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「糖尿病網膜症」初期症状を薬で進行抑制 東北大グループ
(2012/9/5、河北新報)
東北大大学院医学系研究科の中沢徹教授(眼科)らの研究グループが、糖尿病の代表的な合併症で、失明につながることもある「糖尿病網膜症」の初期症状の進行を薬剤で遅らせることに成功した。
東北大大学院医学系研究科の中沢徹教授らの研究グループによれば、糖尿病網膜症の初期症状の進行を薬で遅らせることに成功したそうです。
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東北大、糖尿病網膜症の「網膜神経節細胞死」の進行を遅らせることに成功
(2012/8/21、マイナビニュース)
東北大学は、千寿製薬の協力を得て、「糖尿病網膜症」の初期に生じる「網膜神経節細胞(RGC)死」に酸化ストレスと「カルパイン分子」の活性化が関わることをマウスモデルを用いて解明し、RGC死の進行を薬剤で遅延させることに成功したと発表した。
「糖尿病網膜症」の初期に生じる「網膜神経節細胞(RGC)死」に糖尿病に深く関連する酸化ストレスと細胞死が起きる際に活性化してさまざまなタンパク質を切断する「カルパイン分子」の活性化が関わることをマウスモデルを用いて解明し、抗酸化物質やカルパイン活性化を阻害する化合物「SNJ-1945」を投与したところ、RGC保護効果が認められました。
網膜の病気(加齢黄斑変性・糖尿病網膜症・網膜色素変性症)に注意で取り上げた記事では、糖尿病網膜症は、糖尿病の進行を抑えるのが治療の基本なのだそうですが、血糖値を抑えても眼の症状だけは進行してしまう場合もあるということでしたので、今回の研究により患者の負担が減ることが期待されます。
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