かしてエネルギーとなるグリコーゲンを消費します。そのとき、一部の筋肉組織は痛んでいますが、そのタイミングでアミノ酸のもととなるたんぱく質を摂取すると、運動で痛んだ筋肉をしっかり補修できる。また、同時に糖質を摂取するとブドウ糖に分解され、エネルギーを効率よく補充すると同時に、筋肉へのアミノ酸輸送をサポートします」

インターバル速歩に限らず、運動後には、エネルギーとなるグリコーゲンが消費され、また筋肉組織が傷んでしまいます。

ハリのある体をキープする「たんぱく質の上手なとり方」

(2018/5/1、日経ウーマンオンライン)

「強度の高い運動を行うと、筋たんぱく質は分解される。しかし、運動直後にはたんぱく質の合成はより促進される」(藤田教授)。この際、体内のアミノ酸が不足していると修復が間に合わないので、たんぱく質、またはアミノ酸の補給が大切。運動後の筋たんぱく質合成のピークは運動終了から2時間後、3~4時間後まで続くという。

藤田 聡教授(立命館大学スポーツ健康科学部)によれば、アミノ酸が不足していると傷んだ筋肉の修復ができないため、エネルギー補給と筋肉の補修のためにも、アミノ酸バランスのいいたんぱく質またはアミノ酸を摂取する必要があります。

「理想は運動後60分以内に、アミノ酸バランスのいい牛乳などを200~600cc飲むことをお勧めします。キツイ運動の直後、筋肉はエネルギーとして消費してしまったグリコーゲンを補うため、細胞膜表面にあるグルコース輸送体を活性化させ、積極的にブドウ糖を取り込もうとします。この”窓が開いている”時間が運動後の約60分間。その間にアミノ酸や糖質を体に取り入れることが大切なのです」と能勢教授。

運動後の60分以内にアミノ酸バランスのいい食品を摂るといいそうです。

しっかりと運動した後には、しっかりと栄養を補給しましょう!

ポイントは、「運動後の60分以内」ですよ。

→ アミノ酸の効果・効能・種類・アミノ酸を含む食べ物 について詳しくはこちら

→ なぜ筋肉をつけるにはタンパク質(アミノ酸)の摂取が必要なの?【論文・エビデンス】 についてくわしくはこちら







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NHK「あさイチ」/たんぱく質不足のサインとは?/おすすめのたんぱく質食材




2025年7月8日放送のNHK「あさイチ」のテーマは「たんぱく質」。

その中から気になるポイントをまとめました。

■たんぱく質不足のサインとは?

「ボディラインの崩れ(ゆるみ筋/筋肉のゆるみ)」は、たんぱく質不足のサイン?たんぱく質の多い食べ物を摂ろう!を参考にすると、たんぱく質不足のサインは体のいたるところに現れてきます。

□ 髪のうねり・枝毛・切れ毛・つやがない
□ 爪の割れ・欠け、縦筋
□ イライラする
□ しわ・たるみ・むくみ、血色が悪くなる
□ 体が疲れやすい
□ 筋力の低下
□ 貧血
□ むくみ
□ 集中力の低下
□ 姿勢が悪くなる
□ 二の腕のたるみ
□ お腹周りのゆるみ

お腹や二の腕からシャープさがなくなる「ボディラインの崩れ(ゆるみ筋/筋肉のゆるみ)」は、たんぱく質不足のサインかもしれません!

引き締まったボディをつくっていた筋肉が、たんぱく質不足で「ゆるみ筋」になってしまうそうで、筋肉が緩むとその上の脂肪や皮膚もゆるむ、つまり、見た目の老化を早める可能性も!

日本人の場合は特に朝食にたんぱく質の摂取量が少ない傾向にあり、「最近ボディラインが崩れてきたなぁ」「朝食にたんぱく質食べてないなぁ」という方はたんぱく質不足の可能性があります。

朝・昼・夕の3食とも十分なたんぱく質量(1食に体重1kgにつき0.24g以上)を摂取しているグループは、1食でも摂取量が不十分なグループに比べて、筋肉量が有意に多いことが確認されています。

つまり、毎食十分な量のたんぱく質をとっている人は体がゆるみにくいということ!

