> ダイエット > 朝食前のエクササイズがダイエットには最も効果的?その理由とは?
【目次】
■朝食前の運動がダイエットには最も効果的?その理由とは?
by John Trefethen(画像:Creative Commons)
英グラスゴー大学の研究者Jason Gill博士とNor Farah博士が行った10人の太り過ぎの男性を対象に運動をせずに朝食を食べた場合と、朝食前に1時間ウォーキングをした場合、朝食後にウォーキングをした場合の体脂肪を測定する研究によれば、朝食後に運動するよりも、朝食前に運動したほうが脂肪が燃焼していることが分かりました。
つまり、朝食前に運動したほうがダイエットには効果的だということです。
なぜ朝食前に運動したほうがダイエットに効果的なのでしょうか?
■朝食前に運動したほうがダイエットに効果的な理由
(2012/10/30、IRORIO)
食事後の運動の場合たべたもののエネルギーを直接消費して脂肪が燃焼しにくい状態になる。しかし空腹時の運動の場合は体内に蓄積された脂肪をエネルギー源として燃焼させることから最も脂肪が燃焼されやすくなる。
食事の後運動すると食べ物のエネルギーを消費することになり、脂肪は燃焼しづらいのに対し、空腹で運動をすると、蓄積された脂肪をエネルギーとして消費することから、脂肪が燃焼しづらいということのようです。
以前他の記事でも食前に運動するほうがダイエット効果が高いと取り上げました。
効果的に運動するなら食前?食後?|ためしてガッテン 1月5日
そのカギは血糖値。
食前運動の人の血糖値の変化をはかってみたところ運動後に血糖値が上昇していたのです。
実は空腹感を感じるポイントのひとつが血糖値。
血中に糖が少なくなると空腹を感じます。
血糖値を上げるには糖分を摂取するのが手っとり早いのですが、なんと、運動することでも血糖値を上げることができます。
運動により糖や脂肪の倉庫である肝臓や内臓脂肪からエネルギーが引き出され、血糖値が上昇、脳が空腹じゃないと感じるのです。
食前に運動をすると、
(1)たまっていたエネルギーから消費する
(2)血糖値が上がって食事の量が減る
(3)どうせなら食事を減らそう!という気持ちになる
になることから、食事の前に運動をしたほうがより効果的とも言われています。
【関連記事】
- 自律神経が弱っていると脂肪を燃やせない体に
自律神経を鍛えるにはどのようにすればよいのでしょうか。自律神経を鍛える方法として最も実行しやすいのは運動だ。「運動している最中は交感神経が活性化され、運動後はその反動で副交感神経が活性化される」(中里さん)。運動は単に消費カロリーを上げるだけではない効果があるわけだ。 - モナリザ症候群
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、「昼の神経」とも呼ばれる「交感神経」はよく動く昼間に活発になり、またリラックスを促す「副交感神経」は夜に活発になります。しかし、昼過ぎまでだらだらと寝たり、あまり活動的に行動しないと、「交感神経」の働きが鈍り、脂肪の代謝がスムーズに行われず、結果やせにくい体になってしまうのだとか。
しかし、別の記事では、朝食の後に食べたほうが効率的だと書かれていました。
いつどの時間に実行しても脂肪は燃焼されますが、1日のうちで最大に効率よく燃焼するのは、ずばり、「朝食後」です。
脂肪を燃やすためには、自律神経の一つである「交感神経が活発に働く」必要があります。
肝心なのは、この交感神経は、「夜よりも朝の時間帯に活発になる」こと、また、「空腹時よりも食後の方が活動する」ということです。<中略>
空腹時に運動をすると体が飢餓状態となり、その後に食べ過ぎてしまう、脂肪を蓄積してしまうという反動に陥りやすく、ダイエットや体脂肪減に失敗する人が多いのです。血糖の上昇を抑えるという点からも、トレーニングは食後にすることをお勧めします。
空腹時に運動をすると体が飢餓状態となり、その後に食べ過ぎてしまい、ダイエットに失敗しやすいそうです。
■朝食で体内時計リセット!
ここでは朝食を食べることを前提としていますが、現代の人は朝食をとらない人も多いのではないでしょうか。
しかし、朝食をとらないと、体内時計がリセットされずに太りやすくなるようです。
朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かす。
すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまる。
そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。
すると、すでに活性化している脳が、栄養分が入っていないことを感知し、体が飢餓状態にあると判断します。
そのような状態で昼食をとると、飢餓状態に対応するため、体内に脂肪をため込む機能がスタート。
脂肪がエネルギーとして消費されず、コレステロール量が増加してしまう。
朝食を食べることをお忘れなく!
脂肪を燃やすためには、自律神経の一つである「交感神経が活発に働く」必要があり、交感神経を活発にするためには、食前・食後という違いはあるものの、運動をする必要があります。
食前・食後を選ぶ場合は、あなた自身がやりやすい方を選び、しっかりと運動することを大事にしましょう!
⇒ あなたにあった ダイエット 方法の選び方 はこちら
⇒ ダイエットの基礎知識 はこちら
ダイエット方法ランキングはこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【関連記事】
- 運動(筋トレ・エクササイズ)|おすすめの健康的ライフスタイル10箇条
- 時間栄養学と体内時計とダイエット
- 体内時計制御する遺伝子、太った人は働き異常 減量で正常化
- 体内時計活用術|たけしの本当は怖い家庭の医学
【参考リンク】
- EXERCISE MORE BENEFICIAL ON AN EMPTY STOMACH, RESEARCH SHOWS(2012/10/29、University of Glasgow)
【年代別ダイエット関連記事】
- 痩せたい50代のための効果的に体重を減らす方法(食事・運動)・ダイエットのやり方
- 痩せたい40代のための効果的に体重(体脂肪率)を減らす方法・ダイエットのやり方(方法)
- 30代のための効果的に体重を減らす方法(食事・運動)・ダイエットのやり方
- 痩せたい20代(前半・後半)女性のダイエットのやり方・効果的に体重を減らす方法(食事・運動)
- 痩せたい10代のためのダイエットするやり方・効果的に代謝を上げる方法(食事・運動)
- 高校生(女子高生)ができる自分に合ったダイエット方法(食事・運動)|健康的に痩せたい高校生が知っておきたいダイエットの基礎知識
- 中学生ができる美容・ダイエット|中学生だからこそ知っておきたいダイエットの基礎知識
- 10キロダイエットに成功した有名人から学ぶ!10キロ痩せる方法とは?