by Nathan(画像:Creative Commons)
寝る子は頭の中も育つ!睡眠をたっぷりとれば記憶力が向上するということが判明!!【英研究】
(2012/11/21、IRORIO)
イギリスの研究者たちは、小学校に在籍する7歳から12歳までの53人の子どもたちを対象に、今回の研究目的のためにオリジナルの名前がついた食事を与え、食事時間中にその名前を覚えてもらうという実験を行った。
朝食のときに名前を覚えさせられた子どもたちにその日のうちの12時間後に記憶テストを行った結果、ほとんどの子供たちが名前を忘れていたという。だが、夕食のときに名前を覚えさせられた子どもたちに翌朝記憶テストを行った結果、かなりの確率で記憶していたそう。さらに、朝食で名前を覚えさせられたがその日のテストでは記憶していなかった子どもたちも、翌朝になって再びテストした結果、かなりの割合で記憶がよみがえっていたという。
これはすごく興味深い内容ですね。
記憶するには、睡眠が重要な鍵であるということです。
研究者によれば、言葉というものは音が似ているため頭の中でこんがらがってしまうが、睡眠がそれを解きほぐす役割をするという。覚えた言葉を一旦忘れてしまっても、睡眠を含めて12時間の脳内休憩をとれば、再び記憶は呼び戻されるそうだ。
昼寝をすると記憶力がアップするという実験結果によれば、海馬は記憶や情報を前頭葉に送る前に、一時的に保管しておく倉庫のような場所だと言われていますが、昼寝(睡眠)をすることによって海馬の短期記憶がクリアになり、脳に新しい情報が入るようになるそうです。
一夜漬けには効果がないと最近よく言われていますが、睡眠をとることで記憶が整理整頓されるということなんですね。
「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)では、こう書かれています。
やりたいことに追われている人にとっては、一見すごく無駄な時間に見えるけれども、睡眠がないと人間が全然ダメになってしまう。
睡眠を奪ったとしたら、海馬は記憶の整理整頓を、今度は起きている間に始める。
多くの皆さんが試験勉強の時に睡眠時間がとても無駄だと感じた経験があったのではないかと思います。
しかし、試験のために睡眠時間を削って勉強をしてしまうと、かえって記憶ができないんですね。
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