ぜひたんぱく質を摂りましょう!

■ゆで卵と生卵ではどちらの方がたんぱく質の吸収率が高いの?

生卵のタンパク質吸収率は約50%なのに対し、ゆで卵は90%以上なのだそうです。

加熱することによりタンパク質の構造が変化し、消化酵素が分解しやすくなるため、より効率的に体内に吸収されるためなのだそうです。

そこで、論文を調べてみました。

Evenepoel P, Geypens B, Luypaerts A, Hiele M, Ghoos Y, Rutgeerts P. Digestibility of cooked and raw egg protein in humans as assessed by stable isotope techniques. J Nutr. 1998 Oct;128(10):1716-22. doi: 10.1093/jn/128.10.1716. PMID: 9772141.

加熱した卵のタンパク質消化率は約90.9% ± 0.8%であったのに対し、生卵のタンパク質消化率は約51.3% ± 9.8%であったと報告されています。

この研究は、加熱によりタンパク質の構造が変性し、消化酵素の作用を受けやすくなることを示しています。

加熱によりオボムコイド(消化酵素阻害因子)が不活性化され、消化吸収が向上することが確認されています。

ちなみに、追跡研究では、過度な加熱がタンパク質の変性を過剰に進行させ、消化酵素の作用を若干妨げる可能性があるため、半熟卵は固ゆで卵よりも消化速度が速く、吸収効率がやや高い(約94%)ことが示唆されています。

■おすすめのたんぱく質食材

●魚肉ソーセージ
●チーズ
●ナッツ
●かつお節

【あさイチ】プロテイン&たんぱく質|摂取量の目安・摂り方!プロテインで体重が増えた?

  • 豆腐を選ぶなら、絹ごし(たんぱく質4.9g/100g)よりも木綿(たんぱく質6.6g/100g)
  • 魚を選ぶならサーモン(たんぱく質一切れ20g)
  • 肉を選ぶなら鳥のささ身もいいですが、豚もも肉も脂質が少なく、タンパク質が多いのでおすすめ
    赤身が多い方で、脂質がカットしてある方を選ぶ
  • 鶏ひき肉もたんぱく質が多いですが、豚肉と合わせて合い挽き肉にしてつみれを作ると、ジューシーな感じに。
  • チリコンカン
    ひき肉を炒めて油をキッチンペーパーで吸収し、トマトの水煮と大豆の水煮を煮て、みそなどで和風にアレンジ
  • 魚肉ソーセージをおやつ代わりに

たんぱく質は20種類のアミノ酸でできていて、動物性たんぱく質と植物性タンパク質では、このアミノ酸の量が違ってきます。

そのため、バランスよく摂取することが大事。

【補足1】

【あさイチ】女性の新型栄養失調「鉄・亜鉛・カルシウム不足」の改善方法は「トッピング」!によれば、女性に不足しがちなたんぱく質を赤(肉類)・青(魚介類)・黄(卵)・白(乳製品)・茶(豆)を目安にストックすることで足りない食材を買い足すようにするとよいそうです。

●トッピングで改善

  • カットわかめ
  • 海苔(のり)
  • ツナ
  • ミックスビーンズ
  • ごま
  • かつお節
  • ちりめんじゃこ
  • さくらえび
  • 切り干し大根
  • 高野豆腐
  • プルーン
  • ナッツ

【補足2】

【あさイチ】オメガ3の上手な摂り方!美と健康に良いアブラの新常識によれば、オメガ3
はたんぱく質と一緒に摂るのがいいので、毎日の食事に魚介類を食べるのが理想の食事ですが、毎日は大変なので、えごま油やアマニ油などのオメガ3のオイルを摂るといいですね。

【補足3】

大豆たんぱく質を摂取して、筋肉を維持して、きれいになって、健康寿命を延ばそう!







※この情報は、NHK「あさイチ」の情報発信をベースに、25年間の運営実績を持つハクライドウが科学論文を参考にさらに補足を加えています。

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この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

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同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

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「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

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▶ はじめての方は
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 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

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この街の考え方について

この記事は、
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という この街の憲法 に基づいて書かれています。

▶ この街の中心に置いている憲法を読む